『神河物語』8日目のプレビューです。
今回は主にトーナメントプレイヤー視点での話になっています。
ハンデスはもともと軽い方が効果がでるものですが、《鼠の短牙》は継続的なハンデスであるため尚更でしょう。実際に、ミラディン+神河ブロック期のスタンダードにおいても、黒単ネズミデッキで活躍しました。
私がこのカードを好きな理由はたくさんあります。
鼠の短牙
好きな理由の一つ目は、このカードが機能的に私が気に入っているとあるカードと同じものを与えてくれることです。陰謀団の取調官
クリーチャー — ゾンビ・ウィザード
{X}{B}, :プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札にあるカードをX枚選んで公開し、あなたはその中の1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。この能力は、あなたがソーサリーをプレイできるときのみプレイできる。
《陰謀団の取調官/Cabal Interrogator》はコントロールデッキ相手には素晴らしいカードで、特に個別除去が少しとかまったく無い青白や緑白にはよく効きます。この手の青白や緑白のコントロールデッキは今日の最も成功しているデッキの一つです。そして《陰謀団の取調官》はそれらに対して素晴らしい役割を果たします。青白や緑白は神河物語がオンスロートブロックと入れ替わるときに、真剣に入れ替えの聞かない中核たるカード、《アクローマの復讐/Akroma’s Vengeance》を失います。これは《鼠の短牙/Nezumi Shortfang》にとっては朗報です。
《鼠の短牙》のようなカードが白の除去をベースとしたコントロールデッキに対してそこまで有効な理由は、そのコストにあります。先攻の場合、あなたは《鼠の短牙》を2ターン目に出すことができて、青白デッキも緑白デッキも、それに対応してできることは顔をしかめるぐらいです。後攻の場合、青白プレイヤーは《卑下/Condescend》なり《マナ漏出/Mana Leak》なりが唯一の回答となりますが、それも2枚の土地が立っている場合(メインに《血清の幻視/Serum Visions》なりを撃たなかったんでしょうね)で、少なくとも1枚は青マナでなければいけません。どちらのデッキに対しても、このネズミ・ならず者が場に出たら、相手はこの使い勝手のいいクリーチャーに対して少なくとも2ターンは無力でしょう。
白のプレイヤーの選択肢その一は、大抵そのまま4ターン目の《神の怒り/Wrath of God》へと行くことになるでしょうが、そのためには4ターン目まで完璧に土地を置いた上で《神の怒り》を引いてこなくてはいけません。《神の怒り》が無い場合は、あなたは彼に数ターンは捨て札を強いることができるでしょうし、その間相手は基本的に何もできません。《陰謀団の取調官》にはさらに追加ボーナスとして、対戦相手の手札をターンに渡って《強迫/Duress》式にボロボロにできることがあります。多くの場合、これはすなわち相手が《神の怒り/Wrath of God》を持っていても、4ターン目以前に追加のマナを少々支払ってそれを捨てさせ、基本的にゲームを《陰謀団の取調官》1体だけで勝つことができるようにします。
《鼠の短牙》には4ターン目までに同様の捨て札をさせるような能力はありませんが、2ターン目にこれを出すことができるなら、あなたは白ベースのデッキの勝利のための能力に多大なダメージを毎回与えることができるでしょう。相手の手札で大事にされているカードにこの早い段階からプレッシャーをかけることは、相手が本来望まないはずのプレイを強制させ、適切な防御や状況の組み立て無しに相手の脅威を送らせ、相手のパーミッション式の計画を完全に無効にします。《鼠の短牙》が全力を出せば、相手の手札を破壊するだけでなく、相手が何かを“隠そう”とすることにより、相手の土地の流れにも混乱をもたらすことができるのです。このような効果は、より重いクリーチャーには、サイズの大小に関わらず存在しないものです。
引用元
憎まれ者の短牙 更新日 Feature on 2004年 9月 8日
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/feature/%E6%86%8E%E3%81%BE%E3%82%8C%E8%80%85%E3%81%AE%E7%9F%AD%E7%89%99-2004-09-08
今回は主にトーナメントプレイヤー視点での話になっています。
ハンデスはもともと軽い方が効果がでるものですが、《鼠の短牙》は継続的なハンデスであるため尚更でしょう。実際に、ミラディン+神河ブロック期のスタンダードにおいても、黒単ネズミデッキで活躍しました。
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