神河当時 - 《氷河の光線/Glacial Ray》のプレビュー
昨日の記事の続きです。

第四章――墓地の事情
初期のテストプレイで、私は非常に面白いことがわかった。しかし、完璧ではない何かがあった。父の上司の上司(開発部の副部長のビル・ローズ)がその問題を指摘してきた。このセットには墓地に着目している異なる二つのメカニズムがある(もう一つは転生だ――デザイン当時は“不死”という名前だった)。ローズ氏は、墓地をテーマにしていないセットとしては、これは多すぎると感じていたのだ。そして彼は、思い切った提案をしてきた。墓地からではなく、手札からプレイ可能としてはどうだろうか? 誰もがそのアイデアを気に入り、開発部は私の調整を行った。

私が最初の頃からどこまで来たかを示すために、[狙って撃て]がどんなカードになったを示すのも面白いだろうと思う。

ご覧の通り、呪文の本質は時間がたってもそれほど変わってはいない。最も大きな変更は墓地が手札になったことで、その結果として使用方法やカードを使うタイミングが変わってきた。さらに、手札バージョンの私は、墓地バージョンよりも奇襲効果が大きいのも特徴だ。

第五章――安住の地
メカニズムにとって最大の興奮は、開発部がブロックの中でどのようにあるメカニズムを変えていくかを見ることだろう。私を使った面白いカードは神河物語の中に何枚も登場するが、神河謀叛や神河救済にどんなカードが出るのかにも注目していて欲しい。

さて、私がいかに無名のメカニズムから大規模なキーワードメカニズムとなったかを、数章を使って語ってきた。ご覧の通り、キーワードメカニズムとなるには、時間と変わる意欲が必要だ。しかし、信念を貫き続ける限り、そこに限界は無い。そして、開発部がメカニズムを使い捨ての資源ではなく道具として見ていくことで、復活のチャンスもどんどん増えていっている。

私がお見せした舞台裏に、皆さんが喜んでくれることを願っている。

来週の父のコラムでは、反転の仕方を語られる予定だ。

それまでの間、変身の楽しみを理解してくれることを祈念しつつ。

スプライス・ローズウォーター

引用元
連繋的な人生 更新日 Making Magic on 2004年 9月 13日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/%E9%80%A3%E7%B9%8B%E7%9A%84%E3%81%AA%E4%BA%BA%E7%94%9F-2004-09-13


フラッシュバックを元にしたため、最初は墓地で使う能力でした。しかし、墓地絡みの他の能力(転生)とのダブりを避けるために手札から使う能力になった、ということです。

墓地から唱えるままだったならどうなっていたか?というのはやや気になるところです。手札から使う方が奇襲効果がある一方、墓地肥し(セルフライブラリー破壊やルーティング)との相互作用がなくなってしまいました。

もし、墓地から使うままだったなら、連繋評価も多少は上がったのかもしれません。

カードパワーやフレイバーではなく他のメカニズムとの兼ね合いが理由なので、そうしたリメイク・メカニズムをオリジナルエキスパンションで採用することもありでしょう。

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