昨日の記事の続きです。
《輝く群れ/Shining Shoal》は、白の伝統的なダメージ移し変え呪文です。その中の1つ、《コーの詠唱/Kor Chant》の改良版、つまり、クリーチャー同士のダメージ移し替えしかできなかったのを、プレイヤーも含めるようになりました。
しかし、「これは強すぎる」という意見があったようで、一時はクリーチャー限定に弱体化されています。その調整が不評だったことで、元通りになりました。
現在のバージョンを「《土地税/Land Tax》以来の白の最強カード」とまで評価している人もいたようです。しかし、実際には、サイクルの中でも地味な扱いで終わりました。《不快な群れ/Sickening Shoal》のようにまっとうに活躍するわけでもなく、かといって、《滋養の群れ/Nourishing Shoal》ほど飛び抜けて弱いわけでもありません。さらに言えば、後者は後に「グリセルシュート」でコンボパーツとして活躍したので、ますます《輝く群れ》だけが取り残されています。
サイクル中、そんなカードがプレビューとして出てくるのは何とも運命の皮肉を感じます。
このカードは、マイクがデザイン時に狙ったことそのものだ――改良版《コーの詠唱/Kor Chant》だ(もともとのエクソダスの《コーの詠唱》は、プレイヤーに絡めてダメージを向けなおせない)。このカードは《ダメージ反転/Reverse Damage》がいつも夢見ていたことそのものでもある。ここ数年のマークの「色の分割」議論をいつも読んでる火となら、我々が何とかして白の「俺や手下の邪魔するな」風のカードを前面に押し出す方法を探っているのを知ってるだろうけど、これはその仲でも飛び切りのやつだ。もちろん、このカードの与える暴力的な動作は、白のやさしい側を愛するファンには受け入れがたいものがあるかもしれない。初期の調整人のコメントを見てみよう。MJ 3/25: 白がマナ抜きでダメージを向けなおすのは、めっちゃくちゃ白のイメージに外れてる。(’A`)
MP 3/26: MJに同意。こいつはたまにXWWの《火の玉/Fireball》っぽく感じることがある。
RB 3/31: なんてこった。構築に耐えうる強さの白呪文だって? これは違うって言ってくれよ?
このカードの感覚に対するモンスとマットの心配は確かに理解できるけど、ランディの反論の行間を読めば、そこには「ちょっと不愉快かもしれないけど、それが我々の白の某ふょ的なレベルを上げた結果だとするなら、それもまたよしだろう」というのが読めるだろう。
全員がカードのイメージや感じ方にOKを出した後でも、カードの強さは問題になった。クリーチャー戦闘はこのカードが入ると危険な問題になり、両方のライフが下がりきっているときの全軍攻撃の選択は——相手がタップアウトしているときですら——自動的とはいかなくなった。彼は一番でかい攻撃クリーチャーにそれを使って、君のものになるはずだったゲームを奪っていくんだ。RB 4/5: クリーチャー限定にする? プレイヤーに当たらないとしたらイメージの足しにならないか?
WW 4/6: イメージ上はどうかは知らないけど、強さのレベルを調整するならいいだろう。自分はそれが必要だと思う。
HS 4/9 調整版テスト中。結果は楽しみだ。
カードの使い勝手の変更がどういう効果をもたらすかはわかってもらえるだろう。当初のままだと、カードはほとんどの白デッキにとって強くなる。デッキにクリーチャーがいようがいなかろうがだ。そして相手のデッキにクリーチャーがいようがいなかろうが、それも関係が無い。調整した「クリーチャー限定」版は、クリーチャー無しデッキにとってはそこそこいけるけど、呪文の適切な対象を取ろうと思ったら対戦相手にはクリーチャーが必要だ。私はこれをしばらく試したけど、多くのデッキから抜ける羽目になって、実に悲しい思いをしたものだ。ここまでいやらしいカードが白に入ったことは嬉しい限りだね。AF 4/12: 使ってみたけど、白のやつはサイクル中最強だったはずなのに(見た感じは変な気分だけど)、それが弱くなったのは悲しい限りだね。
ps 4/12: 自分も同感。
強いバージョンの方が好きだったのはポールと私だけではなく、こいつは元に戻されることになった。調整のワース・ウォルパートは現在のバージョンを「《土地税/Land Tax》以来の白の最強カード」と保障している。彼は本当に正しいのか? おそらく……これからの1年でわかることだろうね。
引用元
輝きにご注意 更新日 Latest Developments on 2005年 1月 21日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/latest-developments/%E8%BC%9D%E3%81%8D%E3%81%AB%E3%81%94%E6%B3%A8%E6%84%8F-2005-01-21
《輝く群れ/Shining Shoal》は、白の伝統的なダメージ移し変え呪文です。その中の1つ、《コーの詠唱/Kor Chant》の改良版、つまり、クリーチャー同士のダメージ移し替えしかできなかったのを、プレイヤーも含めるようになりました。
しかし、「これは強すぎる」という意見があったようで、一時はクリーチャー限定に弱体化されています。その調整が不評だったことで、元通りになりました。
現在のバージョンを「《土地税/Land Tax》以来の白の最強カード」とまで評価している人もいたようです。しかし、実際には、サイクルの中でも地味な扱いで終わりました。《不快な群れ/Sickening Shoal》のようにまっとうに活躍するわけでもなく、かといって、《滋養の群れ/Nourishing Shoal》ほど飛び抜けて弱いわけでもありません。さらに言えば、後者は後に「グリセルシュート」でコンボパーツとして活躍したので、ますます《輝く群れ》だけが取り残されています。
サイクル中、そんなカードがプレビューとして出てくるのは何とも運命の皮肉を感じます。
コメント