神河当時 - 能力語の意義と掃引の失敗
Issue #1 – Channel and Sweep, What Up?
Several years ago, R&D revamped how it thought of keywords. I even dedicated an entire column to this decision if you’re interested (“Keyword to the Wise”). The short version is that we had a fundamental shift in how we wanted our mechanics to be perceived. And please understand this issue is first and foremost about perception. We’re doing roughly the same number of mechanics that we’ve always done. The difference is now we’re labeling them so everybody can clearly see them.

My favorite example of why this is important comes from the design of Urza’s Destiny. It was my one solo Magic design. There I was at the end of the Urza’s Saga block. I was trying to find a way to extend the themes created in the block and perhaps add a little bit of a much needed power boost. (Federal regulations now require me to point out all sarcasm for our sarcasm-impaired readers.) ((Which I would have to do again if any of the last sentence was true.)) One mechanic that I played around with was cycling.

引用元
ONE WITH ONE WITH NOTHING Posted in Making Magic on June 6, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/one-one-nothing-2005-06-06


マローのコラムです。
寄せられた質問全体のうち20%を超えたもの2つ、「魂力と掃引のキーワード化」「《空虚自身》を作ったこと」について詳しく回答しています。
今回は1つ目の質問を取り上げます。

メカニズムやキーワード能力について、この記事の以前にある程度の改革がされていました(※1)。
その時から変わったのが、メカニズムをわかりやすくするため、ラベルをつけるというものです。
以前はラベルを付けなかったばかりに、メカニズムに気づいてもらえないことがありました。
その代表例が『メルカディアン・マスクス』で、「なぜ新しいメカニズムがないのか?」という質問がうんざりするほど来たようです。
そこで能力語のようなラベリング方法が作成されたのでしょう。

一方で、このようにラベルを付けたことで、「新しいメカニズムが多すぎる」という苦情も来ました。
しかし、ラベルがついてないから気づきにくいだけで、メカニズムの数はさほど変わっていません。
また、このように分かりやすく明示することに対して「バカ扱いするな」という意見もあったようです。

かといって、問題ないわけでもありません。
魂力は十分な枚数や深さを持つことから能力語をつけるのにふさわしいとされているのですが、掃引にまで名前を付けたのはやり過ぎだったと、認められてしまいました。

問題点1:少なすぎる(4枚のみ)。
『レギオン』の二段攻撃も3枚と少ないのですが、再登場を予定していたので問題ありません。
しかし、掃引は再登場させるにはデザイン空間が狭かったのです。

問題点2:カード同士の繋がりに意味がない。
複数の掃引カードを使う動機が特にありません。

問題点3:キーワード化するほど面白くない
キーワード化への熱意が行きすぎてしまったため、そこそこ止まりの面白さのカードにわざわざラベルを付けてしまった、とのことです。

そして、キーワード化するなら、スピリットクラフトの方だった、とも付け加えられています。
この点は納得しやすいでしょう。

メカニズムの数は適正だが、掃引をキーワード化したのは一線を超えてしまった。
これが『神河救済』の教訓とされています。
発売3日後の記事にしてこの扱いというのは残念ですが、ある意味では神河らしいとも言えるでしょう。



※1
KEYWORD TO THE WISE Posted in Making Magic on May 19, 2003
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/keyword-wise-2003-05-19

補足
記事として取り上げることはありませんが、神河のことが触れられているものについて、付記しておきます。

恒例のQ&A記事
SAVIORS ON SALE Posted in Feature on June 4, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/saviors-sale-2005-06-04

《精神の檻、迷心/Meishin, the Mind Cage》のスケッチ
SKETCHES: MEISHIN, THE MIND CAGE Posted in Arcana on June 6, 2005
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/sketches-meishin-mind-cage-2005-06-06

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