神河現代 - 公式ストーリー第3章
神河現代 - 公式ストーリー第3章
神河現代 - 公式ストーリー第3章
公式サイトで、ネオ神河のストーリー記事が公開されました。

昨日のものに続き、現代のストーリーではなく、過去の神河のストーリーの要約です。
これも同程度の短さです。

前回が、梅澤俊郎のうの字も出てこなかったのに対し、今回は梅澤俊郎がストーリー内でどのような活躍をしてきたかを説明しています。

 何よりもまず、俊郎は無頼の徒であった。

 梅澤俊郎(うめざわ としろう)は困難な人生を歩んだ。無関心な態度と私欲から彼は嫌われ、信用されなかった。どこへ行こうとも彼は命の危機に直面した。だからこそ俊郎は、自分本位という絶対的な人生観を築いたのかもしれない。

 そこに見返りや利益がなければ、俊郎は興味を抱かなかった。そして関わったなら真っ当な戦いにならないように、そして勝てなかったとしても、せめて求めたものを手にして抜けるよう全力を尽くした。彼は、十手の腕で悪名高い熟達の剣士であり、漢字を書いて魔法を行使する優れた魔道士でもあった。

 ある時、彼は好奇心と欲から霜剣山(そうけんざん)へ向かい、そこで鬼を崇拝する大峨(おおが)の碑出告(ひでつぐ)に遭遇した。俊郎は碑出告を説得して手を組み、「氷山の仇討ち人」(訳注:原語のHyozan Reckonersは『神河:輝ける世界』における「氷山勢団」のそれに同じ)として知られる集団を創設した。仇討ち人たちの中心となる主義は、誰かが誰かを傷つけたなら、全員がその復讐を執り行うというものだ。この結束を守らせるため、構成員たちは破ることのできない血の誓いを捧げた。

 その本性に違わず、俊郎はやがてこの血の誓いを抜け出す方法を見つけ出した。彼は更なる力のために氷山の仇討ち人たちを裏切り、彼らを捨てた。

 俊郎は闇を統べる強大な神、夜陰明神(やいんみょうじん)のしもべとなることで最強の仲間を得た。この神の力を俊郎は利用できるようになり、その中には神河のあらゆる影を渡り歩くというものも含まれていた。
 「仲間」はわずかであった一方、俊郎には多くの敵がおり、彼を危険な状況へと引き込んだ。例として、

・ムーンフォークの交渉を邪魔し、命を狙われるようになった。
・力ある神に強化された悪忌(あっき)の群れと戦った。
・悪意ある月の精霊に騙されるのを拒んだ。
・大蛇人(おろちびと)に捕らえられ……だが抜け出して襲いかかり、彼らが信奉する強大な森の神を精霊界へと追い返した。
・犯罪王の裏をかき、その下僕たちを打ち負かし、途方もない宝物を盗み出した。
・強力な氷の神を捕らえ、その力を自分のために利用した。
・魔術の学院、水面院(みなもいん)へと鬼を放った。
・大名の城である永岩城(えいがんじょう)から騎乗用の巨大な蛾を盗んだ。
・大蛇人に捕らえられ……またも抜け出した。
・夢に侵入してきたムーンフォークを追い返した。
・大名の軍とこの次元最強の神に捕らえられることなく逃げ延びた。
 とはいえ、俊郎の人生でも最も重要な冒険は、神の乱との関わりであると考えて間違いない。

 歴史的記録は俊郎を、魅知子(みちこ)姫に誓いを捧げた気高く献身的な人物であるように描きがちである。だが俊郎が魅知子に協力したのは、姫からの恩義を受けても決して損はないと判断したために過ぎない。だがこの自分本位な考えは、やがて神河を救うことになる。魅知子を守ろうと奮闘する中、俊郎は奪われし御物を君主 今田(こんだ)から盗み出し、それが魅知子と交信する方法を見出した。そして魅知子は囚われの神を解放した。後に神河の守護者となる香醍(きょうだい)である。

 だが、世界を救う冒険は俊郎にとって実りあるものではなかった。魅知子と香醍を救うために彼は夜陰明神に与えられた力を悪用し、主の意に背いて用いた。罰として明神は俊郎を神河次元から追放し、彼は二度と戻ることはなかった。

 以来神河では千年以上が過ぎたが、俊郎の冒険の物語に心動かされる者は今も存在する。長い年月を経ようとも、見覚えのある者たちが、彼を忘れていない者たちが今もこの次元に生きているかもしれない……あるいは、梅澤の家名を受け継ぐ者すらいるかもしれない。
引用元
神河:輝ける世界 EPISODE 03
神河史譚:梅澤俊郎の生涯
https://mtg-jp.com/reading/ur/NEO/0035714/


最後に《梅澤俊郎の生涯》という新カードへのリンクが貼られています。 

見覚えのある者たち、彼を忘れていない者たち、と言えば《貪る混沌、碑出告》が新カードとして登場が確定しています。
梅澤の家名を受け継ぐ者、についてもすでに《梅澤悟》がカードとなって公開されています。

この他にも同様の存在が登場するか、気になるところです。
今田魅知子と大口縄の娘がすぐに思い当たります。
神河を守護する存在として現代においてもなお健在であることでしょう。

補足
公式で旧ストーリーのまとめが出された折、私的に旧ストーリーや背景設定をまとめている動画を見つけました。

【MTGストーリー】神河物語ブロック(旧神河) 背景ストーリー紹介
https://www.youtube.com/watch?v=gjYoMNVDkvo

【MTGストーリー】神河次元の世界観(旧神河)背景設定解説
https://www.youtube.com/watch?v=GPQ7eJBupaI

公式記事を読んで、もっと詳しく知りたくなった人にはちょうどいいぐらいの情報量にまとまっていると思います。
神河現代 - 公式ストーリー第2章
神河現代 - 公式ストーリー第2章
神河現代 - 公式ストーリー第2章
公式サイトで、ネオ神河のストーリー記事が公開されました。

とは言っても、現代のストーリーではなく、過去の神河のストーリーの要約です。
短くまとめられているので、簡単に読み通せるでしょう。

 神と定命は、かつて調和の内に暮らしていたが君主 今田(こんだ)の統治期に全てが変わってしまった、というのが現在の定説である。

 永遠の権力という無謀な野望を抱き、永岩城(えいがんじょう)の君主である今田は精霊界からとある品を盗み出した。その品は、神河最強の神である大口縄(おおかがち)の「子供」だったのだ。その宝を得て君主 今田は超自然的な力と不死を得、国は栄えた。

 しかしながら、今田の不敬な行動は彼が予想する以上の破壊的な結果をもたらした。自身の一部を喪失した大口縄は精霊界を無秩序に暴れ回り、神河次元のあらゆる神に影響を及ぼした。苦しんだ彼らは定命の世界に散発的に顕現し、その場所へと苦痛と破壊をもたらした。この時代に最も崇敬された心優しき神のうちの数柱すら、それを奉ずる人々に襲い掛かった。一方の今田は奪われし御物を失う恐怖から、やがて偏執に墜ちていった。

 神の攻撃は二十年に渡って続いた。人間たちは今田の行いを知らぬまま、自分たちは神の怒りを招くような過ちを犯したのだろうかと訝しんだ。民にとっては今田こそが唯一の救い手であり、大いなる神の怒りに立ち向かえる唯一の存在だった――とはいえ、その力の源が何であるかは知られていなかった。

 神の乱が最も激化した時、大口縄は引き裂かれた自らの一部を探して定命の世界に現れた。子の痕跡を追い、この超巨大な精霊は憤激を世界に放ち、その跡に死と破壊を残していった。

 奪われし御物が砕かれ、囚われの神が解き放たれて神の乱はついに終結を迎えた。解放された神は君主 今田の娘である魅知子(みちこ)とともに大口縄を打倒してその破壊的な蹂躙を止めさせ、今田にも死という罰を与えた。

 ここに描かれたアートは、希薄なヴェールを通って現れた大口縄の美と恐怖を強調している。このドラゴンにして精霊の物語は神の乱とともに終わった。だがその姿と強烈な破壊の伝説は今なお、神河の全歴史でも最も重要な出来事として生き続けている。

引用元
神河:輝ける世界 EPISODE 02
神河史譚:神の乱
https://mtg-jp.com/reading/ur/NEO/0035711/


最後に、《神の乱》という新カードへのリンクが貼られています。 
名前からして、英雄譚や伝説のソーサリーのように、過去の出来事をカード化したものでしょう。

過去の神河のストーリーが、大昔の出来事というだけでなく、現代の神河にも何らかの形で現れているのかは気になるところです。
神河現代 - 新アート多数
神河現代 - 新アート多数
神河現代 - 新アート多数
マジック公式配信"Building Worlds - Kamigawa: Neon Dynasty"において、『神河:輝ける世界』のアートが多数公開されました。

Magic: The Gathering
Building Worlds - Kamigawa: Neon Dynasty
https://www.youtube.com/watch?v=HoDigd9xl_c

アートは多数に渡るので、ここではその全てを貼ることはできません。
実際に動画をみるか、各種まとめサイトで確認するのがいいでしょう。
眺めた限り、旧神河の主要ヒューマノイドである、狐・ムーンフォーク(空民)・ネズミ・ゴブリン(悪忌)・蛇は健在のようです。

サイバーパンク世界ではありますが、革新派と伝統派に分かれています。
そのため、旧神河でもいそうなものと、まずいないであろうものとがあります。

改めて思うのですが、不人気だった次元をリメイクするにあたって、旧次元をそのまま使えないのは当然として、全て変えてしまってはその次元を使う意味がありません。
旧要素と新要素を混在させるためのアイデアが、革新派と伝統派に分けることだったのでしょうか。
神河現代 - 新カード《梅澤悟》
神河現代 - 新カード《梅澤悟》
新カードの情報が出てきました。

梅澤悟 (1)(青)(黒)
伝説のクリーチャー ― 人間・忍者
あなたが忍術能力を起動するたび、あなたのライブラリーの一番上にあるカード3枚を見る。そのうち1枚をあなたの手札に、残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。
あなたの手札にあるすべてのクリーチャー・カードは忍術(2)(青)(黒)を持つ。
2/4


引用元
https://twitter.com/mtgjp/status/1474425649377198082
https://twitter.com/mtgjp/status/1474425905720496128

先日の公式ストーリー記事で登場し、梅澤姓であることから注目されていた、梅澤悟です。
他のクリーチャー・カードに忍術を与え、それを起動するたびに濾過を行う、分かりやすい忍者部族カードと言えます。
彼が統べる組織「氷山勢団」は極道的な集団の印象でしたが、実は忍者の集団だったのでしょうか。
そのトップであり、忍者である割には、彼自身は忍術をもっていません。
忍者としては一線を引いていることを表しているのか、単純にパワー調整の問題でしょうか。

また、彼の登場により、忍術の再登場が確定しました。
忍術は、すでに他の特殊セットで何度も登場しているので、これは特に驚くことではありません。
むしろ、忍術が出ないほうが驚くでしょう。
強いて言えば、他の次元でも同様の能力が使えるように名前を変えた型での再登場や、彩色を信心にしたような捻った再登場がありえた程度でしょうか。

スタンダードなどでの活躍は他のカード次第でもありますが、統率者での活用はすでに期待できるものがあります。
忍者は絶対数が少ないので、統率者で忍者デッキを組んでも厳しいものでした。
しかし、彼を統率者に据えれば、忍術能力を与えることで、CIPや回避能力などと忍術のシナジーを最大限に活かすことができるでしょう。

神河現代 - 背景記事解説
女史こと若月繭子さんがネオ神河を解説した記事が、晴れる屋に掲載されています。

あなたの隣のプレインズウォーカー ~第121回 ネオ神河まで何マイル?~
https://article.hareruyamtg.com/article/55004/
Magic Showcase 2021
https://www.youtube.com/watch?v=DPrq5jk5J04
公式の発表動画を受けて、過去の神河の情報をまとめ、現在の神河を推測した記事です。
とはいえ、この時点ではまだまだ情報が不足しているので、「明らかに変化があるが、詳細はわからない」というものでした。

あなたの隣のプレインズウォーカー ~第123回 ネオ神河にStart Your Engines~
https://article.hareruyamtg.com/article/57899/
[Trailer]『神河:輝ける世界』公式ティザー映像 / マジック:ザ・ギャザリング
https://www.youtube.com/watch?v=-L7eftMnSdU
公式のティザー映像に、カード情報、ストーリー記事がアップロードされたことで、一気に情報が増えました。
それらを元にして、現代の神河の様子を解説した記事です。
やはり、旧神河の小説の描写を元にした、公式ストーリーの解説で女子の本領が発揮されています。
ここでその概要を語るよりは、実際に記事を見ていただくのが一番でしょう。
神河現代 - 新カード《漆月魁渡》など
神河現代 - 新カード《漆月魁渡》など
神河現代 - 新カード《漆月魁渡》など
新カードの情報が出てきたので、まとめておきます。

漆月魁渡 (1)(青)(黒)
伝説のプレインズウォーカー ― 魁渡
あなたの終了ステップの開始時に、このターンに〜が戦場に出た場合、これはフェイズ・アウトする。
[+1]:カード1枚を引く。その後、このターンにあなたが攻撃していないかぎりカード1枚を捨てる。
[-2]:「このクリーチャーはブロックされない。」を持つ青の1/1の忍者・クリーチャー・トークン1体を生成する。
[-7]:あなたは「あなたがコントロールしているクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたのライブラリーから青や黒であるクリーチャー・カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。」を持つ紋章を得る。



過去の忍者を彷彿とさせる能力でデザインされています。
ブロックされないクリーチャーを出し、それで攻撃すれば小プラスで安全にカードアドバンテージを得ることができ、奥義にまで繋げれば強力なアドバンテージ源となるサボタージュ能力を付与できます。
戦場に出たターンは、能力を使った後にフェイズ・アウトで身を隠す自衛手段を備えているのは、カードとして有用なだけでなく、忍者らしさを表すいい能力です。
新しい忍者のメカニズムも、過去の忍者を踏まえて、サボタージュ能力を軸にしたものになると予想します。

燃え立つ空、軋賜 (2)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー ― ドラゴン・スピリット
飛行、トランプル
〜が死亡したとき、以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーの一番上にあるカード2枚を追放する。次のあなたのターン終了時まで、あなたはそれらのカードをプレイしてもよい。
・宝物・トークン3つを生成する。
4/4


やはりドラゴン・スピリットが登場しました。
しかし、名前が変わっていることは意外でした。
別個体なのか、何かの事情で改名したのでしょうか。
能力も、旧サイクルを踏まえてPIG能力がありますが、衝動的ドローに宝物生成と、現代的な赤の能力です。
おそらくは、他のドラゴンも同様に、2つのモードから選べるPIGなのでしょう。

貪る混沌、碑出告 (3)(黒)
伝説のクリーチャー ― オーガ・デーモン
(黒),クリーチャー1体を生け贄に捧げる:占術2を行う。
(2)(赤),(T):あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を追放する。このターン、あなたはそのカードをプレイしてもよい。あなたがこれにより土地でないカード1枚を追放したとき、クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。〜はそれに追放されたカードのマナ総量に等しい点数のダメージを与える。
4/4


かつての《無情の碑出告》が色を変えて登場です。
定命のキャラクターはそのまま出しにくいだろう、と思っていたので、
こういう形で登場するとは予想外でした。
シャーマンというデーモン崇拝の職業だったので、
デーモン化したことで不死か長命となったのでしょうか。
かつては、デーモンは同時にスピリットでもあったのですが、
これはスピリットではありません。
フレイバー的に何か理由があるのか気になるところです。
能力は、元のカードを意識して火力です。
1つ目の占術と合わせて、重いカードで大ダメージを狙う、
ロマン性は旧カードにも通じるところがあります。
一方で、不要なクリーチャーの活用や、衝動的ドローでのアドバンテージなど、
ロマン砲抜きで運用をしても十分な性能も備わっています。


その他、新しい情報をまとめておきます。

こちらマジック広報室!! 2021.12.17
ここだけの超貴重なアイテムを当てよう!『神河:輝ける世界』サイドローダー&限定サインカードキャンペーン
https://mtg-jp.com/reading/kochima/0035689/

5色のドラゴンのティザーアート
https://twitter.com/mtgjp/status/1471615631820996610

新プレインズウォーカー《漆月魁渡》
https://twitter.com/mtgjp/status/1471615631820996610

赤のドラゴン《燃え立つ空、軋賜》
https://twitter.com/mtgjp/status/1471615631820996610

《貪る混沌、碑出告》
https://twitter.com/mtgjp/status/1471617938382032896

『神河:輝ける世界』収録カード「浮世絵土地」
https://twitter.com/mtgjp/status/1471618389601042432

『神河:輝ける世界』超豪華キャンペーン
https://twitter.com/mtgjp/status/1471763394307162112

『神河:輝ける世界』収録カード《漆月魁渡》ボーダーレス版アート
https://twitter.com/mtgjp/status/1471676529298087936

[Trailer]『神河:輝ける世界』公式ティザー映像 / マジック:ザ・ギャザリング
https://www.youtube.com/watch?v=-L7eftMnSdU
https://twitter.com/mtgjp/status/1471540937231073287

『神河:輝ける世界』通常版カードイメージギャラリー
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-image-gallery/kamigawa-neon-dynasty
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/kamigawa-neon-dynasty

『神河:輝ける世界』特別版カードイメージギャラリー
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-image-gallery/kamigawa-neon-dynasty-variants
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/kamigawa-neon-dynasty-variants

お知らせ 2021.12.20 『神河:輝ける世界』のシビれるお披露目
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/electrifying-first-look-kamigawa-neon-dynasty-2021-12-16
https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035690/

2021/01/14 追記
《貪る混沌、碑出告》の活用法について書かれた記事を見つけました。
スタンダード情報局 vol.64 -《貪る混沌、碑出告》は新たなThe Spy!?-
https://article.hareruyamtg.com/article/58402/
神河現代 - 公式ストーリー第1章
神河現代 - 公式ストーリー第1章
神河現代 - 公式ストーリー第1章
次期に発売される、神河の新セットの情報については、「神河現代」とした記事で扱うことにします。

公式サイトで、ネオ神河のストーリー記事が公開されました。

 狸のロボットは再び形を変えて魁渡の手の中へと滑り込んだ。それを裏返すと、仮面の形をしていた。

 彼はその滑らかな縁と折り紙のような面を見つめた。もしも、灯元の中に皇との繋がりが本当に生きていて、かつ自分と一緒にいることを選んだなら、それが意味するのは……

 狸の仮面を顔にあてがうと。彼は瞬時にそれを感じた。

 彼の奥深くにエネルギーが打ち鳴らされ、指先へと登ってきた。それは静電気が、魔法が、力が、解き放たれたがっているようだった。魁渡に、放ってくれと願うようだった。

 背後のどこかで、英子が名前を呼んでいた。必死の、恐怖した声で叫んでいた。

 だが魁渡は返答できなかった。何かが彼の魂を異なる方向へ――異なる次元へ――引いていた。そして彼はそれに抗えなかった。

 抗う気はなかった。

 どこへ行けばいいかわかった気がしたのは、いつ以来だろうか。

 力が溢れ、あらゆる骨と血管に流れた。魁渡は貪るようなそれに身を任せた――そして魂を引く力を今一度感じると、それがずっと運命であったかのように彼はその呼び声に応えた。

 魁渡は一歩を踏み出し、神河から姿を消した。

引用元
神河:輝ける世界 EPISODE 01
魁渡・起源の物語:「忠誠の試練」「その先へ続く道」
https://mtg-jp.com/reading/ur/NEO/0035688/


タイトルにある「魁渡」は、神河出身の新PW、漆月魁渡(しづき かいと)のことです。
以前から公開されていた画像からは想像しませんでしたが、わずか16歳でした。
氷山勢団から受けた依頼をこなして、報酬を受け取っています。
もっとも、それは失踪した神河の皇帝の行方を探るための手段であり、組織への忠誠はありません。
この失踪事件が、ストーリーの縦軸になりそうです。

事前情報にあったサイバーパンク世界らしさは、随所に登場する機械に現れています。
一方で、神河の神河たる所以である神=スピリットも、健在です。
特に、その神と機械との融合という技術が開発されていることから、どちらかに偏重する可能性は低いでしょう。

狸の神が出てきたのも、面白いところです。
狐と狸は対になるような扱いでありながら、旧神河では狐しか登場しませんでした。
神の姿であれ、登場してくるのは望ましいことです。

梅澤一族と思しき梅澤悟(うめざわ さとる)を始めとして、
大口縄にとって代わって神河を統べる神となった香醍(きょうだい)、
名前だけがでてカード化されていなかった西の樹の木霊、
カード名そのままの背信の化身、痣矛奇(あざむき)など、興味深い名前も出てきます。
当然ですが、神でもなければ、当時のキャラクターをそのまま出すことなど不可能です。
定命のキャラクターは、梅澤のように、その子孫という形で出てくることが予想されます。


余談
英語原文記事には、《鷲掴む苦悩》のアートがありました。
https://media.wizards.com/2021/images/daily/jDMWI78h6e.jpg
なぜか日本語記事にはありません。


2022/01/30 追記
大雑把な流れをまとめました。
[1] 皇が姿を消した事件から一年後のある日。魁渡は所属する氷山勢団の長である梅澤から直々の依頼を受ける。大田原の未来派ムーンフォークであるタメシの設計図を奪うことに。
[2] 母聖樹でタメシを追っていると、姉の英子と合流。その目的は失踪事件の際に、光が動物の姿になったのが未来派の仕業かを確かめるため。後にタメシと遭遇して交戦の末に捕らえる。
[3] タメシに閉じ込めていた神を檻から開放すると、狸の神が出てきた。それは、かつて姉が失踪事件の際に目撃した光の動物と同じだった。研究は神と機械の融合であり、その目的は神を守るためだと語る。
[4] 魁渡の裏切りを神使いの力で察知した勢団員が表れて交戦。戦闘力は上でも数で押され、苦戦していると、樹海の兵団がやって来た。3人は狸の神を連れて、その場から逃げ出す。
[5] 樹海にて、忘れられた空地の神と遭遇すると、狸の神が光となってそれと交戦。狸の神が命令を発すると、空地の神は自ら川に飛び込んで消えた。
[6] タメシは皇宮への報告を無しにする代わりに、これ以上の研究を断念した。神、特に定命の世界で生まれた神は、いずれ自ら機械との融合を選ぶだろう、と考えていたため。狸のドローンを魁渡に譲り渡し、立ち去る。
[7] 狸の神は自ら狸のドローンと繋がり、自らの名前を灯元だと明かすと、仮面に変形した。魁渡がそれを装着するとPWに覚醒し、別の次元へと移動した。以降、狸の神と共に多次元宇宙全体を探す旅に出る。

不定期化
これまで、過去記事から、神河のことを取り上げて語るか、語ることがなければ1週間分を読んだ範囲で神河のことが触れられている記事のリンクをまとめていました。
しかし、『ラヴニカ:ギルドの都』が発売された時期になり、記事の中で神河が触れられることも少なくなり、毎日日記を作成するのも難しくなりました。
今後の更新は、語ることが見つかり次第、ということになります。
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/25-10/01
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/25-10/01
神河のことが触れられている記事のリンクをまとめておくだけの日記です。

ルールQ&A記事
RECORDS ARE MADE TO BE BROKEN Posted in Feature on October 1, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/records-are-made-be-broken-2005-10-01


神河当時 - 記事まとめ:2005/09/18-09/24
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/18-09/24
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/18-09/24
神河のことが触れられている記事のリンクをまとめておくだけの日記です。

アートのスタイルガイド。神河での没作品や悪忌のが登場する。
STYLE GUIDE PART 2 Posted in Feature on September 21, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/style-guide-part-2-2005-09-21

ルールQ&A記事
RAVNICA’S PRERELEASE WEEKEND Posted in Feature on September 24, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ravnicas-prerelease-weekend-2005-09-24
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/11-09/17
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/11-09/17
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/11-09/17
神河のことが触れられている記事のリンクをまとめておくだけの日記です。

《よりよい品物/Greater Good》と《尖塔の源獣/Genju of the Spires》コンボデッキほか、インタビューで神河のカードに言及
GREATER GOOD DECK CHALLENGE WINNER! Posted in Feature on September 15, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/greater-good-deck-challenge-winner-2005-09-15

ルールQ&A記事
RAVNICA PREVIEW REVIEW Posted in Feature on September 17, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ravnica-preview-review-2005-09-17
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/04-09/10
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/04-09/10
神河当時 - 記事まとめ:2005/09/04-09/10
神河のことが触れられている記事のリンクをまとめておくだけの日記です。

《木彫りの女人像/Carven Caryatid》プレビュー内にて《春女/Haru-Onna》が《花の壁/Wall of Blossoms》の派生の1つと言及
THIS WEEK: A VERY SPECIAL BLOSSOM Posted in Serious Fun on September 6, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/serious-fun/week-very-special-blossom-2005-09-06

《軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion》プレビュー記事内にて神河
のカードとのシナジーに言及
THE BOROS LEGION BRINGS THE BEATINGS Posted in Feature on September 7, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/boros-legion-brings-beatings-2005-09-07

ルールQ&A記事
TWO WEEKS UNTIL RAVNICA Posted in Feature on September 10, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/two-weeks-until-ravnica-2005-09-10

神河当時 - 記事まとめ:2005/08/28-09/03
神河当時 - 記事まとめ:2005/08/28-09/03
神河のことが触れられている記事のリンクをまとめておくだけの日記です。

二色土地と、低予算デッキ構築《血時計/Blood Clock》の命名
INTERLUDE: INVESTING IN REAL ESTATE Posted in Building on a Budget on August 29, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/building-budget/interlude-investing-real-estate-2005-08-29

リミテッドのアグロとコントロール:神河ブロックを例に
HOW TO WIN Posted in Limited Information on August 30, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/limited-information/how-win-2005-08-30

神河のカード名の発音について
SNACK TIME WITH VORTHOS Posted in Feature on August 31, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/snack-time-vorthos-2005-08-31

双頭巨人戦で《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant》禁止
SEPTEMBER’S MINOR TWEAKS Posted in Latest Developments on September 2, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/september%E2%80%99s-minor-tweaks-2005-09-02

恒例のQ&A記事
IT’S COMING Posted in Feature on September 3, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/it%E2%80%99s-coming-2005-09-03

なお、毎月恒例のCARD OF THE DAYとASK WIZARDSには神河関連の話題はありませんでした。


神河当時 - デザイン演説2005
神河当時 - デザイン演説2005
神河当時 - デザイン演説2005
Third Stage (Invasion through Saviors of Kamigawa)
The third stage’s innovation was the theme. Blocks were all given a crystal clear identity that not only made the sets easier to understand by the consumer but also made them easier to design by R&D. (For more on the importance of themes, feel free to check out my column on the importance of themes, “Lions, Tigers and Bears”)

The Head Magic Designer of this stage was Bill Rose. Besides creating themes, Bill took a great deal of time finding ways to improve on all aspects of the game from tweaking the sets to improve limited play (both in sealed and draft) to instituting loose quotas to make sure that the different styles of players received “their cards” each set to tightening and reevaluating the color pie. It is my opinion that the third wave was the wave of the most significant gains in design technologies.

That said, what room can there be for further improvement? We’ll get to those in a minute.

The other important point I need to make is that everything I’m talking about is going to start in Ravnica. You won’t need a year to see the changes I’m talking about. No, previews for the new order start next week.

引用元
STATE OF DESIGN 2005 Posted in Making Magic on December 3, 2013
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/state-design-2005-2005-08-29


マローは毎年、1年間のセットを振り返るデザイン演説という記事を書いています。
それが始まったのが2005年であり、ちょうど神河ブロックがすべて発売された後であり、ラヴニカブロックが発売される前の、谷間のタイミングでした。

神河についてどのような総括がされていたのか気になるところです。
ただし、この時は、神河だけでなく、黎明期から神河までの全てのセットを3つの時代に区分けして、どのようなデザイン意図があったのか、ラヴニカ以降のセットはどうなるか、という視点で語っています。

第一世代の『アルファ』から『アライアンス』は、カード1枚1枚のレベルでメカニズムやフレイバーが考えられてデザインされていました。
つまり、セットや陣営などでメカニズムやフレイバー的な繋がりがありません。

第二世代の『ミラージュ』から『プロフェシー』は、ブロックが導入されました。
3つのセットでメカニズムやフレイバー的な連続性が生じるようになったのです。
一方で、ブロック全体を定義づけるようなテーマには欠けていました。
確かに、ミラージュ・ブロックやマスクス・ブロック内で共通したものが何かと聞かれて答えるのは簡単ではありません。

第三世代の『インベイジョン』から『神河救済』は、テーマが導入されました。
インベイジョン・ブロックの多色、オデッセイ・ブロックの墓地、オンスロート・ブロックの部族、ミラディン・ブロックのアーティファクト、神河・ブロックの和風トップダウンなどです。

では、これからの世代はどんな点が新しくなるのでしょうか?

1つには、ブロック全体をデザインすることです。
ブロック内のセットにテーマというつながりが出たのをさらに進めます。
例えば、ラヴニカ・ブロックではギルドを4・3・3に配分していますし、ローウィン・ブロックでは大小大小の4セット構成としています。

2つには、ブロック間をデザインすることです。
テーマを導入したことでブロック内の繋がりが大きくなったことの裏返しで、異なるブロック間での繋がりが小さくなりました。
これが顕著に出てしまったのがミラディン+神河期のスタンダードでしょう。
親和デッキはミラディン・ブロックのカードだけで完結していますし、神河ブロックのメカニズムである転生や連繫やスピリットクラフトなどは他のセットとシナジーが生じにくいものです。
そこで、テーマは導入しつつも、他のブロックともシナジーが生じるようにします。
ラヴニカブロックでは、神河ブロックのフォローをするとあります。
発売前なので当然ですが、具体的には述べられていません。
推測するならば、各ギルドの指導者と勇者サイクルで伝説クリーチャーを、ルサルカや幻霊サイクルなどでスピリットクリーチャーを用意したのがそれに当たるでしょうか。

3つには、デザインとクリエイティブを融合することです。
よりフレイバーを感じられるように、メカニズムやカードにクリエイティブの意見を取り入れていきます。
パッと見て分かるようなものではないので、残念ながら例は思いつきません。

神河ブロック単体ではなく、これまでのセット全体を見た上で神河がどのような位置にあるのか、という話でした。
ブロック間のシナジーという点については、神河はその欠点が出てしまいました。
と同時に、それを克服する工夫が次のラヴニカから始まりました。
ミラディン+神河期のスタンダードがひどい環境だった一方で、神河+ラヴニカ期のスタンダードが良い環境(人によっては最高とも)となったのは、こうしたデザインの変化も一つの原因と言えるでしょう。


神河当時 - 記事まとめ:2005/08/21-08/27
神河当時 - 記事まとめ:2005/08/21-08/27
神河当時 - 記事まとめ:2005/08/21-08/27
神河のことが触れられている記事のリンクをまとめておくだけの日記です。

神河ブロックの装備品のフレイバー
THE FLAVOR OF EQUIPMENT II Posted in Arcana on August 22, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/flavor-equipment-ii-2005-08-22

低予算デッキ構築《血時計/Blood Clock》のアップデート
BLOOD CLOCK: TOOL TIME Posted in Building on a Budget on August 22, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/building-budget/blood-clock-tool-time-2005-08-22

神河ドラフトのピック例
SIGNALLING IN PRACTICE Posted in Limited Information on August 23, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/limited-information/signalling-practice-2005-08-23

プレイング・クイズ《万力鎖/Manriki-Gusari》
GOING OFF TO WAR Posted in Feature on August 24, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/going-war-2005-08-24

装備品のカードパワー、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》など
THE POWER THAT IS EQUIPMENT Posted in Latest Developments on August 26, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/power-equipment-2005-08-26

ルールQ&A記事
HOME AGAIN Posted in Feature on August 27, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/home-again-2005-08-27

神河当時 - 記事まとめ:2005/08/14-08/20
神河当時 - 記事まとめ:2005/08/14-08/20
神河当時 - 記事まとめ:2005/08/14-08/20
神河のことが触れられている記事のリンクをまとめておくだけの日記です。

低予算デッキ構築《血時計/Blood Clock》のアップデート
BLOOD CLOCK: DAMNATION IN THE BAYOU Posted in Building on a Budget on August 15, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/building-budget/blood-clock-damnation-bayou-2005-08-15

イラストレーター、河出努
JAPAN NATIONALS ARTIST: TSUTOMU KAWADE Posted in Feature on August 15, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/japan-nationals-artist-tsutomu-kawade-2005-08-15

プロツアーにおける神河ドラフトの解説
SIGNALLING REVISITED Posted in Limited Information on August 16, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/limited-information/signalling-revisited-2005-08-16

トーナメント解説、神河ブロック構築など
HYPE MACHINE Posted in Feature on August 18, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/hype-machine-2005-08-18

ルールQ&A記事
WESTWARD HO Posted in Feature on August 20, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/westward-ho-2005-08-20

神河当時 - 記事まとめ:2005/08/07-08/13
神河当時 - 記事まとめ:2005/08/07-08/13
神河当時 - 記事まとめ:2005/08/07-08/13
神河のことが触れられている記事のリンクをまとめておくだけの日記です。

低予算デッキ構築《血時計/Blood Clock》
BLOOD CLOCK: FIVE BLOODY CLOCKS Posted in Building on a Budget on August 8, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/building-budget/blood-clock-five-bloody-clocks-2005-08-08

神河ブロック構築秘儀デッキ
THAT SHOT WAS ONE IN A MILLION KID! Posted in Feature on August 10, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shot-was-one-million-kid-2005-08-10

ルールQ&A記事
SURELY YOU JOUST Posted in Feature on August 13, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/surely-you-joust-2005-08-13
神河当時 - 記事まとめ:2005/07/31-08/06
神河当時 - 記事まとめ:2005/07/31-08/06
神河当時 - 記事まとめ:2005/07/31-08/06
神河のことが触れられている記事のリンクをまとめておくだけの日記です。

低予算デッキ構築
INTERLUDE: THE BUDGET SAVIORS Posted in Building on a Budget on August 1, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/building-budget/interlude-budget-saviors-2005-08-01

神河ドラフトのLOデッキ
DAMPEN THOUGHT – LOST & FORGOTTEN? Posted in Limited Information on August 2, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/limited-information/dampen-thought-%E2%80%93-lost-forgotten-2005-08-02

ルールQ&A記事
BALTIMORE BOUND Posted in Feature on August 6, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/baltimore-bound-2005-08-06

神河当時 - ASK WIZARDS 黒のカードパワー
神河当時 - ASK WIZARDS 黒のカードパワー
神河当時 - ASK WIZARDS 黒のカードパワー
昨日の記事の続きです。

August 9, 2005
Q: "I was wondering if you could provide a little history on the playtesting of Shinen of Fear’s Chill. Traditionally, ’CARDNAME cannot block’ is a sufficient drawback that it provides a discount to the casting cost (Villainous Ogre) or at least keeps it mana-efficient (Spineless Thug). But this creature technically costs two mana more than a 3/2 creature ’should’, with a serious drawback. Most of the other channeling cards seem to be more cost-effective despite the Channel ability (Shinen of Life’s Roar, for instance). Since the channel cost is so low, I assume there’s a story behind why a seemingly crippled creature is so expensive?"
--Nicholas
Spokane, Washington, USA

A: From Randy Buehler, Director of Magic R&D:

"We find that Limited play (both Booster Draft and Sealed Deck) is more interesting when there is a bell curve of power level amongst the commons. Some of the commons should be very efficient while others should be mediocre and some should be so bad that they almost always wind up in your sideboard. We knew the black Shinen was over-costed, but we did it on purpose anyway because we needed to curve the set properly for Limited play. I actually chose the Shinen as one of the specific black commons to put ’below the curve’ because the channel ability is actually out of flavor for black. When you play it, you get the very red effect ’target creature can’t block’ and I thought it was fair to charge a black card extra for bleeding that ability out of its normal color."

August 11, 2005

Q: "I thought that Black was not supposed to get efficient small creatures anymore unless they have a drawback? If so, doesn’t Hand of Cruelty go against this?"
--Ryan
Washington, D.C.

A: From Mike Turian, Magic R&D:

"Hand of Cruelty does bend the rules slightly but we have a good reason. Up until Fifth Edition, White Knight and Black Knight were natural enemies year after year. Sixth Edition was the end of this very popular pairs’ run. With the Saviors of Kamigawa design we wanted to revisit that natural rivalry with Hand of Cruelty and Hand of Honor. Of course, this was no problem from a white creature, white is known for its efficient weenies, but as you noted black is not. We wanted to make the pair mirror each other but the only way this was possible was to make them each 2-mana 2/2’s; anything else wouldn’t emphasize their rivalry. In the end the color pie took a back seat to make Magic a more flavorful game."

August 15, 2005

Q: "Was Footsteps of the Goryo printed correctly? As currently worded the card is nearly useless; in order to do anything at all in most situations, it would need to either give Haste or be an instant."
--Jeff
Winnipeg, Manitoba, Canada

A: From Devin Low, Magic R&D:

Footsteps of the Goryo is a great example of a card that requires some creativity and/or sneakiness to make it ’do’ something. Sure, if you cast it on Hill Giant, it seems pretty pointless. But if you cast it on Keiga, the Tide Star, it’s a(2)(B) Persuasion. If you cast it on Forked-Branch Garami, it’s (2)(B) ’Return two target Spirits with converted mana cost 4 or less to your hand.’ Cast it on Kagemaro, First to Suffer as a (2)(B)(B) Wrath of God. In a pinch, cast it on Sakura-Tribe Elder as a (2)(B) Rampant Growth. But how do you get all those creatures into your graveyard? Gifts Ungiven, Dampen Thought, Traumatize... the list goes on. And it’s arcane! Which means it does approximately 344% more things than I already said. Like countless other Magic players, I’ve had a lot of fun taking seemingly “useless” cards and winning the game with them. (Go go Creature Bond!)

引用元
ASK WIZARDS - AUGUST, 2005 Posted in Feature on August 1, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/ask-wizards-august-2005-2005-08-01


黒のカードパワーについての質問が3つあったのでまとめて扱います。

August 9, 2005の質問
Q.《恐怖の悪寒の思念/Shinen of Fear’s Chill》はなぜあんなに弱いのか?
A.リミテッドのため、あえて弱く作った。《恐慌/Panic》効果は本来赤なので割高。

August 11, 2005の質問
Q.黒の小型クリーチャーは、デメリットなしでは弱いのがルールなのに《残虐の手/Hand of Cruelty》はいいのか?
A.ルールを意図的に曲げた。第6版で終わった《白騎士》と《黒騎士》のライバル関係を、再現したかったため。

August 15, 2005の質問
Q.《御霊の足跡/Footsteps of the Goryo》はインスタントか速攻付与ないと無意味では?
A.一見役に立たないが実際には様々な応用ができる、想像力を掻き立てるカードである。ドラゴン・スピリットや転生などのPIGを誘発させたり、自分を生け贄に捧げる能力を起動したりできる。そして、秘儀であるため、多様なシナジーが発生する。

弱い・強い・弱そうで強い、と三者三様の評価が面白いところです。
強いカードが好まれやすいのは確かですが、弱いカードもまたリミテッドには必要とされます。
また、パッと見ただけでだけで強さが分かりきってしまうのも、意外な強カードを発見する面白さがありません。
強そうだと思って弱かったガッカリもついてきますが、そうした当たり外れがあってこそだとも言えます。


補足
記事として取り上げることはありませんが、同記事で触れられている神河の事柄について、付記しておきます。

August 17, 2005の質問
Q.「Onna」の意味は?
A.女性。日本の民間伝承で有名な「雪女」を元にしたサイクル。
神河当時 - ASK WIZARDS 末裔がいない黒と赤の麻呂
神河当時 - ASK WIZARDS 末裔がいない黒と赤の麻呂
神河当時 - ASK WIZARDS 末裔がいない黒と赤の麻呂
August 2, 2005
Q: "Was there a flavor or power reason that Adamaro, First to Desire and Kagemaro, First to Suffer don’t have descendants like the other three maros?"
--Andik
Jakarta, Indonesia

A: From Brady Dommermuth, Magic R&D:

"Let me hijack your question for a sec, Andik. They’re not actually maros, as most storyline fans know. In Magic, a maro is the avatar of a forest, the sum of its lifeforce made manifest. We snuck the ’-maro’ suffix onto the Ancestor Spirits because we thought it was a cool nod to the original Maro, which keys off how many cards you have in hand. In Japanese, that ’-maro’ suffix is an archaic honorific.

"Anyway, when the Saviors set was designed, each Ancestor Spirit had one accompanying card. The accompanying cards for Kiyomaro, First to Stand, Soramaro, First to Dream, and Masumaro, First to Live were creatures, so they became the descendants. The accompanying cards for Adamaro and Kagemaro were noncreature spells, so they became Gaze of Adamaro and Kagemaro’s Clutch. If those cards had been creatures, Adamaro and Kagemaro would have had descendants, too. In a way I think it’s lucky they weren’t, because I’m not sure I’d like to know what Adamaro and Kagemaro’s descendants would have looked like!"

引用元
ASK WIZARDS - AUGUST, 2005 Posted in Feature on August 1, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/ask-wizards-august-2005-2005-08-01


WotCに送られた質問に答える記事"ASK WIZARDS"の2005年8月分です。

この中から取り上げるのは、「麻呂サイクルの中で黒と赤に末裔がいないのは何故か?」という質問です。

回答は以下の通りです。
デザインにおいて、麻呂カードそれぞれに、関連したカードを作ることが決定されていました。
その結果、緑白青はクリーチャー・カードができたので、それらを末裔という設定にしました。
黒赤はクリーチャー・カードではなかったので、そのまま末裔が作られなかったということです。
最初から末裔としてデザインした訳でも、5色サイクルにしようとした訳でもなく、フレイバー的な理由がある訳でもありません。

5色中3色が末裔なのですから、そのまま5色サイクルにしようとしてもおかしくはない気がします。
クリーチャーとスペルのバランスも取る必要があるので、簡単ではないかもしれませんが。

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