神河当時 - 《暴く者、智也/Tomoya the Revealer》のプレビュー
『神河物語』17日目の記事です。

先週の土曜日、君たちの多くは神河物語 のプレリリースに出かけて、そこで開けたパックにこんなカードが入っていたのを見つけただろう。

《暴く者、智也/Tomoya the Revealer》

今回は、このカードがそもそもどんなカードなのかと、このアイデアがどこから来たかをお話しようと思う。それじゃ、まず前者から行こう。

このカードはそもそもどんなカード?

これらの新しいカードは“英雄”と呼ばれているものだ(開発部では普段は“反転カード”って呼んでるけどね)。それで、私がここで自分の言葉でこれがどういうルールになっているかを説明してもいいんだが、前回のでそいつが危険なことが証明されたんで(連繋能力を使ったカードは手札に残るって言ったっけ?)、代わりに神河物語 のFAQを参照しよう。

反転カード
神河物語 のセットには、10枚の“英雄”がいて、独自のカード枠で見分けることができる。

《悪忌の溶岩走り/Akki Lavarunner》 --> 《岩生まれのトクトク/Tok-Tok Volcano Born》
《武道家の庭師/Budoka Gardener》 --> 《生命の織り手、土塊/Dokai, Weaver of Life》
《新参の武士/Bushi Tenderfoot》 --> 《冷酷なる者、謙造/Kenzo the Headhearted》
《血の信徒/Initiate of Blood》 --> 《無法者の剛火/Goka the Unjust》
《呪師の弟子/Jushi Apprentice》 --> 《暴く者、智也/Tomoya the Revealer》
《狐の神秘家/Kitsune Mystic》 --> 《狐の賢者、秋之尾/Autumn-Tail, Kitsune Sage》
《鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber》 --> 《冒涜する者、夜目/Nighteyes the Desecrator》
《鼠の短牙/Nezumi Shortfang》 --> 《憎まれ者の傷弄り/Stabwhisker the Odious》
《大蛇の卵張り/Orochi Eggwatcher》 --> 《育み手のしだ子/Shidako, Broodmistress》
《精霊の学び手/Student of Elements》 --> 《風の達人、鳶太/Tobita, Master of Winds》
場のそのクリーチャーに特定の英雄的条件が満たされたとき、そのクリーチャーを“反転”する。それまでは、カードの下半分の情報は無視する。あなたが“英雄”を反転したら、そのカードの上下を逆さまにして、カードの残り半分の情報でプレイすることになる。反転側はすべて伝説のクリーチャーで、非常に強力な能力を持っている。

《鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber》 (1)(黒)
クリーチャー ― ネズミ・ならず者
2/1
(1)(黒):いずれかの対戦相手の墓地にあるカード1枚を対象とし、それをゲームから取り除く。その墓地にカードがない場合、鼠の墓荒らしを反転する。
++++++++++
《冒涜する者、夜目/Nighteyes the Desecrator》
伝説のクリーチャー ― ネズミ・ウィザード
(4)(黒):いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で場に出す。
4/2

反転カードの公式ルールは以下の通り。

508. 反転カード

508.1.反転カード、あるいは神河物語 のセットの“英雄”には、1枚のカードに二つのカード枠がある。カードの通常の向きに書かれているテキストは、そのカードの通常の特性を意味する。追加の代替の特性は、カードに逆向きに書かれている。反転カードの背面は、通常のマジック:ザ・ギャザリングのカードである。

508.1a 反転カードの上半分はには、そのカードの通常のカード名と文章欄、タイプ行、パワーとタフネスが書かれている。文章欄には通常、特定の条件が満たされた時点でそのパーマネントを“反転”する能力が書かれている。

508.1b 反転カードの下半分には、代替のカード名と文章欄、タイプ行、パワーとタフネスが書かれている。これらの特性は、そのパーマネントが場にあって、なおかつそのパーマネントが反転されている場合にのみ使用される。

508.1c 反転カードの色、マナ・コスト、エキスパンション・シンボル、アーティスト名、権利表記などは、パーマネントが反転されても変わらない。また、外部からの効果による変更もそのまま適用される。
508.2.場以外の全ての領域、および場の領域でそのパーマネントが反転される前において、反転カードはそのパーマネントの通常の特性を持つ。場の領域の反転パーマネントが反転されたら、その反転パーマネントの通常のカード名、文章欄、タイプ行、パワーとタフネスは適用されず、代わりに代替バージョンのこれらの特性が適用される。

例:神河物語 のセットの“英雄”は、代替バージョンが伝説のクリーチャーになっていて、通常バージョンがそうでない反転カードである。「あなたのライブラリーから伝説のカードを1枚探す」という効果は“英雄”を探してこれない。「伝説のクリーチャーは+2/+2の修整を受ける」という効果は、“英雄”が場にあって、なおかつ反転状態であるときのみ効果を受ける。
508.3.あなたが反転パーマネントをコントロールしている場合、常にそのパーマネントが、タップ状態でもアンタップ状態でも、反転しているかいないかをはっきりさせる義務がある。パーマネントが反転しているかいないかを区別する一般的な方法には、コインやダイスで反転しているオブジェクトにマークを置くことなどがある。

508.4.パーマネントの反転は一方通行である。パーマネントが反転されたら、それを再び反転して元に戻すことはできない。ただし、反転したパーマネントが場を離れた場合、それはそれまでの状態を記憶しない。

* パーマネントが反転することでは、カード名、タイプ、サブタイプ、特殊タイプ、能力、パワー、タフネスの特性のみが影響を受ける。マナ・コストやエキスパンション・シンボルはそれぞれ一方にのみ書かれているが、そのパーマネントが反転しているかいないかに関わらず適用される。

* パーマネントを反転した場合、そこに置かれているカウンターや他の効果はそのまま残る。したがって、通常の側が1/1で反転側が2/3のクリーチャーに+1/+1カウンターが1個置かれている場合、それは2/2から3/4に変化する。

* 反転しているパーマネントを再び反転しても効果は無い。パーマネントを“反転する”ということは、上半分から下半分への変更を意味し、一方から他方への変更を意味するわけではない。

* 神河物語 の反転クリーチャーが反転したら、それは伝説のクリーチャーとなる。他の同名の伝説のパーマネントが場にある場合、それらすべてはオーナーの墓地に置かれる。

* カード名を指名するよう指示があった場合、反転カードのどちらのカード名も指名することができる。ただし、場にあって反転しているとき以外、そのカードは通常のカード名しか持たない。

* 反転したパーマネントをコピーした場合、通常の反転していないバージョンとなる。そのコピーは、後に特定の条件を満たすことで反転することができる。

* 何らかのマーカー(ビーズやコインやスリーブなど)で、カードが反転しているかいないかを示すことをお勧めする。

これで英雄がどんなものかを理解してくれるとありがたいね。それじゃ、次の質問に移ろう。


引用元
反転動転驚天動地――神河物語 の反転カードのデザイン
https://web.archive.org/web/20041217003145/http://www.hobbyjapan.co.jp/magic/articles/files/20040922_01.html


反転カードのデザインについての記事です。

英語の記事(※1)はwizardsのサイトにあるのですが、日本語の記事はホビージャパンのサイトでしか見つからなかったので、そちらから引用しています。

具体的な内容は明日以降みていきます。

※1
FLIPPING OUT Posted in Making Magic on September 20, 2004
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/flipping-out-2004-09-20

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