神河資料 - 祭殿サイクルの誕生
2020年6月19日 Magic: The Gathering
『基本セット2021』についての記事で、神河の話がでてきました。
神河ブロックの祭殿が再登場しました。その経緯について述べられています。
まずは『神河物語』で祭殿サイクルが登場した理由から見ていきます。
作られた理由は、神河が伝説(のパーマネント)テーマであること、伝説のエンチャントはまだ作られていなかったことの2つです。
とは言っても、ただエンチャントを作って「伝説」にするだけではありません。「伝説」を冠するにふさわしいフレイバーを持たせる方法を探りました。その結果が、サブタイプを持たせて、それを参照するサイクルにする、というものでした。
そうして生まれた祭殿が、比較的好評だった、というのは初耳でした。喜ばしい事です。
私のサブタイプ
私のブログ(英語)の熱心な読者諸君は、何度も話題になっている話題があることにお気づきだろう。その中で、一番頻度が高いものを挙げるなら、お約束のやり取りレベルだと言えそうなものが1つあり、神河への再訪である。2004年、我々は、日本神話をもとにしたトップダウンのセット『神河物語』で初めて神河を訪れた。実際のところ、トップダウンのブロックをデザインしたのはあれが初めてだっあ。(最初のトップダウン・セットは、マジックの最初の拡張セット『アラビアン・ナイト』だという主張もあるだろう。)何かを初めてする場合、それが最高のものになるとは限らない。そして『神河物語』ブロックはマジックのメカニズム的に低得点だったのだ。(我々はトップダウン・セットをするにあたって大きく向上している。)従って、それはまったく上手くはいかなかったので、再訪するのは難しい意見となる。
だからといって、神河ファン向けに何かを供給することができないということではないし、今回のプレビュー・カードは彼らに笑顔をもたらせられるに違いない。『基本セット2021』には、新しい祭殿のサイクルが存在している。祭殿とは何か。これからお見せしよう。
『神河物語』ブロックには、伝説のパーマネントというテーマがあった。当時、伝説のクリーチャーや伝説のアーティファクトや伝説の土地はあったが、伝説のエンチャントは存在していなかった。(当時はまだプレインズウォーカーは存在していない。伝説のパーマネントとして存在していなかったパーマネント・タイプはエンチャントだけだったのだ。)『神河物語』ではそれを変える必要があった。クリエイティブ的にそれをどう表すのか(特別で類を見ないエンチャントだ)よりも、メカニズム的にどう表すのかが大問題だった。エンチャントが伝説のパーマネントである必要はどこにあるのか。メカニズム的に、同時に存在できるものは1つだけである。それに意味を持たせる方法はあるだろうか。
我々はいくつか試したが、すぐに出てきたのは、それらのエンチャントはお互いに繋がりを持つというアイデアだった。つまり、それらを全部戦場に並べたいのだ。それらは伝説のパーマネントなので、各色1枚ずつしか出すことはできない。それはつまり、その効果をかなり強くできるということになる。我々が最終的に落ち着いたのは、各ターン、それらは戦場に多く並べることによって強くなる効果を1回生成するというアイデアだった。
メカニズム的には、これを成立させるために、これらのエンチャントにサブタイプを持たせる必要があった。ルール的には、数えられる何かが必要だった。我々は「祭殿」を選んだ。こうすることで、それぞれのカードが誘発したときに戦場で自分がコントロールしている祭殿の数を数えることができるのだ。一方、クリエイティブ的には、これらのエンチャントを神道の祭殿である本殿と名付けることにした。このクリエイティブ的な選択が、祭殿という単語を選んだ理由であろう。『神河物語』は全体として大好評とはいかなかったが、祭殿は好評だった。
引用元
Making Magic -マジック開発秘話- 2020.6.15 『基本』はここまで、ではなくて
https://mtg-jp.com/reading/mm/0034077/
神河ブロックの祭殿が再登場しました。その経緯について述べられています。
まずは『神河物語』で祭殿サイクルが登場した理由から見ていきます。
作られた理由は、神河が伝説(のパーマネント)テーマであること、伝説のエンチャントはまだ作られていなかったことの2つです。
とは言っても、ただエンチャントを作って「伝説」にするだけではありません。「伝説」を冠するにふさわしいフレイバーを持たせる方法を探りました。その結果が、サブタイプを持たせて、それを参照するサイクルにする、というものでした。
そうして生まれた祭殿が、比較的好評だった、というのは初耳でした。喜ばしい事です。
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