低く進めば
《卑血の芙巳子》の防御性能はこんな具合だ。だが、やっぱり彼女は攻撃に回そう。彼女をブロックしたいなんて思う相手はどのぐらいいる?
もちろん、無理やり《寄せ餌/Lure》で解決することもできる。だが、それは《卑血の芙巳子》が対処しきれる以上のものを引っ張り込む可能性がある。いずれにせよ、一つの目的をやりすぎるカードは好きじゃないし、代わりに望む結論のためにもっとしっかりした戦略がデッキに入れられるんならそっちの方がいい。
《卑血の芙巳子》は赤だ。赤は攻撃時に突如パワーが上がることで恐れられている。何を言いたいかわかるか? 《ギトゥのときの声/Ghitu War Cry》とか、もっと単純に《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》でもいい。攻撃のダメージが3点で足りないならその倍を通すことを考えればいいし、まあ5点でも7点でも10点でもいいだろう。
この美しさは、おそらくこの手のカードはお前のデッキにすでに入ってるだろうってことにある。違うか? (「もちろん!」) それに、いいか! お前はどこぞの妙ちきりんなおべっか使いのコラム書きに、お前のデッキを作って欲しいのか、どうなんだ! (「やなこった!」) 俺の意見を聞きたいんならな、おい、それが何だか教えろや! そら! (「おお! ガツンと行け、アロンジ!」) それじゃ俺のデッキリストを……おっと、今回はデッキリストが要りようになるとは思ってなかったぜ。
攻撃的なデッキの中には、防御側がブロックする必要があるものがすでに入ってるもんだ。それ以上やりすぎることはない――相手にやらせてやりゃいいんだ!
血は低く、ダメージは痛く
もちろん、プレイヤーの中には《卑血の芙巳子》の武士道能力を悪いことに使う方法を探そうってやつもいるだろう。コンボデッキのリストは出さないよ。だが、話の取っ掛かりぐらいは教えてやってもいいだろう。
ちらっと上のルールの項目で書いたが、《卑血の芙巳子》を1ターンに複数回攻撃に行かせれば、そこに可能性が出てくるだろう(《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》を出すとかな)。そうなった場合、こんな事態が起こるだろう。
1.《卑血の芙巳子》が最初にブロックされたとき(他に5体の攻撃クリーチャーがいるとして)、次の戦闘の開始時はこいつは8/7の武士道X持ちだ。
2.《卑血の芙巳子》が二度目にブロックされたら(攻撃クリーチャーが4体しか残ってないとして)、X=4になるからこいつは12/11になる。
3.そこで《凶暴な打撃/Savage Beating》を双呪で撃つと、こいつは12/11の二段攻撃の武士道Xで、X=、おっと、5ってことにしとくか?
4.ここで《侍の御大将、武野/Takeno, Samurai General》が出てるとすると、今やこいつは17/16の二段攻撃持ちで武士道5ってことになる。
5.《投げ飛ばし/Fling》には「投げ飛ばしをプレイするための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。投げ飛ばしはそれに生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい点数のダメージを与える。」と書いてある。
まあとにかく、何か思いつくだろうな。
アンソニーはデッキ構築の助けを行えない。彼は「武士道X、Xは許可したときに流れ込んでくるリクエストの数」の能力を持っていないからだ。
引用元
卑血圧の女 更新日 Serious Fun on 2005年 1月 11日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/serious-fun/%E5%8D%91%E8%A1%80%E5%9C%A7%E3%81%AE%E5%A5%B3-2005-01-11
昨日の記事の続きです。
相手へ攻撃を強制して返り討ちにする防御面は昨日とりあげました。今日は、自分のクリーチャーとともに攻撃する場合の話です。
《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》などで追加の戦闘フェイズを得れば、武士道の修整が複数回誘発するので、攻撃してブロックされるたびにサイズが大きくなっていきます。そして上がったパワーを《投げ飛ばし/Fling》などでさらに活用することも可能です。
武士道は侍ならどれでも持っていますし、赤には戦闘フェイズを追加するカードもパワーを参照するカードも豊富なので、赤い侍デッキに自然と組み込めるコンボである点が嬉しいと言えるでしょう。
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