「マジックの(執筆時点からカウントして)最近10個のブロックそれぞれで最高のデザインのカード」についての記事です。
Making Magic -マジック開発秘話- 2012.3.21 トピカル・ジュース #4 その2
https://mtg-jp.com/reading/mm/0004171/
シャドウムーア・ブロックのベスト・デザイン・カードとして《運命の大立者》が挙げられています。これが、後のLvアップ・クリーチャー、両面カードへとつながっていきました。
そして、それらの源流には反転カードがあった、ということです。
このような「変化」を描いたカードは度々登場しています。
翻訳記事その他 2011.10.19 野生の血に目覚めよ
https://mtg-jp.com/reading/translated/0004001/
メカニズムとしては、より古くからスレッショルドが存在しています。また、セット全体にあるメカニズムでなくとも、「~をコントロールしている限り~」のような、条件を満たすとパワーアップするカードは枚挙に暇がありません。
そうした流れで見ると、反転カードが新しかったのは、カード名やイラストも変化すること、またそれらを実現するための特徴的なレイアウトでしょうか。
特徴的なレイアウトは、両面カードやLvアップカードでも実装されていることを考えると、重要なことだったのかもしれません。
Making Magic -マジック開発秘話- 2012.3.21 トピカル・ジュース #4 その2
https://mtg-jp.com/reading/mm/0004171/
教訓6:拡張せよ
さて、シャドウムーア・ブロックのベスト・デザイン・カードは、それ以降のカードの世界を大きく広げてくれたカードである――これだ。
《運命の大立者》はブライアン・ティンスマン/Brian Tinsmanの手によるもので、彼はレベルアップするクリーチャーという発想が大好きだった。もとのカードは少し違っていたが、私のマジック:ザ・ギャザリングのセットに関する考え方は、ギャザリングじゃないほうのマジックのセットについての考え方と同じである。各セットで、少しだけ拡張を試みなければならない。今までやったことのないもの、というだけの話ではない。既存のカードやメカニズムをちょっとひねるのは非常に簡単だが、すでに成功を収めたものに基づいて新しい要素を導入しても、それは拡張とは言えないのだ。
私がセットで見たいと思っているのは、失敗の危険性を持っているものだ。居心地のいい空間でだらだらするのは好みではない。私の大成功の多くは、開発部がなかなか手を付けようと思わなかった部分の着想だった。分割カード、混成マナ、ギルドを4/3/3に分けたこと、ブロックのテーマとしての部族、「土地ブロック」、両面カード。どれも後から見れば百点満点の成功だったが、それは私が危険を冒したからこそ手に入れられたものだ。
《運命の大立者》が後のLvアップ・クリーチャーにつながったのは明らかだが、そのデザインはLvアップ・クリーチャーのものよりもずっと重要だ。カードが雰囲気たっぷりに変化できるということ自体が、我々が探検すべき新しいメカニズムの流れだったのだ。両面カードもまた、《運命の大立者》の末裔と言える。反転カードは《運命の大立者》より前に存在したが、反転カードは失敗だと思われていた。《運命の大立者》は、我々が一度放棄した着想を拾い上げ、そしてその着想には充分な可能性があることを示したのだ。
シャドウムーア・ブロックのベスト・デザイン・カードとして《運命の大立者》が挙げられています。これが、後のLvアップ・クリーチャー、両面カードへとつながっていきました。
そして、それらの源流には反転カードがあった、ということです。
このような「変化」を描いたカードは度々登場しています。
翻訳記事その他 2011.10.19 野生の血に目覚めよ
https://mtg-jp.com/reading/translated/0004001/
#1 - 狼男は、人間形態と狼男形態を取れなければならない
狼男カードは2つの状態を持つクリーチャーでなければならない。マジックはこれまでに何度もこのデザインに取り組んできている(スレッショルド、反転カード、Lvアップなど)。
メカニズムとしては、より古くからスレッショルドが存在しています。また、セット全体にあるメカニズムでなくとも、「~をコントロールしている限り~」のような、条件を満たすとパワーアップするカードは枚挙に暇がありません。
そうした流れで見ると、反転カードが新しかったのは、カード名やイラストも変化すること、またそれらを実現するための特徴的なレイアウトでしょうか。
特徴的なレイアウトは、両面カードやLvアップカードでも実装されていることを考えると、重要なことだったのかもしれません。
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