神河資料 - 発売されなかったジョークカード
実際には発売されなかったカード、それもジョークセットの話です。

『Unglued 2: The Obligatory Sequel(当然の結果)』としてデザインされていたものの多くは『Unhinged』で実際にカード化しました。その中でも、何らかの理由でカード化に至らなかったものの特集です。

Making Magic -マジック開発秘話- 2013.8.22 アンの視点
https://mtg-jp.com/reading/mm/0004239/

〈注意喚起+意気消沈/Heads Up+Tail Spin〉

(1)(赤)(赤)
エンチャント
サイド1:
あなたのアップキープの開始時に、コイン投げを行う。裏が出たなら、このカードを180度回転させる。
あなたがコントロールするクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともに先制攻撃を得る。
サイド2:
あなたのアップキープの開始時に、コイン投げを行う。裏が出たなら、このカードを180度回転させる。
あなたのクリーチャーはすべて-5/-0の修整を受ける。

このカードは少し混乱するので、その動きを説明しておこう。このカードは違う向きのイラスト2つを組み合わせた形で配置されている。つまり、ある向きで見たら〈注意喚起〉、別の向きで見たら〈意気消沈〉になるのだ。そう、『神河物語』よりも何年も前に、私は反転カードを作っていたのだ(このときも、「ああ、それは『Unglued 2』でやったよ、と言ったはずだ)。

このカードは、毎ターンコイン投げをして、表だったら〈注意喚起〉、裏だったら〈意気消沈〉になるというものだった。〈注意喚起〉はいいことがあり、〈意気消沈〉は悪いことがある。そして、何年もの研究の結果、〈注意喚起〉はすごくいいことが起こり、〈意気消沈〉は問題ないことが起こるようにした。これによってどちらでも利益を得るが、その一方はより大きな利益を得る、というようになったのだ。やはり表の方がいいのは変わらないが、裏になってもそれほど嫌な思いをしなくて済むようになった。これでこのカードはより使われるようになることだろう。


2つのイラストを180度違う向きで配置しているので、正に反転そのものです。

これが実際に発売されていたら、その評価はどうなっていたでしょうか?コイン投げでランダム要素があることや、反転した後も元に戻ることは、反転ではやっていないことです。そうした点もあるので、一概に同じとは言えませんが、比較は興味深いところです。

ジョークセットのカードではありますが、反転は通常のセットである神河で収録され、その反省を活かした変身も登場し、人気メカニズムとして定着しています。

悪ふざけはある意味、斬新な発想の元なのかもしれません。

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