東の樹の木霊
この木霊は東の樹の精霊です。「神の乱」以前、東の樹の修行僧たちはこの精霊とともに繁栄を享受していました。木霊は浮遊する胞子を用いて地域一体に新芽を広めていましたが、神の乱が勃発すると眠りにつき、根を地面に沈めて無反応となりました。
不幸にも、現実はそれほど平和ではありませんでした。この木霊は根を東の樹の領域の隅々にまで広げており、修行僧たちがかつて見たこともないような新たな胞子が地面から弾け出ました。これらの胞子は一斉に爆ぜ、人間へと掴みかかって生気を吸い上げ、そこから新たな精霊が成長しました。
二十年続いた戦乱が終わると、この木霊は再び眠りにつきました。以来それは身動きすらしていませんが、生き残った修行僧たちは不安に今も祈りを捧げています――安全な距離を保って。
引用元
翻訳記事その他 2020.10.30 『統率者レジェンズ』の伝説たち その1
https://mtg-jp.com/reading/translated/0034525/
『統率者レジェンズ』に収録される伝説のクリーチャーの、ストーリーが解説された記事です。
神河次元からは、《東の樹の木霊/Kodama of the East Tree》が収録されることが決定しています。
これまでも、特殊セットで神河次元のクリーチャーがカード化することはありましたが、『神河物語』時代には存在が示唆されていない、新規のものがほとんどでした。
その一方で、名前やその存在は知られているものの、カード化されていないクリーチャーも少なからずいました。《東の樹の木霊》もその一体でしたが、この度ようやくカード化されました。
能力は、パーマネントの大量展開です。「浮遊する胞子を用いて地域一体に新芽を広める」という設定を表したものでしょう。
神河当時の記事でも、《東の樹の木霊》(やその他の木霊)の設定は作られていました。
東 ― 感情的で、わがままで、若々しい。東の樹の精は何よりも成長を大事にしている。繁栄と情熱がメインだ(緑の赤側のサイド)。“太古の自然”あたりを想像するといい。それは森のあらゆる場所に一度に現れ、様々なものを嘲り物笑いにする。
引用元
一万の伝説の地 ――神河物語の名前とフレイバーの幕裏
https://web.archive.org/web/20041217002944/http://www.hobbyjapan.co.jp/magic/articles/files/20041013_01.html
当時の設定にある「何よりも成長を大事にしている」「繁栄」にふさわしい能力とも言えます。
残る1体《西の樹の木霊》のカード化した姿も見られることでしょう。
余談
この手の「まだカード化してないキャラクター」の収録は嬉しい事には違いありません。
ただ、個人的な事を言えば、オリジナルエキスパンションで扱いたかったのを、公式で先を越されてしまった、という思いもあります。
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