神河現代 - 公式ストーリー第13章
2022年1月25日 Magic: The Gathering コメント (2)
公式サイトで、ネオ神河のストーリー記事が公開されました。
本日2本目の更新です。
これまでは、魁渡や神河の歴史の紹介といった趣でした。
今回からは、タイトルにもある通り、メインストーリーです。
今回も、大雑把な流れを抑えておきます。
[0] 皇失踪の後、母聖樹へ向い、PWに覚醒した(情報としては既出。詳細は※1)。
[1] 失踪から十年後、今は皇国の助言者として仕える姉から、親友であるタメシが金属の腕の男と会っているとの情報を得て、後を追うことにした。
[2] タメシの研究室に潜入し、謎の装置の設計図と、彼がこれから誰かに会う予定があることを知り、会合場所である下層街へ赴く。
[3] タメシの行方を追うと、金属腕の男でも未来派でもない、謎の生物を発見した。
[4] 謎の生物は神河の生物を用いた実験を行っており、証拠隠滅のため手下に実験施設を爆発させた。
[5] 炎上の中発見したタメシは致命傷を負っており、裏切りの自白とテゼレットの名前を口にして死亡した。
ストーリー上明言されていませんので「謎の生物」としましたが、その描写やアートから、ジン=ギタクシアスのことでしょう。
金属腕の男がテゼレットであるということは予想されていました(※2)。
しかし、まさかファイレクシアまで関わっているとは予想外でした。
最近でも『カルドハイム』に《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider》が登場していました。
新ファイレクシア再訪への準備ということでしょうか(※3)。
テゼレットとは協力体制にあるのか、単に偶然居合わせただけなのか、その狙いは何か、気になることばかりです。
その他、新しい情報です。
ネオ神河プレビューの日程
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/where-find-kamigawa-neon-dynasty-previews-2022-01-24
Mark Rosewaterによる『神河:輝ける世界』のヒント
https://markrosewater.tumblr.com/post/674270904195366912/maros-kamigawa-neon-dynasty-teaser
※1
神河現代 - 公式ストーリー第1章
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202112172006063894/
※2
あなたの隣のプレインズウォーカー ~第123回 ネオ神河にStart Your Engines~
https://article.hareruyamtg.com/article/57899/
※3
実の所、ファイレクシアも(神河ほどではないにせよ)長く再訪していない次元です。
明らかに続きがある終わり方をした上に、イニストラードやラヴニカは何度も再訪しているだけに、その放置ぶりが気になっていました。
MTG三大巨悪のうち、エルドラージやボーラスが一区切りついたので、ようやく登場する段階になった、ということでしょうか。
本日2本目の更新です。
タメシは顔を上げ、目を開き続けようとこらえた。「魁渡くん……」
魁渡はかぶりを振るだけだった。こんなことはあってはならない。また友を失うなんてことは。
けれど死の方は、そうは思っていない。
タメシの声は燃え殻のようにかすかだった。「私は……幾つもの過ちを犯した。だがその最たるものは、君に嘘をついたことだ」
背後で炎が勢いを増すのを感じた。タメシを動かすことはできない――それは必然的な結末を速めるだけだろう。そして、もう時間は僅かしか残されていない……
気にしなくていい、そう言ってやりたかった。この最期の時に、安らぎと許しを与えてやりたかった。友の最期に与えてやれる全てを。
けれど魁渡にはもうひとり、友がいる。そちらはまだ助けられる。
「陛下について知ってることを教えてくれ」 涙をこらえ、魁渡は懇願した。「あの金属の男とどうやって知り合った?」
タメシの瞳から光が消えかけた。
「駄目だ!」 魁渡は友のローブを掴み、強く引いた。「まだ逝くな。本当のことを教えてくれ」
タメシの今際の息が、ほんの僅かにこらえるように途切れた。心折れるほどの、取返しのつかない後悔とともに彼は魁渡を見上げた
もう時間はなかった。
「テゼレット」 何かの呪文を破るようにタメシは囁いた。そしてこと切れた。
魁渡は声を詰まらせて泣いた。頬を流れる涙は皮膚を焼くようだった。炎の熱を背中に感じた。危険なほどに迫ってきている。
歯を食いしばり、魁渡はタメシの目を閉じると静かに別れを告げた。そして間違っているとは思いながら、友のポケットに手を入れて研究室のカードキーを取り出した。
タメシは死んだかもしれない、けれどまだやることがある。
狸のドローンが隣に現れ、自ら仮面の形状をとった。魁渡はそれをまとい、友の死体から立ち上がると、肩にのしかかるほどの苦悶に耐えながら歩き去った。
背後で、倉庫は炎に包まれた。
引用元
神河:輝ける世界 EPISODE 13
メインストーリー第2話:嘘と約束とネオンの輝き
https://mtg-jp.com/reading/ur/NEO/0035742/
これまでは、魁渡や神河の歴史の紹介といった趣でした。
今回からは、タイトルにもある通り、メインストーリーです。
今回も、大雑把な流れを抑えておきます。
[0] 皇失踪の後、母聖樹へ向い、PWに覚醒した(情報としては既出。詳細は※1)。
[1] 失踪から十年後、今は皇国の助言者として仕える姉から、親友であるタメシが金属の腕の男と会っているとの情報を得て、後を追うことにした。
[2] タメシの研究室に潜入し、謎の装置の設計図と、彼がこれから誰かに会う予定があることを知り、会合場所である下層街へ赴く。
[3] タメシの行方を追うと、金属腕の男でも未来派でもない、謎の生物を発見した。
[4] 謎の生物は神河の生物を用いた実験を行っており、証拠隠滅のため手下に実験施設を爆発させた。
[5] 炎上の中発見したタメシは致命傷を負っており、裏切りの自白とテゼレットの名前を口にして死亡した。
ストーリー上明言されていませんので「謎の生物」としましたが、その描写やアートから、ジン=ギタクシアスのことでしょう。
金属腕の男がテゼレットであるということは予想されていました(※2)。
しかし、まさかファイレクシアまで関わっているとは予想外でした。
最近でも『カルドハイム』に《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider》が登場していました。
新ファイレクシア再訪への準備ということでしょうか(※3)。
テゼレットとは協力体制にあるのか、単に偶然居合わせただけなのか、その狙いは何か、気になることばかりです。
その他、新しい情報です。
ネオ神河プレビューの日程
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/where-find-kamigawa-neon-dynasty-previews-2022-01-24
Mark Rosewaterによる『神河:輝ける世界』のヒント
https://markrosewater.tumblr.com/post/674270904195366912/maros-kamigawa-neon-dynasty-teaser
※1
神河現代 - 公式ストーリー第1章
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202112172006063894/
※2
あなたの隣のプレインズウォーカー ~第123回 ネオ神河にStart Your Engines~
https://article.hareruyamtg.com/article/57899/
※3
実の所、ファイレクシアも(神河ほどではないにせよ)長く再訪していない次元です。
明らかに続きがある終わり方をした上に、イニストラードやラヴニカは何度も再訪しているだけに、その放置ぶりが気になっていました。
MTG三大巨悪のうち、エルドラージやボーラスが一区切りついたので、ようやく登場する段階になった、ということでしょうか。
コメント
そして魁渡は、青黒にしては、情に厚い性格で好感が持てます。
親友の死体から、しっかりと手掛かりを回収している点は、ちゃんと青黒なので、その点も好きです。
ファイレクシアに関しては、機械だらけのネオ神河に油が持ち込まれた、本当にミラディンの二の舞になりかねないので、ストーリーの緊張感が一気に増した気がしました。
同じく「神」の世界である神河でもねらいは神関連という可能性は思いつきます。
ファイレクシアの次元移動手段の詳細次第ですが、現段階では油を他次元に持ち出せない課題を克服するために動いているのかもしれませんね。
その次元にある貴重品や技術などの利用価値の有無で、油による侵略の是非を変えている可能性もありますが。