神河当時 - 忍者が登場した理由としなかった理由
神河当時 - 忍者が登場した理由としなかった理由
ようこそ、神河謀叛プレビュー第1週へ! そして今回、皆さんと神河謀叛のプレビューカードを初めて分かち合う栄誉を担うことになったのが、この私だ。それに、こいつは忍者だ。思うに、こいつは神河謀叛における最初のニュースだと思うね。マジックにも忍者が登場することになったんだから。それじゃ、なぜそれが登場することになったのか? どうして神河物語には入っていなかったのか? その質問には一通り答えていくつもりだけど、まずはとにかくプレビューカードをお見せすることにしよう。冬休みを三週間ほどいただいて、これが明けて最初のコラムになる(コラムを書くのは好きだけど、時には毎週書かなくてもいいことが好きになるのもあるんだよ)ので、ここではぜひとも読者の皆さんをイライラさせたいと思う (今後もそうする時間はたっぷりあるんだけどね)。

さて、それじゃ今回のコラムの進行を決めておこう。まずはプレビューカードをお見せする。それから、質疑応答をやっていこう。いいかい? オーケー、それじゃプレビューだ。カードの紹介前に言うことは特に無いけど、紹介の文句は「“あれを見ろ! 忍者だ!」でいくんだろうね。

《静風の日暮/Higure, the Still Wind》

さて、質疑応答に入ろう。

(デザインチームの紹介については省略)

さて次、そこの二十代の赤いネクタイの君。

Q:忍者だって? なんで忍者なんか入れることになったんだい?

神河物語のデザインチームがブロックのデザインを始めたとき、彼らは日本の神話に登場するあらゆるものや、日本に関してマジックのプレイヤーが知っているであろう事をリストにした。彼らはそれを元にアンケートを作成し、ウィザーズ者でマジックをプレイしていると思われる面々に対して実行したんだ。トップに並んだ二つ(間違いなくアンケートに参加した全員がマークしただろうね)は、侍と忍者だった。もう一つ重要だった発見は、落とすべきアイテムがあっというまに見つかったことだ。最終的には、人々は二本の親和について少しだけ理解しているものの、我々が期待していたほどではなかったことが判明した。忍者は間違いなく入るべきものだったね。

次、Magic Onlineのターンの合間にこのコラムを読んでる君。そこで神河物語のドラフトをやってる君だ。黒シャツの。今「犬を追い出してるんだ」って発言した君だよ。

Q;なぜそれが神河物語に入らなかったんですか?まあ、前の段落を見れば、そう来るだろうね。

この質問に答えるには、ちょっと引いた観点から見なくちゃいけない。マジックのセットは個別にデザインされているわけじゃない。それらはブロックでまとめてデザインされているんだ。つまり、ブロックの最初のセットでは、ブロックの他のセットのことも考えなくちゃいけないってことだ。で、神河物語のデザインで、我々は忍者がどれだけ面白い要素になるかに気がついていた。それゆえに、とっておくべき価値があったのさ。そこで我々はそこでは侍を導入し、次のセットで――忍者が登場したってことさ!

次、そこの銀縁の眼鏡っ娘。

Q:えっと、忍者はみんな忍術を持ってるんですか?

その通り。侍がみんな武士道を持ってるのと同じことだ。ただし、戦闘ダメージにより誘発する内容は、忍者ごとに違っている。だからプレイの仕方もさまざまなものになるだろう。

次、そこの唇が荒れてる君。

Q:忍者はみんな黒なの?

いいや。開発部が話し合った結果、忍者の隠密行動は青にもふさわしいということになったんだ。

次、スタバでノートパソコンを開いてる君。ラテを頼んでる君だ。

Q:ってことは、白とか赤とか緑には忍者はいないんですか?

いない。

引用元
忍者襲来 更新日 Making Magic on 2005年 1月 10日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/%E5%BF%8D%E8%80%85%E8%A5%B2%E6%9D%A5-2005-01-10


『神河謀叛』のプレビューが始まりました。その第一弾が忍者についての記事です。エキスパンションシンボルが手裏剣(※1)なこともそうですが、やはり忍者への期待は大きかったのでしょう。実際、入れた理由は「日本へのイメージの2トップが侍と忍者だった」とのことです。

となると、「それだけ重要ならなぜ『神河物語』で最初から登場しないのか?」という疑問が出てくるのは自然でしょう。そして、その解答は、「忍者が面白いから取っておいた」、とのことです。実際、忍者が(特殊セットとは言え)新規カードが何枚も作られていること(※2)や、新メカニズムの元となったこと(※3)を考えると、忍術の面白さに対する評価はかなり的を射ています。


※1
神河当時 - 神河謀叛のビジュアル
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202012062006403610/

※2
神河資料 - 忍者の再録
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/201912242220598631/
神河資料 - 『プレインチェイス2012』の忍者デッキ
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202003201125002777/

※3
神河資料 - 現出の元ネタ
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/201912292132592618/
神河資料 - 忍術と現出と献身
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202002192051153261/
神河資料 - 《殺しのメアリー/Mary O’Kill》
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202002082034537715/
神河資料 - 忍術から生まれたオーラ交換
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202008082330235946/

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