神河資料 - 祭殿サイクルの再登場
2020年6月20日 Magic: The Gathering
昨日の記事の続きです。
神河ブロックの祭殿が再登場した理由について語られています。
一言で言ってしまえば、空いている枠の条件にちょうど当てはまるのがたまたま祭殿だった、ということになります。言わば消去法です。
『基本セット2021』は神河の再録カードが他にあるので、神河再訪フラグか?とも思ったこともあります。この記事を見る限りでは、そのようなニュアンスはあまり強くありません。いきなり再訪するのではなく、基本セットの一部要素として小出しにして反応を見ているのかもしれませんが。
積極的な理由ではないにせよ、祭殿が好評だったことは、決して無関係ではないでしょう。いくら空いてる枠に当てはまるとはいえ、失敗メカニズムを使う理由はありません。
そして今回再利用するにあたって、従来の誘発型能力だけでなく、起動型能力の祭殿も作られました。デザイン空間が広がれば、神河に再訪したときに新しい祭殿を目にする可能性も増えるでしょう。
そして時は流れて『基本セット2021』のセットデザインに到る。アダム・プロサック率いるチームは、レアのサイクルを探していた。その条件は次のものだった。
過去に関連しているものであること。
より熱心なプレイヤーが認識するような、理想的には一度しか作っていないサイクルの新バージョンである、何かをするものを探していた。そのサイクルが愛されていたものであればあるほどよい。
それだけで充分成立すること。
そのサイクルは元ネタを知らない新規プレイヤーにとってクールなことをするものでなければならず、スタンダードでうまく成立しなければならない。広いフォーマットで過去のサイクルと何らかのコンボになるのであればクールだが、必須ではない。
エンチャントのサイクルであればなお良い。
『テーロス還魂記』には濃いエンチャント・テーマがあり、このサイクルがエンチャントであればそれに関連させることができる。このセットは一般に、多くのエンチャントを採用できる。
常磐木でないメカニズムを使うことはできない。
『基本セット2021』は基本セットであり、常盤木(あるいは落葉樹)メカニズムだけしか使うことができない。このサイクルは、常磐木でなく名前を持つメカニズムを必要としないものでなくてはならない。実際のところ、これによって興味深いサイクルの選択肢がいくつも不採用になった。
アダムは会議を開き、思いつく限りのアイデアをホワイトボードに書き出していった。そしてお気に入りのものとして選ばれたのが、祭殿だったのだ。祭殿はエンチャントであり、過去とつながりがあり(つまり昔の祭殿とうまく噛み合い)、スタンダードで使えるぐらいにそれだけで充分成立する。すべての条件を満たしていたのだ。
それらのデザインについて語る前に、まずそれらをお見せしよう。
最初の意図では、元祖の5つの祭殿と効果が重複しないようにするつもりだった。しかし、カードを引くことや直接ダメージは他の選択肢よりもずっと良かったので、チームはそれらを再利用することにした。このサイクルは、白や赤の祭殿が誘発型でなく起動型能力を持っているなど、過去の祭殿がしなかったことをいくつかしていることに気づくだろう。
引用元
Making Magic -マジック開発秘話- 2020.6.15 『基本』はここまで、ではなくて
https://mtg-jp.com/reading/mm/0034077/
神河ブロックの祭殿が再登場した理由について語られています。
一言で言ってしまえば、空いている枠の条件にちょうど当てはまるのがたまたま祭殿だった、ということになります。言わば消去法です。
『基本セット2021』は神河の再録カードが他にあるので、神河再訪フラグか?とも思ったこともあります。この記事を見る限りでは、そのようなニュアンスはあまり強くありません。いきなり再訪するのではなく、基本セットの一部要素として小出しにして反応を見ているのかもしれませんが。
積極的な理由ではないにせよ、祭殿が好評だったことは、決して無関係ではないでしょう。いくら空いてる枠に当てはまるとはいえ、失敗メカニズムを使う理由はありません。
そして今回再利用するにあたって、従来の誘発型能力だけでなく、起動型能力の祭殿も作られました。デザイン空間が広がれば、神河に再訪したときに新しい祭殿を目にする可能性も増えるでしょう。
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