神河当時 - 《戦いの潮目/Tide of War》のプレビュー
『神河物語』12日目のプレビュー記事です。

今週は真っ先にカードから行こう。

長いこと読者をやってるやつなら、俺がコイン投げカードがそんなに好きじゃないのは知ってるよな。俺はこのメカニズムが、赤の“無作為に公開”ってメカニズム(《うつろう爆発/Erratic Explosion》とか)の陰に隠れて消えていくのを見るのが好きだ。しかし、ウィザーズの奴らもそれで俺が喜んでいるのを知ってて、俺に“タイプじゃない”プレビューかードを割り当てやがった。だけど、俺は喜んでそれを受けたさ――なぜだかわかるかい? こいつは俺の多人数ゲームの哲学にほとんどぴったりだからさ! 小ざかしいウィザーズめ! それじゃ、本物のカードを見るとしよう。

(中略)

それじゃ、戦略的な視点からして、このカードを多人数ゲームで使うと何が起こるのか? ここに素晴らしい三段システムがある。

1.みんなは君らがバカをやりそうなんでうめき声を上げる。バッカじゃねーの? コイン投げだとさ。イカレてるねぇ。しかし、それはすべて予想済みだ――このカードが愛らしい理由だな。

2.みんなはカードを実際に読む。邪魔するものは何もない――君はそいつを場に出し、そいつは効果を発揮する。となれば、やつらも何が起こってるか知っといたほうがいいだろう。やつらは大量のテキストを読んで、そいつを隣に回すだろう。

3.みんなはそいつが何をするかを理解しだす。ちょっと待てよ――俺がブロックしたら、俺の全軍が吹っ飛ぶかも知れないってのか? 俺がブロッカーに向けて突っ込んで行ったら、やっぱり俺の全軍が吹っ飛ぶかも知れないってのか? そいつは攻撃でもブロックでも同じだってのか?

この時点から、状況はマジになる。《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》の争いは、どっちがどっちをブロックしようと50%の確率になるのさ。意気地なしは強腰になる。強腰は意気地なしになる。松ぼっくりはグレープフルーツになる。オーストラリア人はアイスランド人になる。木曜日のmagicthegathering.comのライターは火曜日のmagicthegathering.comのライターになるのさ! 最高だね。

《戦いの潮目》がマジックに持ち込んだものはほとんど類がない。こいつはあらゆるウィニーを攻撃的にさせ、あらゆる9/9の爆弾を家に抑えつけっぱなしにする……どっちかって言うと、ベッドの下かな。君がラッキーなら、コイン投げなんかしない事になるかもしれない。

となれば、こいつでデッキを組む気になるよな。

引用元
波のプールにコイン投げ 更新日 Serious Fun on 2004年 9月 14日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/serious-fun/%E6%B3%A2%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AB%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%8A%95%E3%81%92-2004-09-14


定番の赤の無作為エンチャントです。最近だと《鏡の行進/Mirror March》が一部界隈で人気でしょうか。

構築においてあまり結果を出さないのもお約束ではありますが。そもそも、トーナメントプレイヤー向けのカードでなく、無作為要素が好きなプレイヤー向けなので、関係ない話です。

定番とは言いましたが、最近のカードと比べると、すべてのプレイヤーに平等に効果をもたらすのが当時らしさを感じます。自分はこのカードに合わせたデッキを組めるから、その分有利ということでしょうか。

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