神河資料 - 反転と両面の対立
2つの対立事項に関する記事です。

Making Magic -マジック開発秘話- 2016.4.26 押して引いて
https://mtg-jp.com/reading/mm/0016838/

主席デザイナー vs ルール・マネージャー
私が分割カードというアイデアを初めて出した時、ルール・マネージャーはモードを持つカードとして作ることができると言った。カード2枚を描くような狂気じみたデザインにする必要はないと。私が両面カードを作ることを提案したときも、ルール・マネージャーは反転カード(『神河物語』ブロックに存在した、上下を反転させるカード)で作ることができると言ったのだ。私が何か新しいアイデアを出すと、ルール・マネージャーは既存の技術でそれを実現する方法を考えるのだ。

しかし、そこには問題がある。主席デザイナーとして、私は何かを行う新規な方法を探していることが多いのだ。反転カードをもっと作ることには興味はなかった。両面カードを作りたかったのだ。両面カードは、そのセットの大きな話題になる可能性があるとわかっていた。それまでと違うものにしたかったのだ。ルール・マネージャーにはまた違う目的がある。彼らはルールを作用させたいのだ。なにか新しいことを既存のルールで達成できる方法があるなら、その方がいい。新しい要素をルールに加えるということは、問題を起こしてしまう危険性に繋がる。ルール・マネージャーが新ルールを作ることに反対するというわけではないが、彼らは新ルールを作るのは他に手段がないときに限りたいと思っているのだ。


「新しいことを既存のルールで達成できる方法があるなら、その方がいい」というのも、それはそれで一理あります。

しかし、反転と両面では、まったく同じ挙動にはなりません。また、反転には様々な問題があり、両面だとそれが解決できる、というのも大きいところです。

また、キッカーも「多くのメカニズムはキッカーに置き換えられる」と言われます。かと言って、全部をキッカーで置き換えては、キッカーばかりで新鮮味に欠けるでしょう。これもまた、「新しいことを既存のルールで達成できる方法があるなら、その方がいい」が当てはまらない例だと思います。

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