神河自作 - 考察:モチーフの再現方法
2020年4月20日 Magic: The Gathering
テーロスはギリシャ神話のトップダウンデザインの次元です。『テーロス』ブロックと『テーロス還魂記』では、同じモチーフでも違うカードでデザインされています。
ナルキッソス 《宿命的心酔》 → 《魅了された者、アリリオス》
イーカロス 《性急な太陽追い》 → 《傲慢の翼》(と、その作り手《驚異の造り手、ダラコス》)
ミノタウロスと迷宮 《迷宮での迷子》 → 《スコフォスの迷宮守り》《スコフォスの迷宮》
ネメアーの獅子 《羊毛鬣のライオン》 → 《青銅皮ライオン》
『神河物語』ブロックや『神河新生』ですでに使ったモチーフでも、このように再利用することは可能でしょう。
また、フレイバーを再現するために、セット固有のメカニズムを使ったり(ジャックと豆の木の《交換される牛》)、複雑な効果を持たせたり(物語の結末の《めでたしめでたし》)することもありますが、それができる枚数には限度はあります。そうでなくても、よくあるような効果を少し捻ってもフレイバーを表現することも可能です。
『白雪姫』など 「口づけで呪いが解ける場面」 《真実の愛の口づけ》
『ガラスの棺』 《ガラスの棺》
『ラプンツェル』 《塔への閉じ込め》
もちろん、過去のカードをそのまま再録しても可能です。この点は、以前も考察しました。
神河自作 - 考察:カードの再録
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202004012026157101/
特に、「フレイバーを再現しようとして、複雑・冗長なカードになる」というのは、初心者がやりがちな失敗として公式記事が取り上げています。
今後は、こうした点も注意しておきたいと思います。
ナルキッソス 《宿命的心酔》 → 《魅了された者、アリリオス》
イーカロス 《性急な太陽追い》 → 《傲慢の翼》(と、その作り手《驚異の造り手、ダラコス》)
ミノタウロスと迷宮 《迷宮での迷子》 → 《スコフォスの迷宮守り》《スコフォスの迷宮》
ネメアーの獅子 《羊毛鬣のライオン》 → 《青銅皮ライオン》
『神河物語』ブロックや『神河新生』ですでに使ったモチーフでも、このように再利用することは可能でしょう。
また、フレイバーを再現するために、セット固有のメカニズムを使ったり(ジャックと豆の木の《交換される牛》)、複雑な効果を持たせたり(物語の結末の《めでたしめでたし》)することもありますが、それができる枚数には限度はあります。そうでなくても、よくあるような効果を少し捻ってもフレイバーを表現することも可能です。
『白雪姫』など 「口づけで呪いが解ける場面」 《真実の愛の口づけ》
『ガラスの棺』 《ガラスの棺》
『ラプンツェル』 《塔への閉じ込め》
もちろん、過去のカードをそのまま再録しても可能です。この点は、以前も考察しました。
神河自作 - 考察:カードの再録
https://researchofkamigawa.diarynote.jp/202004012026157101/
特に、「フレイバーを再現しようとして、複雑・冗長なカードになる」というのは、初心者がやりがちな失敗として公式記事が取り上げています。
カードにフレーバーの「アドオン」が多すぎる - この失敗は、フレーバーを添えてくれるようなルールテキストをカードに加えたものの、それがめったに働かないせいでややこしくなってしまうというものだ。例として、「普通」のドラゴンの能力に加えて、場に騎士がいたらアンタップしないという能力を持ったドラゴンのカードを思い浮かべてほしい。この能力にはフレーバーがある。ドラゴンは騎士を恐れて「隠れる」というわけだ。だけどこの能力が意味を持つことはほとんどないだろう。さらに、この能力には振れ幅が大きすぎて、ごくまれにひどい目にあうことがあるというだけのものになってしまっている。
上で述べてきたように、過度に冗長な文章は悪いものだ。だから、ゲームプレイに十分に貢献するのでない限り、デザイナーはそういった「アドオン」を使うべきじゃない。これをうまくやるシンプルな方法は、カードをプレイテストする際に、その能力に気をはらい続けることだ。もしある能力がまったくあるいはほとんど効果を発揮しないのであれば、それは大抵の場合、カードのスペースを占有するに値しない。
引用元
デザイン101 (以下の「DESIGEN 101」の非公式翻訳)
http://iwasgame.tumblr.com/post/99309803191/101
DESIGN 101 Posted in Making Magic on April 21, 2003
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/design-101-2003-04-21-0
今後は、こうした点も注意しておきたいと思います。
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