今日の献身
以前に、この土曜学校でこっそりプレビュー・カードを公開したことがあります。とりわけ守護神、そしてその献身能力について取り上げるのは、どこでとりあげてもあまりにも大きな内容であり、困難な問題を伴います。まず、守護神とは何でしょうか? この名前は既に神河謀叛についての記事の中でご覧になっているかもしれません。ここに一枚の守護神のカードがあります。じっくりご覧ください。
《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》
これについての戦略的考察は専門外なのであなたご自身、あるいは他の執筆者に任せるとして、ここではこの献身能力が呪文のプレイにどのような影響をもたらすのかについて説明しましょう。
Q:え、あ、え??
A:献身能力がどう働くのかを聞きたいのでしょうか?
呪文をプレイするのは、複数のステップに分けて処理されます。そして、献身能力はこの一部を別の方法で処理させるわけです。関連する場所だけ取り上げると、以下のようになります。
* 呪文のプレイを宣言し、呪文をスタックに置く[CR 409.1a]。以前はこのステップで行なうのはこれだけでしたが、献身能力を使う場合、この時点でカードに書かれているパーマネントを生け贄に捧げます。
* 総コストが決定された時点で、それは「固定」される。[CR 409.1f]。この、総コストの決定に際しては、「マナ・コスト+追加コスト−コスト減少 = 総コスト」という数式を思い出してください。献身はコストを減少させる能力です。減少させる量は、生け贄に捧げられたパーマネントのマナ・コストに従います。その減少を考慮して、足りない分だけを支払うことになります。なお、このマナ・コストには色が含まれます。もう少し詳細に見ていきましょう。
引用元
謀叛はすぐそこに 更新日 Feature on 2005年 1月 15日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/%E8%AC%80%E5%8F%9B%E3%81%AF%E3%81%99%E3%81%90%E3%81%9D%E3%81%93%E3%81%AB-2005-01-15
毎週更新のQ&A記事です。『神河謀叛』についての質問もさっそく来ていますが、ここでは取り上げません。
このルール解説記事でも、『神河謀叛』の《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》をプレビューしています。
もっとも、このカードをデザインした経緯や、仮想デッキの構築ではなく、新しいキーワード能力「献身」の解説がメインです。そもそも、献身が複雑な能力というのもありますが、この点は、さすがルール解説記事だと言うべきでしょうか。
コメント