神河資料 - 白黒スピリット
神河資料 - 白黒スピリット
『モダンマスターズ 2015年版』における、リミテッドのアーキタイプについての記事です。

翻訳記事その他 2015.5.28 リミテッドにおける2色の組み合わせ
https://mtg-jp.com/reading/translated/0014981/

白黒
白黒は恐らく、アーキタイプとして成立させるのが最も難しい色の組み合わせだろう。通常、除去については最高のものを持っているが、しかしクリーチャーがうまく噛み合わないのだ。白が持つクリーチャーは小型のものか、あるいはトークンであることが多い。黒が持つクリーチャーにはある程度の幅があるものの、白黒のように除去に力の入った色の組み合わせの中で理想的な高打点のクリーチャーが手に入ることは稀なのだ。除去の強さには期待していいだろう。問題は、クリーチャーの質だ。

白黒という色の組み合わせは、そのセットのメカニズムではっきりと示されるか、あるいは多くのシナジーが用意されている場合に現れることが多い。そして『モダンマスターズ 2015版』では、白黒が存在できるかという問いに「イエス!」と自信を持って答えられる最高の相棒がいる。それは「スピリット」だ。

これらはこのコラムでもプレビュー記事としてご紹介したが、今回のセットで白黒の戦略をとる最大の理由に据えられている。この色の組み合わせはスピリットと「秘儀」を駆使して生き残ることに長けていて、それは必然、ゲーム後半に滅法強い戦略となるだろう。


ここ最近は、リミテッド向けに各2色に戦略を用意することが定番になっています。例えば白青は、両者とも防御的なクリーチャーと飛行クリーチャーが多いため、「地上を止めて空から殴る」が定番となっています。

一方、白黒という2色は定番の戦略と言うよりは、セット固有のメカニズム、あるいは特別にシナジーを与えることが多いようです。例えば、『エルドレインの王権』だと、白黒はセットのテーマである騎士が割り当てられています。『イクサラン』では吸血鬼がそうでしょう。

それ以外で言えば、ライフゲインをテーマにすることがあります。白は絆魂やライフゲイン、黒は絆魂やドレインがあることから自然なことです。

これも騎士や吸血鬼もそうですが、それだけをわざわざ集めようとする意味はありません。そこで、(特に多色アンコモンに)部族ロードやライフゲイン誘発の効果を持つカードを用意して、リミテッドの戦略としています。

『モダンマスターズ 2015年版』においては、スピリットがその役割になっています。構築においては、スピリットは白青が活躍することが多いので、珍しいことです。

スピリットといえば『神河物語』ブロックがもっとも割合が多いですが、『モダンマスターズ 2015年版』では他のセットのスピリットも収録されています。

ただ、スピリットデッキを成立させる、「スピリットを参照するカード」となると『神河物語』がほとんどです。スピリットクラフトや転生など、スピリットを参照する能力がコモンにも豊富にあるという点が大きかったのかもしれません。

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