#5
待機(当時の名前は「遅延/Delay」)は、本来『神河救済』のためにデザインされたものである。『神河物語』ブロックには伝説のテーマがあり、ブライアン・ティンスマン/Brian Tinsman率いるデザイン・チームはレアの伝説の呪文のサイクルをデザインすることを決めていた。彼らはさまざまなものを試し、そして唱えるためのコストが軽い代わりに解決するのに時間がかかる、大型で派手な呪文が一番心躍らせるものだと見つけたのだ。ブライアンがそのメカニズムを私に見せてきたとき、私は、それは非常にクールだが、サイクル1個にはあまりにも大きすぎるメカニズムだと言った。ブロック全体の軸となるようなメカニズムなので、検討を続けるように言ったのだ。私は彼に、おそらく『神河救済』以外になるが、そのメカニズムの居場所を見つけると約束した。そのサイクルは最終的に、歴伝メカニズムを導入することになる。
引用元
Making Magic -マジック開発秘話- 2021.3.9 『時のらせん』ブロックについて諸君が知らない27のこと
https://mtg-jp.com/reading/mm/0034841/
『時のらせんリマスター』の登場にあたり、『時のらせん』ブロックの小ネタを語る記事です。
「待機/Suspend」は、もともとは「伝説の呪文サイクル」というデザインで設計されたものでした。ただ、サイクルだけで終わらせるにはもったいないということで、『時のらせん』ブロック全体で登場する主要メカニズムとなりました。そして、「伝説の呪文サイクル」には「歴伝」が作られることになりました。
『時のらせん』ブロックでは「待機」は伝説の呪文というフレイバーはありません。ただ、その舞台を再訪した『ドミナリア』では、「伝説のソーサリー」というメカニズムが登場しています。
神河とドミナリアが、「伝説の呪文」メカニズムで繋がっているというのは面白い因縁です。
余談
引用した記事のタイトルには「諸君が知らない27のこと」とありますが、待機が『神河救済』のメカニズムだったということは、15年前の記事で取り上げられています。それだけ昔の記事であれば、知らない(忘れている)読者の方が大半でしょうが。
TIME SPIRAL Q&A Posted in Latest Developments on November 10, 2006
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/time-spiral-qa-2006-11-10
神河当時 - 『神河謀叛』フルスポイラー
2021年3月10日 Magic: The GatheringBecause readers have sometimes had trouble finding the spoilers for new sets, or commented that they didn’t know when the spoiler would be going up on the site, we will now be posting the spoiler for each new set on the Monday after the prerelease event. To increase visibility we’ll be posting it in the Feature Article slot on the site’s front page. Here then is the sortable spoiler list for Betrayers of Kamigawa. Enjoy!
Launch the Betrayers of Kamigawa card list
Or launch Betrayers of Kamigawa in Gatherer
引用元
BETRAYERS OF KAMIGAWA SORTABLE SPOILER Posted in Feature on January 24, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/betrayers-kamigawa-sortable-spoiler-2005-01-24
フルスポイラーの公開です。リンクは切れているので、以下のmtg-jp.comのサイトから見るのがいいでしょう。
『神河謀叛』のカード
https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000007/
A KAMIGAWA GLOSSARY, PART 2 Posted in Arcana on January 24, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/kamigawa-glossary-part-2-2005-01-24
『神河謀叛』の固有名詞についての説明があります。
『神河物語』のときは(※1)、日本語訳を見つけることが出来たのですが、これは今のところ出来ません。
日本語で見たい場合は、MTG wikiの固有名詞一覧を見るのがいいでしょう。
http://mtgwiki.com/wiki/%E7%A5%9E%E6%B2%B3%E5%9B%BA%E6%9C%89%E5%90%8D%E8%A9%9E%E5%AF%BE%E8%A8%B3
※1
神河当時 - 神河用語集その1『神河物語』
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202005022023119676/
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/kamigawa-glossary-part-2-2005-01-24
『神河謀叛』の固有名詞についての説明があります。
『神河物語』のときは(※1)、日本語訳を見つけることが出来たのですが、これは今のところ出来ません。
日本語で見たい場合は、MTG wikiの固有名詞一覧を見るのがいいでしょう。
http://mtgwiki.com/wiki/%E7%A5%9E%E6%B2%B3%E5%9B%BA%E6%9C%89%E5%90%8D%E8%A9%9E%E5%AF%BE%E8%A8%B3
※1
神河当時 - 神河用語集その1『神河物語』
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202005022023119676/
『時のらせんリマスター』のフルスポイラーが発表されたので、神河ブロックのカードがどれだけ登場したのか、チェックしてみました。
下環境などである程度の需要があるカードと言えます。
どうせなら、『神河救済』からも1枚ほしかったところです。候補としては《真髄の針/Pithing Needle》が真っ先に思い浮かびます。しかし、《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》と役割が被っています。どちらを入れるか考えて上で弾かれてしまったのかもしれません。後は、《不朽の理想/Enduring Ideal》は役割が被るカードもありませんし、固有のメカニズムを採用しているので、ありではないでしょうか。
《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》
《緊急時/Time of Need》
引用元
TIME SPIRAL REMASTERED PROMO AND BONUS SHEET
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/time-spiral-remastered-bonus-sheet
下環境などである程度の需要があるカードと言えます。
どうせなら、『神河救済』からも1枚ほしかったところです。候補としては《真髄の針/Pithing Needle》が真っ先に思い浮かびます。しかし、《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》と役割が被っています。どちらを入れるか考えて上で弾かれてしまったのかもしれません。後は、《不朽の理想/Enduring Ideal》は役割が被るカードもありませんし、固有のメカニズムを採用しているので、ありではないでしょうか。
神河当時 - リミテッド事前評価
2021年3月7日 Magic: The GatheringRating Betrayers
Higure the Still Wind
Average Reading Rating: 3.2
My Rating: 2.4 or 3.5
Fumiko the Lowblood
Average Reader Rating: 3.0
My Rating: 3.3
Toshiro Umezawa
Average Reader Rating: 3.1
My Rating: 2.5 in the right deck, 1.5 otherwise.
Tallowisp
Average Reader Rating: 2.1
My Rating: 1.2 alone, 2.6 in a defensive deck with Enchant Creature cards.
Genju of the Cedars
Average Reader Rating: 3.2
My Rating: 3.3
Patron of the Orochi
Average Reader Rating: 2.9
My Rating: 2.0
Cunning Bandit
Average Reader Rating: 3.1
My Rating: 3.2
Hundred Talon Strike
Average Reader Rating: 2.5
My Rating: 2.0
引用元
CARD EVALUATION: THE RESULTS! Posted in Limited Information on January 24, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/limited-information/card-evaluation-results-2005-01-24
この時点ではまだ『神河謀叛』のフルスポイラーは出ていないようですが、そこまでにプレビューされたカードについて、リミテッドの評価を述べています。ここでは、読者の評価(の平均)と、筆者の評価とのみをまとめてみました。それ以外にも考察されていはいるのですが、そこは省略しています。
それなりに近い評価のカードがある一方、評価が分かれるカードもあります。《脂火玉/Tallowisp》などはその一例でしょうか。単体で完結するカードではなく、他のカードを上手く組めるかどうかにかなり左右されるので、無理もありません。おそらくは、読者の間でも評価は分かれていることでしょう。
土曜学校へようこそ。プレリリースはいかがでしたか? 今週の土曜学校は神河特集、神河物語と神河謀叛の両方を取り上げてお話しします。それでは始めましょう。
謀叛は君のために
Q:戦闘で、《梅澤俊郎/Toshiro Umezawa》が2/2のクリーチャーと相打ちになりました。彼の能力は誘発しますか?
A:はい。《梅澤俊郎》の能力は、他のクリーチャーが死ぬのを見ることができます。ですから、誘発して、あなたの墓地にあるインスタントを対象にすることになります。
Q:《梅澤俊郎/Toshiro Umezawa》の能力が誘発したら、その後、その対象にしたインスタント・カードはターンの間何回でも使えるんでしょうか?
A:「すぐに」という答えが近いですかね。《梅澤俊郎》の能力は、その誘発型能力の解決に際して墓地にあるインスタントをプレイできる、というものです。《梅澤俊郎》の能力の解決が終わってしまったら、インスタントをプレイしていたかどうかに限らず、もうプレイすることはできなくなります。
引用元
本日謀叛 更新日 Feature on 2005年 1月 22日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/feature/%E6%9C%AC%E6%97%A5%E8%AC%80%E5%8F%9B-2005-01-22
恒例のQ&A記事です。
さっそく、『神河謀叛』のルールについてのQ&Aが届いています。やはり、新メカニズムへの質問が多いようです。特に、献身でしょうか。また、個別のカードでは、《梅澤俊郎/Toshiro Umezawa》が多いです。コンボしたくなるだけに、ルールの確認は大事でしょう。
Today’s deck is quite a powerhouse in budget and Standard. If you are looking for a cheap and powerful FNM deck, or just want to play in some Magic Online eight person tourneys, this deck will fill your needs. The deck in question is the G/R Spiritcraft deck, a deck that utilizes a lot of the new cards from Champions in a synergistic manner to cause mass destruction (well, a lot of damage at the very least). It really all comes down to two cards in particular: Soilshaper and Kodama of the South Tree. These cards are great, especially in conjunction. Let’s get right to the list so you can see all the cool interactions:BUILDING ON A BUDGET: SOILCRAFT (ABOUT 30 TICKETS)
Creature (21)
4 Hana Kami
4 Hearth Kami
4 Kami of the Hunt
3 Kodama of the South Tree
4 Soilshaper
2 Rootrunner
Sorcery (4)
4 Lava Spike
Instant (11)
4 Glacial Ray
3 Blind with Anger
4 Kodama’s Might
Land (24)
11 Mountain
13 Forest
60 Cards
The first thing you might notice is that every card in the deck is either a Spirit or Arcane spell besides land. This has a few implications. First, it means that you will trigger your Spiritcraft stuff a lot. Second, it means that your Hana Kami and Splice Spells like Glacial Ray and Kodama’s Might will be pretty active. This deck doesn’t come out of the gates super quick, but it can really pile on the damage once it starts to roll.
Follow this scenario:
Turn 2 Soilshaper.
Turn 3 Hearth Kami, attack with a land for 3.
Turn 4 Kami of the Hunt, attack with the Hearth and a Land for 5.
Turn 5 Blind with Anger their guy, attack with a land, a pumped Kami, and a Hearth for 8+the power of the stolen guy.
You can see how it just gets sick from that point. You can also do mean things like casting a Lava Spike and Splicing a Glacial Ray, and then casting the Ray afterwards for a total of 7 damage, and 2 Spiritcraft triggers.
引用元
SOILCRAFT Posted in Building on a Budget on January 21, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/building-budget/soilcraft-2005-01-21
《泥穿ち/Soilshaper》を使った安価構築です。スピリットクラフトによって、土地をクリーチャー化するので、一次的ながら頭数を増やせます。そこで、《南の樹の木霊/Kodama of the South Tree》によって、同じスピリットクラフトで全体強化、というのが実によいコンボです。
当然と言うべきか、クリーチャーはすべてスピリットであり、スペルはすべて秘儀です。毎ターンスピリットクラフトを誘発させるのは容易でしょう。また、《花の神/Hana Kami》で秘儀を回収したり、連繋することで、さらに秘儀を連打しやすくなっています。
狙いが分かりやすい、良いデッキと言えるでしょう。
神河資料 - 《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》と《にやにや笑いのイグナス/Grinning Ignus》
2021年3月4日 Magic: The Gathering『時のらせんリマスター』は熱いセットだ。それは「マスターズのような限定生産の製品」というだけでなく「楽しく、燃えるようなカードが満載」という意味でもある。例えば旧枠加工を施されてこのセットのボーナス・シートに加わったおなじみの顔がいる。《鏡割りのキキジキ》だ。
キキジキは統率者戦やキューブ・ドラフトのプレイヤーならすぐに分かる象徴的なゴブリンだ。こいつの能力はシンプルで、ターン終了時までの期限付きの自分のクリーチャーのコピー・トークンを出すことで、いくつかの驚異的な活用方法がある。
(省略)
ここまでは『時のらせんリマスター』で赤がもたらすもの――に加えてキキジキとシナジーを形成するもの――を見てきたが、クリーチャーのコピーはもっとトリッキーなこともできる。
(省略)
だがキキジキはこれを馬鹿げたレベルにまで持ち上げることができる。我らが伝説のゴブリンは生け贄に捧げなければならないトークンを生成するが、そのタイミングは「次の終了ステップの開始時」であり、これはつまり終了ステップにトークンを作って丸々1ターン維持できるということだ。
これが《にやにや笑いのイグナス》が輝く盤面だ。
《にやにや笑いのイグナス》と《鏡割りのキキジキ》をプレイ。
対戦相手の終了ステップに《にやにや笑いのイグナス》をコピー。
自分のターンにもう1回《にやにや笑いのイグナス》をコピー。
赤マナを3つ支払って9マナ手に入れる。
今あるのはタップ状態の山3つと9マナ浮き、おそらくアンタップ状態のマナ源だってあるだろう。9マナで何ができるだろう?(ヒント:ドラフトのピック中にこのマナで「何か」できるようにしておこう!)
引用元
翻訳記事その他 2021.3.3 今は笑って我慢の時
https://mtg-jp.com/reading/translated/0034826/
『時のらせんリマスター』のプレビューが始まり、神河ブロックのカードもいくらか登場しています。それだけで一つ一つ取り上げることはありませんでした。ただ、このように独立した記事で紹介されたので、取り上げることにします。
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》と言えば、神河ブロックがスタンダードだったころから人気のあるカードです。当時の公式記事でも何度も登場しているほどでした。そして、今でも、統率者戦などで活躍しています。神河から再録されたカードはいくらかありますが、人気という点では間違いなくトップクラスでしょう。再録されるのも納得です。
また、いかにも「コンボを考えよう」「デッキを作ってみよう」というカードなので、こうしてまた記事で取り上げられるのも納得がいきます。そして、『未来予知』のカード、《にやにや笑いのイグナス/Grinning Ignus》とのコンボが紹介されています。
『時のらせん』ブロックと言えば、過去のセットからカードやメカニズムを再録したものです。しかしその中に、神河は影も形もありませんでした。理由は不明ですが、メカニズムが寄生的だったことは一因と考えています。それにしても、個別のカードで再録するものはいくらかあったでしょうが。
それがこうして、リマスターとは言え『時のらせん』セットに収録され、『時のらせん』ブロックのカードとのコンボが紹介されるのは、何とも感慨深いものがあります。
昨日の記事の続きです。
群れサイクルには魚が描かれています。これは、《伝承の語り部/Teller of Tales》と《不気味な行列/Eerie Procession》のイラストにある魚を、アーティストやイラスト担当者が気に入って、魚をどこかに使うことになったため、ということです。
そしてピッチスペルサイクルが選ばれました。魚をクリーチャーでなくあえて呪文に使う、という発想は中々面白いです。また、人気があるなら、ある程度の枚数を作りたいでしょう。そうすると、サイクルに割り当てれば5枚も作れますし、しかも色ごとに違った魚を描ける、という点からもピッタリだと言えます。
魚、魚、魚~
「このイラストの魚は何?」だって? 神河の見た目を支えるブレイディ・ドマーマスとジェレミー・クランフォードは、精霊世界の描写を、彼らが大丈夫と思う限りはアーティストの自由にさせた。ブレイディがアーティストに指示を出したときの一例では「どんな風でもいいけど、奇妙な感じで」なんてのがある。ジム・マーレイが神河物語の《伝承の語り部/Teller of Tales》と《不気味な行列/Eerie Procession》を描いたとき、戻ってきたのは浮かんでいる魚だった。ジェレミーとブレイディはそれが気に入った――それこそが、クリエイティブチームが求めていたものだったんだ。
魚は開発部でも大流行りで、ブレイディはそこに関連した何かを作ってもらおうと思った。X版のピッチスペルは面白そうだ。魚がクリーチャーじゃなくて、ある種の呪文を明示したものだとしたらどうだろうか? 一般的には “shoal” には「砂州」と言う意味があるけど、そこには「魚の群れ」という意味もある。
shoal n. 1.大きなまとまり。大群。2.魚や海洋生物の群れ (「アメリカ文化遺産辞書」より)
また、“shoal” には「大群を成す」とか「群がる」という動詞的意味もあり、そこから小さな精霊的魚が呪文の対象の周りで何かするということになったんだ。5つの「群れ」はそれぞれ、呪文の色に応じて別々の精霊的魚となっている。黒いやつは特に不気味だと思うね。プレリリースで手に入れることができれば、同意してもらえると思うよ!
引用元
輝きにご注意 更新日 Latest Developments on 2005年 1月 21日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/latest-developments/%E8%BC%9D%E3%81%8D%E3%81%AB%E3%81%94%E6%B3%A8%E6%84%8F-2005-01-21
群れサイクルには魚が描かれています。これは、《伝承の語り部/Teller of Tales》と《不気味な行列/Eerie Procession》のイラストにある魚を、アーティストやイラスト担当者が気に入って、魚をどこかに使うことになったため、ということです。
そしてピッチスペルサイクルが選ばれました。魚をクリーチャーでなくあえて呪文に使う、という発想は中々面白いです。また、人気があるなら、ある程度の枚数を作りたいでしょう。そうすると、サイクルに割り当てれば5枚も作れますし、しかも色ごとに違った魚を描ける、という点からもピッタリだと言えます。
昨日の記事の続きです。
《輝く群れ/Shining Shoal》は、白の伝統的なダメージ移し変え呪文です。その中の1つ、《コーの詠唱/Kor Chant》の改良版、つまり、クリーチャー同士のダメージ移し替えしかできなかったのを、プレイヤーも含めるようになりました。
しかし、「これは強すぎる」という意見があったようで、一時はクリーチャー限定に弱体化されています。その調整が不評だったことで、元通りになりました。
現在のバージョンを「《土地税/Land Tax》以来の白の最強カード」とまで評価している人もいたようです。しかし、実際には、サイクルの中でも地味な扱いで終わりました。《不快な群れ/Sickening Shoal》のようにまっとうに活躍するわけでもなく、かといって、《滋養の群れ/Nourishing Shoal》ほど飛び抜けて弱いわけでもありません。さらに言えば、後者は後に「グリセルシュート」でコンボパーツとして活躍したので、ますます《輝く群れ》だけが取り残されています。
サイクル中、そんなカードがプレビューとして出てくるのは何とも運命の皮肉を感じます。
このカードは、マイクがデザイン時に狙ったことそのものだ――改良版《コーの詠唱/Kor Chant》だ(もともとのエクソダスの《コーの詠唱》は、プレイヤーに絡めてダメージを向けなおせない)。このカードは《ダメージ反転/Reverse Damage》がいつも夢見ていたことそのものでもある。ここ数年のマークの「色の分割」議論をいつも読んでる火となら、我々が何とかして白の「俺や手下の邪魔するな」風のカードを前面に押し出す方法を探っているのを知ってるだろうけど、これはその仲でも飛び切りのやつだ。もちろん、このカードの与える暴力的な動作は、白のやさしい側を愛するファンには受け入れがたいものがあるかもしれない。初期の調整人のコメントを見てみよう。MJ 3/25: 白がマナ抜きでダメージを向けなおすのは、めっちゃくちゃ白のイメージに外れてる。(’A`)
MP 3/26: MJに同意。こいつはたまにXWWの《火の玉/Fireball》っぽく感じることがある。
RB 3/31: なんてこった。構築に耐えうる強さの白呪文だって? これは違うって言ってくれよ?
このカードの感覚に対するモンスとマットの心配は確かに理解できるけど、ランディの反論の行間を読めば、そこには「ちょっと不愉快かもしれないけど、それが我々の白の某ふょ的なレベルを上げた結果だとするなら、それもまたよしだろう」というのが読めるだろう。
全員がカードのイメージや感じ方にOKを出した後でも、カードの強さは問題になった。クリーチャー戦闘はこのカードが入ると危険な問題になり、両方のライフが下がりきっているときの全軍攻撃の選択は——相手がタップアウトしているときですら——自動的とはいかなくなった。彼は一番でかい攻撃クリーチャーにそれを使って、君のものになるはずだったゲームを奪っていくんだ。RB 4/5: クリーチャー限定にする? プレイヤーに当たらないとしたらイメージの足しにならないか?
WW 4/6: イメージ上はどうかは知らないけど、強さのレベルを調整するならいいだろう。自分はそれが必要だと思う。
HS 4/9 調整版テスト中。結果は楽しみだ。
カードの使い勝手の変更がどういう効果をもたらすかはわかってもらえるだろう。当初のままだと、カードはほとんどの白デッキにとって強くなる。デッキにクリーチャーがいようがいなかろうがだ。そして相手のデッキにクリーチャーがいようがいなかろうが、それも関係が無い。調整した「クリーチャー限定」版は、クリーチャー無しデッキにとってはそこそこいけるけど、呪文の適切な対象を取ろうと思ったら対戦相手にはクリーチャーが必要だ。私はこれをしばらく試したけど、多くのデッキから抜ける羽目になって、実に悲しい思いをしたものだ。ここまでいやらしいカードが白に入ったことは嬉しい限りだね。AF 4/12: 使ってみたけど、白のやつはサイクル中最強だったはずなのに(見た感じは変な気分だけど)、それが弱くなったのは悲しい限りだね。
ps 4/12: 自分も同感。
強いバージョンの方が好きだったのはポールと私だけではなく、こいつは元に戻されることになった。調整のワース・ウォルパートは現在のバージョンを「《土地税/Land Tax》以来の白の最強カード」と保障している。彼は本当に正しいのか? おそらく……これからの1年でわかることだろうね。
引用元
輝きにご注意 更新日 Latest Developments on 2005年 1月 21日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/latest-developments/%E8%BC%9D%E3%81%8D%E3%81%AB%E3%81%94%E6%B3%A8%E6%84%8F-2005-01-21
《輝く群れ/Shining Shoal》は、白の伝統的なダメージ移し変え呪文です。その中の1つ、《コーの詠唱/Kor Chant》の改良版、つまり、クリーチャー同士のダメージ移し替えしかできなかったのを、プレイヤーも含めるようになりました。
しかし、「これは強すぎる」という意見があったようで、一時はクリーチャー限定に弱体化されています。その調整が不評だったことで、元通りになりました。
現在のバージョンを「《土地税/Land Tax》以来の白の最強カード」とまで評価している人もいたようです。しかし、実際には、サイクルの中でも地味な扱いで終わりました。《不快な群れ/Sickening Shoal》のようにまっとうに活躍するわけでもなく、かといって、《滋養の群れ/Nourishing Shoal》ほど飛び抜けて弱いわけでもありません。さらに言えば、後者は後に「グリセルシュート」でコンボパーツとして活躍したので、ますます《輝く群れ》だけが取り残されています。
サイクル中、そんなカードがプレビューとして出てくるのは何とも運命の皮肉を感じます。
マジックの開発部は、時にはBASFの企業に似ている。「私たちが作ったのは『(お好きな物の名前をどうぞ)』ではありません。もっと素晴らしいものです」ってところか。 神河謀叛では、かつての人気サイクルに新たなひねりを加えることは、過去の改良と言うものの一例となるだろう。
かの黄金時代、開発部のスカッフ・エライアスやジム・リンといった面々は一緒に「アライアンス」というちょっとばかりアツいセットをまとめたんだけど、その中には後に伝説となる呪文のサイクルがあった——「ピッチスペル」だ。これらは全部通常は5マナのカードでだけど、それぞれが同じ色のカードをゲームから取り除く(ついでに1ライフ支払うこともある)ことで、マナ無しでプレイすることができる。まあ、確かに伝説となったのは《Force of Will》——このサイクル最強カード——だけかもしれないけど、その「無料っぽさ」はゲームの歴史上最強カードの一角となった。
ピッチスペルはそれ以降何度も帰ってきた(メルカディアン・マスクスの《誤った指図/Misdirection》や《落盤/Cave-In》を思い出すね……私の名前がベン・ブライワイスだったら、君の楽しみのために全カードのリストを作るんだけどね)。そして、神河謀叛のリード・デザイナーのマイク・エリオットは新たなピッチスペルのサイクルを作った。そして、彼が袋から取り出したのは、“X”の文字だったんだ。
X印
マイクが考えたのは、取り除いたカードのコストに関連するカードのサイクルだ。それぞれは通常の呪文としても使えるX呪文だけど、適切な色のカードを取り除くことでマナ抜きでプレイした場合、Xは取り除いたカードの点数で見たマナ・コストに設定されるんだ。このアイデアは素晴らしくエレガントで、調整中もほとんど触られることはなかった。
これは、考えてみれば恐ろしいことかもね。
開発部の“タダでプレイ”カードの正当性とバランスの伝統を引き継ぐカード、《輝く群れ/Shining Shoal》をご紹介しよう。
《輝く群れ/Shining Shoal》
(日本語版訂正:2つ目の能力の表記が「あなたに与えるX点のダメージは、~」となっているが、これは誤りである。「あなたかあなたがコントロールするいずれかのクリーチャーに与えるX点のダメージは、~」と読み替える。)
こんなのは初めて見るだろう。でも、今後数ヶ月の間に、君の相手は間違いなくこいつを君に叩きつけてきて、君は間違いなく痛い目に遭うだろうね。マジックの調整リーダーのブライアン・シュナイダーの台詞を借りよう。
Bs 4/29: […]このカードはいつか大変なことになる[…]
引用元
輝きにご注意 更新日 Latest Developments on 2005年 1月 21日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/latest-developments/%E8%BC%9D%E3%81%8D%E3%81%AB%E3%81%94%E6%B3%A8%E6%84%8F-2005-01-21
《輝く群れ/Shining Shoal》のプレビューです。
ピッチスペルは、というよりもその1つの《意志の力/Force of Will》が人気が高いがゆえに、それまでも何度か帰ってきていました。そして、この『神河謀叛』でも帰ってきたというわけです。なぜこのタイミングなのかまでは定かではありませんが。
単純に再登場するだけではなく、新しいメカニズムを、ということで「取り除いたカードのコストに関連するX呪文」というアイデアが採用された、ということです。
ピッチスペルは不要なカードをマナ・コストの支払いにあてられるのが強みなので、序盤に引いた重いカードや、終盤に引いた軽いカードが処理できると嬉しいでしょう。そう考えると、カードのコストで効果が左右されるのは、若干その強みを消してしまっているとも言えます。普通X呪文のXは多ければ多いほど良いのですから。
その点、《撹乱する群れ/Disrupting Shoal》は少し変わっています。Xが大きいほど良いわけではなく、相手の呪文に合わせる必要があるからです。構築においては概ね軽いカードが好まれますし、余程極端なマナカーブをしていなければ、ピッチコストで打てるチャンスはそれなりにあるでしょう。このサイクルの中では、バランス調整が良い方だと思います。
Mirror Gallery (a Betrayers of Kamigawa card previewed today by Mark Gottlieb) depicts the interior of a grand, Soratami cloud palace. It’s filled with mirrors reflecting a regal-looking moonfolk in the foreground.
Mirror Gallery art by Scott M. Fischer
That moonfolk is none other than the legendary Meloku the Clouded Mirror, also illustrated by Scott M. Fischer.
Meloku the Clouded Mirror
MELOKU’S GALLERY Posted in Arcana on January 20, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/melokus-gallery-2005-01-20
《鏡の画廊/Mirror Gallery》のイラストに関する記事です。
イラストでその姿を反射されているのは、《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》です。鏡に関するキャラクターという意味では適役ですが、カードの効果で見ると複数並べるシナジーは大きくありません。
どちらで考えるかで、対称的な評価になるのも面白いところです。
昨日の記事の続きです。
《鏡の画廊/Mirror Gallery》と組み合わせたい、伝説のパーマネントについて考察されています。なお、ここでは神河のカードのみを引用していますが、元の記事では他のカードも登場しています。
伝説であることは基本的にデメリットであるため、その分強力です。そのデメリットを無視できるのは良いことですが、並べる意味がどこまであるかはカード次第でしょう。
カードを見ると、ロード系が何度も挙がっています。マイナス修整を逆ロードとみれば、《魂の裏切りの夜》も同様でしょう。こうしたカードは、並べる効果が大きいことは一目瞭然です。
また、本殿サイクルは、伝説で複数並ばないことを前提に作られているので、レジェンドルールを無視する効果は強力です。ロードとは言いませんが、「同じサブタイプ(本殿)を強化する」という点で見れば、これもロードの一種とみなすことは可能です。
こうしたルール破壊カードは、ルール前提のバランス調整を覆します。そこから生まれる新しいコンボを探すのが楽しい人にはたまらないでしょう。
鏡像を見れば……
オーケー、そろそろ《鏡の画廊/Mirror Gallery》には飽きてきた頃かな。いいだろう。何か別な話を書こうと思ってたところだ。……何だって——まだ《鏡の画廊》に飽きてなんかいないって? この馬鹿馬鹿しい物体の話をもっと聞きたいってのかい? その声は本当の声じゃないと? このコラムを書いてる最中はまだ読者の目に届いていないから。その声は自分の頭の中から響いているだけだって? 面白い、実に面白いねぇ。
全部の伝説のパーマネントが、《鏡の画廊》のせいでひどいものになるってわけじゃない。《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》が2枚出たからって別にどうと言うことはない。1人目の能力を複数回使えばいいんだからね。事実、こいつはちょっとばかり危険だ——それは《湧出/Upwelling》が積み上げてきた計画が《帰化/Naturalize》1枚でふっとんでマナ・バーンに化けちゃうのと同じようなもんで、《鏡の画廊》が積み上げてきた計画も《帰化》1枚でふっとんで、重複してる伝説の必殺技は全滅しちゃうんだ。結果、こいつは3対1交換(あるいはそれ以上)の被害を受ける可能性を秘めてるのさ。でも、いかれたカードは大抵そうだけど、その異議があるカードもある。
《鏡の画廊》がとんでもない事態を引き起こすのはどれだろうか?
本殿:こいつは100万ドルの回答だ。こいつのイカレっぷりを示してやるのが個性派ゲーマーの宿命さ! 本殿デッキを組んだ。そいつをプレイした。同じ本殿がかぶって手札の中で腐るのにイライラした。《激憤の本殿/Honden of Infinite Rage》が2枚出せれば、1枚じゃターンに1点のダメージのところ、ターンに4点撃てるのになぁと思った。ずっと続くダメージ源が4倍になるってのはいい話だろう。《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》が2枚なら1ターンに8ライフだ。こいつは馬鹿っ速だぜ。
《魂の裏切りの夜/Night of Souls’ Betrayal》:こいつは神河謀叛向きのカードじゃないかい? すべてのクリーチャーに-2/-2なりそれ以上なりの修整を与えることは、あっちにとってみれば脚が痛むなんてもんじゃすまないだろう。《隆盛なるエヴィンカー/Ascendant Evincar》を2枚なり3枚なり出すってのも面白いかもね。
《山崎兄弟/Brothers Yamazaki》2枚目は現状でもフリーパスだ。でも3枚目だって二人の兄弟にそれぞれ+2/+2するんだから、結局全員が+4/+4されることになる。2/1のベースを考えれば、3体目が出ることで全体のパワーとタフネスは(2)(R)で+9/+10上がることになるんだ。
(省略)
《清められし者、せし郎/Seshiro the Anointed》:蛇デッキでこいつが1枚出ると、全部に《十字軍/Crusade》が2枚出て、なおかつこっちのクリーチャーは全部超《知恵の蛇/Ophidian》になるのさ。それはまあ普通だよな? それじゃ、追加の《清められし者、せし郎》は普通とは言えなくなっちゃうかな? そもそも蛇がルールに従うなんて誰が決めたんだい?
引用元
鏡の画廊画の鏡 更新日 Feature on 2005年 1月 20日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/feature/%E9%8F%A1%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%BB%8A%E7%94%BB%E3%81%AE%E9%8F%A1-2005-01-20
《鏡の画廊/Mirror Gallery》と組み合わせたい、伝説のパーマネントについて考察されています。なお、ここでは神河のカードのみを引用していますが、元の記事では他のカードも登場しています。
伝説であることは基本的にデメリットであるため、その分強力です。そのデメリットを無視できるのは良いことですが、並べる意味がどこまであるかはカード次第でしょう。
カードを見ると、ロード系が何度も挙がっています。マイナス修整を逆ロードとみれば、《魂の裏切りの夜》も同様でしょう。こうしたカードは、並べる効果が大きいことは一目瞭然です。
また、本殿サイクルは、伝説で複数並ばないことを前提に作られているので、レジェンドルールを無視する効果は強力です。ロードとは言いませんが、「同じサブタイプ(本殿)を強化する」という点で見れば、これもロードの一種とみなすことは可能です。
こうしたルール破壊カードは、ルール前提のバランス調整を覆します。そこから生まれる新しいコンボを探すのが楽しい人にはたまらないでしょう。
今回の神河謀叛のプレビューカードを見たとき、僕は一年前に時を遡るたびに出ていた。ミラディンは新しいカード枠の新セットで、現在はアーロン・フォーサイスが書いてる「最新開発事情」も、当時はランディ・ビューラーの担当だった。そのランディの記事の中に、彼が《クラークの親指/Krark’s Thumb》のルール文を書くのにどれだけ苦労したかが書かれている。引用してみよう。「ミラディンには、我々が同時に複数を場に出したくないという理由によりレジェンドになったものがある」だそうだ。ランディ曰く。テンプレート・チームが新しいカードに対しルールの地雷原を慎重に進んでいく中で、開発部はしばしば……ルールのエキスパートが怪しいと思うでっぱりのあるところまで進み、そいつをとがった棒でつついてみるわけだ。ドカーン! とまあそれが、実際に《クラークの親指/Krark’s Thumb》に起こったことだ。……我々が本当に気にしていたのは、こいつが複数出ていたときに何が起こるかをプレイヤーが理解できるかどうかだった。……これによりもたらされた怪しげな事情が、マジックのルールのシステムの中でこのカードをあいまいで不確かなものにしてしまったのだ。
我々がエレガントな書式を作り出すたびに、あらゆる類のわかりづらいルール上の問題が持ち上がり続けた(大抵は無限ループになるか、まったく何もしないかどちらかだった)が、かといってルールに厳しい書式は不恰好だったし解釈も面倒だった。しばらくの間この問題に頭を悩まし続けた後、それはそれとしてクリエイティブ・チームがこのカードを伝説のパーマネントにしてはどうかと言っていたのを思い出した。そこで私は、これを伝説のアーティファクトにしてしまえばもう2個が同時に場に出ることはないということを提案してみた。そうすればもう我々がパズルを解く必要はなくなるからだ。
一部を斜体(※)にしたのは僕だ。なぜかって? ここが重要なところだからさ。なぜかって? いまやこんなカードが出るからさ。
《鏡の画廊/Mirror Gallery》
ルールだかプールだかなんだか知らないけどさ。
かつては2つの伝説のパーマネントを同時に出しておくことが不可能——不可能!——だったのを覚えてるかい? 昨日までの話しだけどさ? そんな日々は過去になったのさ。まあそれが問題になることはそんなになかった(《Gosta Dirk》が4枚並んで困るやつはいないだろう――島渡り持ちはずいぶんと島渡れずな気分になるだろうけど)けど、それが問題になるときは、とんでもない話になる。最初に気になったのは《クラークの親指》の件だ。僕だって、内部的な話とか、ミラディンの発売後に起こった話題をよく覚えてるよ。こいつが2枚同時に場に出たらどうするんだ、って話さ。結局、色々と回避してきた結果、《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》と《人工進化/Artificial Evolution》と修繕テープとこっくりさんを全力で使っても、2枚の《クラークの親指》が同時に並ぶことはなくなった。でも、状況は変わるのさ (だからこそこっくりさんがいるってことだ)。
で、だ……《クラークの親指》が2枚出たらどうなるのか? この件についてはランディが一年前に答を出している。コイン1枚の代わりに4枚投げるんだそうだ。
引用元
鏡の画廊画の鏡 更新日 Feature on 2005年 1月 20日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/feature/%E9%8F%A1%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%BB%8A%E7%94%BB%E3%81%AE%E9%8F%A1-2005-01-20
※ここでは、斜体ではなく太字にして引用しています。
《鏡の画廊/Mirror Gallery》のプレビューですが、その前にミラディンのカードの話があります。
《クラークの親指/Krark’s Thumb》というカードは、「コイン投げの勝率は50%」という前提を変えてしまいます。コインを投げる枚数を1から2にしてしまうので、「複数並べると?」という疑問が出てくるところですが、「伝説にしてしまえば複数並ばない」として解決したようです。
これはこれでいい発想であるのですが、その「伝説にしたから複数並ばない」というところから逆転して「伝説が複数並ぶようになったら?」という発想にいたり、《鏡の画廊/Mirror Gallery》が出来たのだとしたら、それはもっと面白いものだと思います。逆転の発想で作られたカードの名前に「鏡」が入っているのなら尚更です。
昨日の記事の続きです。
最後に、《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》が構築でどれだけ活躍できるかについて考察されています。
まず、相手の墓地にクリーチャーがいないことには力を最大限に発揮できないという点です。クリーチャーを使わないコンボやロックデッキ、少ないコントロールデッキが相手ではそこが気になります。特に、当時は今よりもスペル偏重の傾向が強いので、なおさらでしょう。
逆に、自分のクリーチャーとのシナジーという観点もあります。忍者全般に言えることではありますが。《荊景学院の戦闘魔道士/Thornscape Battlemage》や《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》といった、有力なETB(当時はCIP)を使いませると、その効果は絶大でしょう。
実際、《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》は《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》に次いで使われていました。
上記のETBの使いまわしは、実際に採用されたデッキではあまり活用されなかったようです。しかし、サボタージュ能力は機能すれば圧倒的なアドバンテージを稼げます。また、単純に除去耐性持ちのパワー5が5ターン目からクロックを刻めるというのは、十分に脅威です。
こうしてみると、忍術は、高速召喚、サボタージュ能力によるアドバンテージ、ETBの使いまわしシナジー、という様々な側面を持つことが重要だと分かります。すべてを従前に活用できなくても、いずれかが実用レベルに達すればいいのですから。《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》はそれが全部揃っていたからこそ、最も使われたのだでしょう。
I’m not certain yet if Ink-Eyes, Servant of Oni will be a breaker constructed card. In order to play really disgusting Magic, the opponent has to be fighting you with a creature deck, which is anything but certain in this world of Myr Incubators, Worthy Causes, and even Dampen Thoughts; if the other guy is not playing a creature deck, doesn’t have a juicy graveyard, there are much more efficient ways to muster five power. On the other hand, this creature will be a true terror in limited, the kind of card that guides your entire game plan, even though you know she will not spring until after turn five. You will have incentives to play goofy guys that get in, but also incentives to trade with the opponent, to make sure he has something worth stealing come late game.
Ink-Eyes, Servant of Oni is also a superb threat when changing racing math: a lot of the time, it is right to alpha strike to put your opponent on a particular clock, setting up a chump block or two to make sure he doesn’t finish you via counterattack. With the limited presence Ninja creatures, this will become a dangerous enterprise: the little buggers could be hiding anywhere. A certain Rat Ninja can suddenly produce an instant blocker – right from the opponent’s own ranks – which will many times be joined by whoever helped her into play in the first place. Did you plan for only one blocker in your alpha plan? Too bad buddy, looks like you need a new plan. In the case that Ink-Eyes starts bouncing creatures like Thornscape Battlemage or Flametongue Kavu… You get the picture I’m sure.
引用元
HI-YAH Posted in Feature on January 19, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/hi-yah-2005-01-19
最後に、《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》が構築でどれだけ活躍できるかについて考察されています。
まず、相手の墓地にクリーチャーがいないことには力を最大限に発揮できないという点です。クリーチャーを使わないコンボやロックデッキ、少ないコントロールデッキが相手ではそこが気になります。特に、当時は今よりもスペル偏重の傾向が強いので、なおさらでしょう。
逆に、自分のクリーチャーとのシナジーという観点もあります。忍者全般に言えることではありますが。《荊景学院の戦闘魔道士/Thornscape Battlemage》や《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》といった、有力なETB(当時はCIP)を使いませると、その効果は絶大でしょう。
実際、《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》は《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》に次いで使われていました。
上記のETBの使いまわしは、実際に採用されたデッキではあまり活用されなかったようです。しかし、サボタージュ能力は機能すれば圧倒的なアドバンテージを稼げます。また、単純に除去耐性持ちのパワー5が5ターン目からクロックを刻めるというのは、十分に脅威です。
こうしてみると、忍術は、高速召喚、サボタージュ能力によるアドバンテージ、ETBの使いまわしシナジー、という様々な側面を持つことが重要だと分かります。すべてを従前に活用できなくても、いずれかが実用レベルに達すればいいのですから。《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》はそれが全部揃っていたからこそ、最も使われたのだでしょう。
昨日の記事の続きです。
《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》の活用方法、特にどうやって攻撃を通すか?という点が語られています。相手よりもクリーチャーを並べる、アドバンテージを消費してでもブロッカーを排除する、ブロックしたくないクリーチャーをプレイする、の3つが候補です。
最後のパターンでは侍である《戦に狂える浪人/Battle-Mad Ronin》が挙げられています。ブロックされると、武士道によりわずか2マナで3/3というサイズになるクリーチャーです。しかし、元が1/1なので通しても痛手にはならず、単体ではスルーされて終わります。そこで、ブロックされにくいことが忍術と相性が良くなるという訳です。特にこのクリーチャーの場合、攻撃強制があるのでコンバットトリックや忍者のような保険があるから攻撃している、という読みが成立しません。
同じブロックで、侍(武士道)と忍者(忍術)という2つの異なる職業(メカニズム)がシナジーを形成するのは面白く、ブロックのメカニズムの理想形の1つと言えるでしょう。
Remember the story from above? The one where I have two morphs and my opponent plays for the kill instead of leaving two blockers back? If your opponent knows you have good Ninjutsu creatures (or is at least paranoid about the worst case scenario when he has you dead on the next attack), don’t expect him to ever be in the position to "guess wrong." There will be no guessing: everybody’s getting blocked. So how are you going to get Ink-Eyes, Servant of Oni in?
1. Have more creatures than the other guy. The classic swarm strategy will help you get your Ninjutsu on and your Ninjas’ prehensile feet colliding with the opponent’s jaw Hi-Yah style. In one sense, little guys will many times get blocked in ugly combat situations, but if you play your cards right with Ink-Eyes, Servant of Oni, you will likely have the two best troopers in play when combat ends.
2. Clear a path, any path. Probably the scariest monster to ever force its way through any mage’s defenses was a 1/3 Snake who didn’t actually deal any damage unless its controller was overflowing with eight or more cards in hand. Ophidian’s masters made sure it connected using everything from Boomerang to Man-o’-War to Floodgate. A lot of the time, the blue mage was dropping cards to get Ophie in, but the snake itself would make up all the card advantage in the world, given time. Think of Ink-Eyes, Servant of Oni the same way. As long as you are burning a path, this scary Rat Ninja will be recouping the card advantage. Remember: Dead enemies equal new friends with this one, so aim for the best creatures first.
3. Play creatures that no one wants to block. The most dramatic example I can think of is Battle-Mad Ronin. No Human Samurai or creature of any other race and class has spurred so much debate in Limited circles as this red two-drop. Both decried as unplayable and lauded as a great curve creature, there is one thing that everyone seems to believe: you really don’t want to block it. Or attack into it. The thing about Battle-Mad Ronin is that when you play it, it changes the tempo of the game. If you drop it on turn two, it is very unlikely the opponent sends into it with either turn two or turn three drops. You want to save four damage? Put Battle-Mad Ronin in front of Humble Budoka, or pre-empt Ronin Houndmaster; I guarantee you no one brings on turn three.
Following, Battle-Mad Ronin is basically a free point of damage every turn for the next three or four turns. No one wants to potentially trade a "real" 3/3 with this clunky creature, so after a short tour of duty on defense, he tends to hit. If people are unwilling to block a guy like Battle-Mad Ronin, what are the chances they can prevent you from Hi-Yah’ing Ink-Eyes, Servant of Oni straight into the Red Zone?
引用元
HI-YAH Posted in Feature on January 19, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/hi-yah-2005-01-19
《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》の活用方法、特にどうやって攻撃を通すか?という点が語られています。相手よりもクリーチャーを並べる、アドバンテージを消費してでもブロッカーを排除する、ブロックしたくないクリーチャーをプレイする、の3つが候補です。
最後のパターンでは侍である《戦に狂える浪人/Battle-Mad Ronin》が挙げられています。ブロックされると、武士道によりわずか2マナで3/3というサイズになるクリーチャーです。しかし、元が1/1なので通しても痛手にはならず、単体ではスルーされて終わります。そこで、ブロックされにくいことが忍術と相性が良くなるという訳です。特にこのクリーチャーの場合、攻撃強制があるのでコンバットトリックや忍者のような保険があるから攻撃している、という読みが成立しません。
同じブロックで、侍(武士道)と忍者(忍術)という2つの異なる職業(メカニズム)がシナジーを形成するのは面白く、ブロックのメカニズムの理想形の1つと言えるでしょう。
昨日の記事の続きです。
今回は、『ウェザーライト』の《骨の踊り手/Bone Dancer》との比較です。
攻撃を通すことでリアニメイト、という点は同じ一方で、「本来のサボタージュ能力」らしく戦闘ダメージは与えない、クリーチャーカードは自由に選べない、といった違いがあります。
コストが安く、サイズも小さいです。能力の都合上、あまり早い段階から機能しても、リアニメイトできるクリーチャーはそれほど強力でないか、下手をすればそもそも墓地にクリーチャーがいない可能性があります。それを踏まえると、重く・大きくなったのはどちらかと言えば強化と言えるでしょう。
ちなみに、サボタージュ能力ではありませんが、プレイヤーにダメージを与えることでリアニメイト、という点では、『レギオン』の《闇の末裔/Scion of Darkness》というカードもあります。これで、サイクリングでなく変異であれば、なおさら面白かったところなのですが。《闇の嘆願者/Dark Supplicant》でサーチしてくるメカニズムがあるので、変異である意味が薄いので仕方ありません。
With a creature like Ink-Eyes, Servant of Oni, we get an additional incentive to the down payment on Ninjutsu: You see the Legendary Rat Ninja has a spectacular ability reminiscent of a Weatherlight Zombie past. The special ability stapled onto Bone Dancer, a tiny 2/2 Grey Ogre for three mana, was so ferocious that avowed "fatties only" player Jamie Wakefield deigned to play it in his otherwise all giant monsters deck including Gallowbraid, Morinfen, and Necrosavant. Unlike Bone Dancer, Ink-Eyes, Servant of Oni gets to pick which creature she will be stealing, and still gets in for a quarter of the opponent’s life total; I’m pretty sure Jamie would like the 5/4 reprint even more than the original.
Along with a great special ability -- not to mention a pretty good body -- comes a dangerous rep. No one is going to let Ink-Eyes, Servant of Oni hit them if they can help it. Chump blocking is probably preferable to letting this particular Rat in... Most of the time, losing a creature has got to be better than facing down one of your own men the next attack. So if you ramp up to six mana for Ink-Eyes, Servant of Oni, don’t expect the opponent to welcome her with open arms. If you’re going to hit with this thing -- steal that Keiga the Tide Star you worked so hard to kill -- your best bet is to come in sneaky-like.
引用元
HI-YAH Posted in Feature on January 19, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/hi-yah-2005-01-19
今回は、『ウェザーライト』の《骨の踊り手/Bone Dancer》との比較です。
攻撃を通すことでリアニメイト、という点は同じ一方で、「本来のサボタージュ能力」らしく戦闘ダメージは与えない、クリーチャーカードは自由に選べない、といった違いがあります。
コストが安く、サイズも小さいです。能力の都合上、あまり早い段階から機能しても、リアニメイトできるクリーチャーはそれほど強力でないか、下手をすればそもそも墓地にクリーチャーがいない可能性があります。それを踏まえると、重く・大きくなったのはどちらかと言えば強化と言えるでしょう。
ちなみに、サボタージュ能力ではありませんが、プレイヤーにダメージを与えることでリアニメイト、という点では、『レギオン』の《闇の末裔/Scion of Darkness》というカードもあります。これで、サイクリングでなく変異であれば、なおさら面白かったところなのですが。《闇の嘆願者/Dark Supplicant》でサーチしてくるメカニズムがあるので、変異である意味が薄いので仕方ありません。
all I know is that with the "new morph" out of Betrayers of Kamigawa, people will be evaluating their blocking strategies much more conservatively.
《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》
I can’t help but think of Ninjutsu as the new morph, though there’s a lot more to it than just that.. You can play a card like Ink-Eyes, Servant of Oni at retail and get a decent deal... 5/4 and a tremendous special ability for (4)(B)(B) isn’t anything to write Mom about, but it certainly falls within the realm of reasonable casts (like the direct opposite: a 4/5 Exalted Angel on (4)(W)(W)). On the other hand, we are usually more than happy to pay seven mana for a card like Exalted Angel because we never have to actually hit six to smash our opponents with her fine 4/5 body. In the same way, we will almost always be paying more than six mana to Ninjutsu out Ink-Eyes, Servant of Oni… and we will be happy to do so.
When we put a "down payment" on a creature with Ninjutsu (like paying the 3 mana for a morph), we often accelerate our plays even though we end up spending more mana than we bargained for. For instance, Red Deck Wins players really like springing Blistering Firecat out of nowhere for a third and more of the opponent’s life total, but sometimes they do what they gotta do and lay the creature face down. The Firecat flips, comes in on the same turn four that it would on a hard-cast, loses its haste advantage, and ends up being more expensive at a total of (3)(R)(R) … but is a rewarding play a surprising amount of the time. (R)(R)(R) can be a rough cast even for a mono-red decksometimes, and sometimes a player just doesn’t hit four mana on turn four. In the same way, seven mana for Exalted Angel can be a lot better than six... think of how dramatic a swing it is to lay down the morph on turn three (turn two in a 2002 Beasts deck!) so that you have that awesome flyer bashing the opponent and picking up four life as soon as the next turn. On a hard-cast, you’ll be lucky to hit on turn six. The opponent will know that the Angel is coming and might leave back a flying blocker. It isn’t necessarily intuitive, but paying more for a creature than its usual mana cost can many times be the faster option.
With a creature like Ink-Eyes, Servant of Oni, we get an additional incentive to the down payment on Ninjutsu: You see the Legendary Rat Ninja has a spectacular ability reminiscent of a Weatherlight Zombie past. The special ability stapled onto Bone Dancer, a tiny 2/2 Grey Ogre for three mana, was so ferocious that avowed "fatties only" player Jamie Wakefield deigned to play it in his otherwise all giant monsters deck including Gallowbraid, Morinfen, and Necrosavant. Unlike Bone Dancer, Ink-Eyes, Servant of Oni gets to pick which creature she will be stealing, and still gets in for a quarter of the opponent’s life total; I’m pretty sure Jamie would like the 5/4 reprint even more than the original.
Along with a great special ability -- not to mention a pretty good body -- comes a dangerous rep. No one is going to let Ink-Eyes, Servant of Oni hit them if they can help it. Chump blocking is probably preferable to letting this particular Rat in... Most of the time, losing a creature has got to be better than facing down one of your own men the next attack. So if you ramp up to six mana for Ink-Eyes, Servant of Oni, don’t expect the opponent to welcome her with open arms. If you’re going to hit with this thing -- steal that Keiga the Tide Star you worked so hard to kill -- your best bet is to come in sneaky-like.
引用元
HI-YAH Posted in Feature on January 19, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/hi-yah-2005-01-19
《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》のプレビューです。ここでは、忍術が「新しい変異/new morph」と呼ばれて比較されています。
以前(※1)にもクリーチャーでのブロックを迷わせる効果について、変異と比較されて語られていました。
それに加えて、本来のマナ・コストを支払って攻撃するよりも、より速く機能することがあるという点が今回は触れられています(※2)。
変異では、《賛美されし天使/Exalted Angel》が典型的な例でしょう。4ターン目からパワー4の《魂の絆》能力もちが殴ってくれば、ライフレースで圧倒的優位を築けることから、よく採用されていました。さらにはマナ加速を使ってより高速に出すことを狙った、「エンジェルストンピィ」というデッキも成立させています。
忍術では、この点が最も活かされたのが《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》でした。1ターン目に《極楽鳥/Birds of Paradise》や《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》を唱えて、2ターン目からカードアドバンテージを稼ぐ動きが強力で、当時の構築で活躍していました。
理想的な動きをすれば強い、というのはデッキを組む意欲にもなるので、この点も忍術が人気である理由の一端と言えるでしょう。
※1
神河当時 - 忍術がもたらすインパクト
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202102161819266333/
※2
最近のメカニズムですが、予顕も同様と言えるでしょう。クリーチャーだけでなくスペルにもあるのが大きな違いです。
Getting into the night
One of the card’s that I’ve already seen mentioned regularly by a number of readers for use with Toshiro Umezawa was another legendary card from Champions, Night of Souls’ Betrayal.
《魂の裏切りの夜/Night of Souls’ Betrayal》
The first mention of Night of Souls’ Betrayal I really noticed came in the forums. One member, Vaebn, quickly noted that a Night of Souls’ Betrayal could kill 1/1s from a Forbidden Orchard and thus trigger a Toshi basically at will. It shocked me back to my notes I had prepared when I began working on Toshi; my double-underlined listing of Night of Souls’ Betrayal had somehow failed to make it to the final cut in my Toshiro Umezawa article, and I guess I must have felt I owed the card its just due. Deep in my subconscious, ideas for using the legendary enchantment started to take root.
(省略)
Wrapping Up and bonus fun
I’ve long been a fan of mono-black control, and so many of the cards that just work wonderfully in a controlling deck are also great during Night of Souls’ Betrayal. A card like Echoing Decay becomes even better at killing creatures (extending now to 3 toughness), Barter in Blood has less “little” guys to mess around with, and the “big finishers” still pack a lot of wallop. Here is one take on such a deck:BLACK NIGHT CONTROL
Creature (15)
4 Greater Harvester
2 Seizan, Perverter of Truth
3 Duplicant
2 Kokusho, the Evening Star
4 Solemn Simulacrum
Sorcery (5)
1 Beacon of Unrest
4 Barter in Blood
Instant (8)
4 Echoing Decay
4 Rend Flesh
Artifact (8)
4 Wayfarer’s Bauble
4 Chrome Mox
Enchantment (3)
3 Night of Souls’ Betrayal
Land (21)
1 Shizo, Death’s Storehouse
18 Swamp
2 Stalking Stones
60 Cards
There is a lot going on here. With four Chrome Mox and four Wayfarer’s Bauble to accelerate the deck, it can be pretty easy to get out a Night on turn three. In addition to that mana, Solemn Simulacrum steps up as a great way to stop the bleeding from attacking creatures while ramping you to your more expensive spells.
For elimination, there really are a great deal of cards at work together here. I’ve already mentioned how Echoing Decay and Barter in Blood work during the Night, but the other elimination also becomes relevant. What few survivors there are can be mopped up by Rend Flesh and Duplicant. Greater Harvester ends up being a kind of pseudo-elimination spell by killing a blocker every turn – every turn, that is, unless the opponent wants to begin losing very quickly. With all of this death and destruction going down, the single Beacon of Unrest is there to make sure that you can bring back some of the choicest losses. Don’t forget to count your own Solemn Simulacrums among these.
I imagine you’ll have a great time trying out this deck. I hope that those of you who are going to be answering last week’s Toshiro Umezawa Challenge are able to come up with some good stuff. If you’re in the Chicagoland area, I’ll be seeing you at the Betrayer’s of Kamigawa Prerelease. Have a great time until then!
引用元
NIGHT OF SOULS’ BETRAYAL Posted in Feature on January 19, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/night-souls%E2%80%99-betrayal-2005-01-19
デッキ構築記事です。《梅澤俊郎/Toshiro Umezawa》のプレビュー(※1)において、コンボパーツが模索されていました。そこでは出てこなかったものの、その後読者に指摘された《魂の裏切りの夜/Night of Souls’ Betrayal》が今回の主役です。
最終的には、黒単コントロールという形になりました。対戦相手の生物を駆逐しやすくなる一方、自分のクリーチャーも死亡しやすくなるので、自分のクリーチャーはPIGもちを多くすることでデメリットを逆用しています。これに《梅澤俊郎/Toshiro Umezawa》と《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》のコンボを追加するのも面白いでしょう。
※1
神河当時 - 《梅澤俊郎/Toshiro Umezawa》とコンボパーツ
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202102011948121700/
昨日の記事の続きです。
「点数で見たマナ・コストを参照してドロー」という共通点から、《流れ込む知識/Rush of Knowledge》と比較しています。《流れ込む知識》は確実性こそありますが、戦場に出すのが一苦労です。そこは親和などのコスト軽減メカニズムが相性がいいでしょう。実際、パウパーにおいて親和に採用されていたこともあります。《霧の用心》は場に出す苦労がいらないとは言え、ライブラリー操作の手間がありますので、実際の所、かかる労力は大差ないのかもしれません。
なお、この後もオンラインフォーマットでの活躍について考察されています。簡単に触れているのみで、語ることも少ないので省略します。
用心vs知識
ぱっと見では、多くの人が《霧の用心》は機能的に《流れ込む知識》と同じだと思うでしょう。どちらも5マナの青のソーサリーですし、点数で見たマナ・コストに関連してカードを引くことができます。《流れ込む知識》の方がタッチできる分強いと思う人もいるでしょう。よくわからないカードを受け入れるよりは、わかっているほうのカードにしがみつく人もいるでしょう。そもそも霧に用心するのはごめんだって人もいるでしょう。
実際、《霧の用心》と《流れ込む知識》は、似て非なる使い方をします。どちらもコストの高いカードを必要としますが、《流れ込む知識》の場合はそれがまず場にあることを要求するのに対し、《霧の用心》はライブラリーの一番上のカードを直接利用します。つまり、《流れ込む知識》デッキには《尖塔のゴーレム/Spire Golem》がなじみますし、《霧の用心》デッキには《ドラコ》がぴったり来るわけです。さらに、《流れ込む知識》はパーマネントだけを問題にする(《押収/Confiscate》して《流れ込む知識》)のに対し、《霧の用心》はすべての土地でないカードを問題とします(《時間の滝/Temporal Cascade》して《霧の用心》)。さらに、普通の《流れ込む知識》では関係の無い墓地や秘儀といった側面は、《霧の用心》デッキに様々な可能性をもたらすでしょう。どっちがどっちより強いとかは言いませんが、双子の兄弟であるのは間違いないでしょうね。
引用元
電脳世界の用心 更新日 Feature on 2005年 1月 18日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/%E9%9B%BB%E8%84%B3%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E7%94%A8%E5%BF%83-2005-01-18
「点数で見たマナ・コストを参照してドロー」という共通点から、《流れ込む知識/Rush of Knowledge》と比較しています。《流れ込む知識》は確実性こそありますが、戦場に出すのが一苦労です。そこは親和などのコスト軽減メカニズムが相性がいいでしょう。実際、パウパーにおいて親和に採用されていたこともあります。《霧の用心》は場に出す苦労がいらないとは言え、ライブラリー操作の手間がありますので、実際の所、かかる労力は大差ないのかもしれません。
なお、この後もオンラインフォーマットでの活躍について考察されています。簡単に触れているのみで、語ることも少ないので省略します。