神河資料 - 6人目であるタミヨウ
2020年2月29日 Magic: The Gathering
『異界月』のQ&Aについての記事2本目です。
Making Magic -マジック開発秘話- 2016.8.2 こぼれ話:『異界月』 その2
https://mtg-jp.com/reading/mm/0017214/
『異界月』でのタミヨウのカード化は色々な苦労があったことが伺えます。
「ブロック内でプレインズウォーカーを5枚」とはありますが、ストーリー上で重要なプレインズウォーカー、カード化したいプレインズウォーカーの数が毎回それで収まるとは限らないからです。
また、ゲームバランス上、それら5枚の色が分散することが望ましいですが、それとストーリーでの重要度が一致するとも限りません。
例えば、神河ではジェイスがテゼレットと対決したことがあります。テゼレットは死亡し、その遺体をボーラスが回収しました。そしてこれら一連の事柄は、タミヨウが知っていることです。この事件を扱うエキスパンションを作ろうとしても、4人のプレインズウォーカー全員が青がらみであるため、色のバランスはひどいことになってしまいます。
そうした困難を乗り越えて、無事にタミヨウがカード化されたのは嬉しいことです。
Making Magic -マジック開発秘話- 2016.8.2 こぼれ話:『異界月』 その2
https://mtg-jp.com/reading/mm/0017214/
Q.なぜ『イニストラードを覆う影』ブロックでは、プレインズウォーカーの標準の数を6にしたんですか?
A.タミヨウがいたからだ。彼女は物語上でかなり重要な役割を果たしていたのでプレインズウォーカー・カードにしなければプレイヤーが不満に思うだろうと思われたが、といって他の、さらに重要な役割を持ったプレインズウォーカーをカードにしなくするほどの重要性はなかったのだ。
実際、我々は、ジェイス、ソリン、ナヒリ、リリアナ、タミヨウの5人で5色を埋められるかどうか把握するためにいくらかの時間を費やした。ソリンを黒緑、タミヨウを緑青、リリアナを黒赤にできうる理由を説明して、周囲を納得させようとしたこともある。しかし、最終的に、色のバランスを保ちながらそれぞれの人物に合ったものにすることはできなかったのだ。
私が、「ブロック内プレインズウォーカー5人」ルールに触れるとき、必ず「標準」という言い方をする。これは、マジックが自らの規則を破るゲームだからであり、ものごとを時折変化させることが認められているからである。今回起こったのはまさにこれだ。5人では問題があったので、6人にする方法を探したのだ。
Q.ストーリーやプレインズウォーカーに注目を集める中で、(多くの候補の中から)どのプレインズウォーカーを登場させるかを決めるのはどれぐらい難しいですか?
A.タミヨウを作ることについての話でも、その緊張はわかるだろう。我々はストーリーの中心をプレインズウォーカーに寄せようとしており、プレインズウォーカー・カードの枠よりも多くのプレインズウォーカーがストーリーに関わってくることになる。つまり、ストーリーに登場したからといってカードになるという保証はないのだ。したがって、多くの難しい選択が必要になってくる。また、色のバランスを考慮しなければならないので、最初に選んだ候補ではうまく行かず、もう一度考え直さなければならないこともよくあるのだ。
『異界月』でのタミヨウのカード化は色々な苦労があったことが伺えます。
「ブロック内でプレインズウォーカーを5枚」とはありますが、ストーリー上で重要なプレインズウォーカー、カード化したいプレインズウォーカーの数が毎回それで収まるとは限らないからです。
また、ゲームバランス上、それら5枚の色が分散することが望ましいですが、それとストーリーでの重要度が一致するとも限りません。
例えば、神河ではジェイスがテゼレットと対決したことがあります。テゼレットは死亡し、その遺体をボーラスが回収しました。そしてこれら一連の事柄は、タミヨウが知っていることです。この事件を扱うエキスパンションを作ろうとしても、4人のプレインズウォーカー全員が青がらみであるため、色のバランスはひどいことになってしまいます。
そうした困難を乗り越えて、無事にタミヨウがカード化されたのは嬉しいことです。
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