神河資料 - 反転と変身の混同
2020年2月11日 Magic: The Gathering『イクサラン』についての一問一答の記事です。
Making Magic -マジック開発秘話- 2017.10.17 こぼれ話:『イクサラン』 その2
https://mtg-jp.com/reading/mm/0019796/
反転と変身とを間違えられています。ちなみに、この後の「なぜコモンやアンコモンの反転カードは存在しないの?」という質問でも混同されています。
ただ、ある意味、仕方がないことかもしれません。というのも、『イクサラン』における両面カードは、《アズカンタの探索》《水没遺跡、アズカンタ》のように、第1面のエンチャントは探索することを表し、第2面の伝説の土地は探索して辿り着いた場所を表しています。
「変身/Transform」というと、姿形は変わっても、同じ人物・物体ではあり続けるイメージがあります。このような両面カードを「変身」と言うのは違和感のある言葉です。《宝物の地図》と《宝物の入り江》は別の物体であり、地図が入り江に変身する訳ではありません。
一方で、「反転/Flip」は[ひっくり返す」という意味です。カードの物理的な変化で言えば、反転カードの上下をひっくり返すのも、両面カードの裏表をひっくり返すのも、同じ「ひっくり返す」ことになります。
そう考えると、「反転」と呼んでしまうのも分かります。
第1面と第2面が何であってもフレイバー的違和感が生じないのは、「反転」の「変身」にない利点かもしれません。逆に言えば、「反転」はフレイバーに欠けるネーミングということですが。
ただ、そもそもの話、『神河物語』の開発に関して、Mark Rosewaterは「日本の神話の共通するテーマが“変身”だということだった」と言ったそうです。それならば「反転」ではなく「変身」というネーミングにしそうなものですが、そうはなりませんでした。
どういった理由で「反転」というネーミングになったのかは疑問に思うところです。
Making Magic -マジック開発秘話- 2017.10.17 こぼれ話:『イクサラン』 その2
https://mtg-jp.com/reading/mm/0019796/
Q.『イクサランの相克』にも反転土地がありますか、それともこれは『イクサラン』だけのメカニズムですか?
A.両面カード(「反転」カードというのは『神河物語』ブロックで登場したもので、上下を反転させて違う形に変化するというものだった。これは両面カードの元になったのだ)は『イクサラン』ブロックに存在するもので、『イクサラン』セットだけに限ったものではない。
反転と変身とを間違えられています。ちなみに、この後の「なぜコモンやアンコモンの反転カードは存在しないの?」という質問でも混同されています。
ただ、ある意味、仕方がないことかもしれません。というのも、『イクサラン』における両面カードは、《アズカンタの探索》《水没遺跡、アズカンタ》のように、第1面のエンチャントは探索することを表し、第2面の伝説の土地は探索して辿り着いた場所を表しています。
「変身/Transform」というと、姿形は変わっても、同じ人物・物体ではあり続けるイメージがあります。このような両面カードを「変身」と言うのは違和感のある言葉です。《宝物の地図》と《宝物の入り江》は別の物体であり、地図が入り江に変身する訳ではありません。
一方で、「反転/Flip」は[ひっくり返す」という意味です。カードの物理的な変化で言えば、反転カードの上下をひっくり返すのも、両面カードの裏表をひっくり返すのも、同じ「ひっくり返す」ことになります。
そう考えると、「反転」と呼んでしまうのも分かります。
第1面と第2面が何であってもフレイバー的違和感が生じないのは、「反転」の「変身」にない利点かもしれません。逆に言えば、「反転」はフレイバーに欠けるネーミングということですが。
ただ、そもそもの話、『神河物語』の開発に関して、Mark Rosewaterは「日本の神話の共通するテーマが“変身”だということだった」と言ったそうです。それならば「反転」ではなく「変身」というネーミングにしそうなものですが、そうはなりませんでした。
どういった理由で「反転」というネーミングになったのかは疑問に思うところです。
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