昨日の記事の続きです。
もう1つの質問、「なぜ《空虚自身/One with Nothing》を作ったか」への回答です。
まず、《空虚自身》は強いカードを作ろうと失敗したものではなく、弱いカードを意図的に作った結果です。
なぜ弱いカードを作るのか、については他のコラム(※1)ですでに語られており、この記事でもそれと重複する部分があります。
強いにせよ弱いにせよ、R&Dがカードを作る目的は、ゲームを楽しくすることです。
弱いカードでも、というより、弱いカードだからこそ、あえて使ってみようというプレイヤーがいます。
それが、Uber-Johnyであり、このカードを楽しむ人たちです。
ただし、ここまで弱いと、怒りすら覚える人がいるのも事実です。
大量にメールがきて記事になったほどですから。
しかし、全てのカードが全ての人を楽しませることはできません。
「カードが気に入らないなら、それはあなたのために作られたのではない」ということを理解しておくことが必要でしょう。
なお、ここまでのひどいカードは1ブロックに1枚以下に抑えるそうです。
このようなカードを楽しむ人はいても、そう多くはいないでしょう。
ですから、《空虚自身》も、これはこれで必要と言えます。
本当の意味で必要のないカードというのは、どのプレイヤーに対しても、楽しみどころか怒りすらも呼び起こさず、記憶に残らないようなカードです。
実際、《空虚自身》については公式のスレッドでも話題になっていました。
ある意味では、神河ブロックも、同様かもしれません。
弱い・売れない・人気がないと言われつつも、再訪を希望する確かな声は確かにありました。
楽しんだプレイヤーもいたのですから、無意味ではありません。
そして、こうして10年以上の時を経て再訪することになったと思うと感慨深いです。
※1
WHEN CARDS GO BAD Posted in Making Magic on January 28, 2002
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/when-cards-go-bad-2002-01-28
Issue #2 – One With Nothing – Honesty in Advertising
Okay. We’re here. Into the snake pit, column boy.
For those unfamiliar with the card in question, let’s start by showing it off in all its glory.
All of you that hadn’t seen the card, feel free to take a few minutes to write me a nasty letter.
Back? Good. I thought a bit about how I wanted to talk about this topic and I’ve come to the conclusion that a question and answer format would work best.
Did R&D make One With Nothing bad on purpose? Yes. Hopefully, that’s pretty apparent. The card was not a failed attempt by R&D to try and make a useful card. When we designed the card, it was our intention to make a bad card. No, not a bad card. I’m going to dub it a “bad bad card”. What is a bad bad card? A card designed such that it is apparent to everyone that the card is grossly underpowered. (For more on why we print bad cards, feel free to check out my now classic column “When Cards Go Bad”.)
Why would R&D do that?
The same reason we make any card. Because we feel it will add to the overall enjoyment of the game.
引用元
ONE WITH ONE WITH NOTHING Posted in Making Magic on June 6, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/one-one-nothing-2005-06-06
もう1つの質問、「なぜ《空虚自身/One with Nothing》を作ったか」への回答です。
まず、《空虚自身》は強いカードを作ろうと失敗したものではなく、弱いカードを意図的に作った結果です。
なぜ弱いカードを作るのか、については他のコラム(※1)ですでに語られており、この記事でもそれと重複する部分があります。
強いにせよ弱いにせよ、R&Dがカードを作る目的は、ゲームを楽しくすることです。
弱いカードでも、というより、弱いカードだからこそ、あえて使ってみようというプレイヤーがいます。
それが、Uber-Johnyであり、このカードを楽しむ人たちです。
ただし、ここまで弱いと、怒りすら覚える人がいるのも事実です。
大量にメールがきて記事になったほどですから。
しかし、全てのカードが全ての人を楽しませることはできません。
「カードが気に入らないなら、それはあなたのために作られたのではない」ということを理解しておくことが必要でしょう。
なお、ここまでのひどいカードは1ブロックに1枚以下に抑えるそうです。
このようなカードを楽しむ人はいても、そう多くはいないでしょう。
ですから、《空虚自身》も、これはこれで必要と言えます。
本当の意味で必要のないカードというのは、どのプレイヤーに対しても、楽しみどころか怒りすらも呼び起こさず、記憶に残らないようなカードです。
実際、《空虚自身》については公式のスレッドでも話題になっていました。
ある意味では、神河ブロックも、同様かもしれません。
弱い・売れない・人気がないと言われつつも、再訪を希望する確かな声は確かにありました。
楽しんだプレイヤーもいたのですから、無意味ではありません。
そして、こうして10年以上の時を経て再訪することになったと思うと感慨深いです。
※1
WHEN CARDS GO BAD Posted in Making Magic on January 28, 2002
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/when-cards-go-bad-2002-01-28
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