神河自作 - 変わり身
昨日の記事について、以下のようなコメントをもらいました。


各色のコモンかアンコモンに一枚ずつ以下の能力を持つ忍者を作ってみるのはどうでしょうか。
この能力を全ての忍者に与える伝説のクリーチャーが居ても面白そうです。

このクリーチャーが戦場を離れた時、『変わり身』という名前の防御防衛を持つ無色の0/1の構築物アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。


これについて考察してみます。

忍者らしい名前であること、どの色の忍者が持っていてもカラーパイの問題はないこと、は悪くないと言えます。

一方、変わり身という名前のイメージとは裏腹に、除去呪文を受けても肩代わりしないのは気になるところです。

単純にメカニズムだけを見れば、死後が近いでしょうか。1/1飛行であれば、単体でも十分働きますし、忍術ともシナジーするのが嬉しいですが、0/1防衛ではそのような効果はありません。さらに死後の場合はスピリットなので、忍者以外とも部族シナジーを持てます。スピリットであることが大きな意味のある神河では軽視できない要素です。

このように比較すると、かなり見劣りしてしまいます。もっとも、変わり身のイメージから言えば当然のステータスではあるのですが。

変わり身の、死後にない利点としては、忍術で回収した場合でも誘発することでしょう。ただ、忍術のフレイバーからすると、既に別のクリーチャーに交代したハズなのに、変わり身トークンも出てくるのが不自然と言えます。

また、忍者はすでに相当の枚数を作ったので、今から新しいメカニズムに枚数を裂くのも難しいです。メカニズムとする場合、別の神河リメイクを作る必要があるでしょう。

『変わり身』のフレイバーをもつカードを作るとしたら、以下のようなカードを1枚入れるぐらいでしょうか。


身代わり人形 (2)
アーティファクト クリーチャー — 構築物 アンコモン
瞬速
~が戦場に出たとき、あなたがコントロールするパーマネント1つを対象とする呪文1つか能力1つを対象とし、それの対象を~に変更する。
0/1


あるいは、変わり身の術を使う忍者ということで、以下のようなものも考えられます。


卑劣な忍者 (1)(黒)
クリーチャー - ネズミ・忍者 アンコモン
他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる:ターン終了時まで、~は破壊不能を得る。
2/1


他のクリーチャーを犠牲に破壊不能を得るのは、《不死の援護者、ヤヘンニ》や《ファルケンラスの貴種》があるので、黒がいいでしょう。また、一部界隈での忍者に対するイメージ(風評被害?)である「きたない」「卑劣」とも合致します。

身代わりにするのが物質ではなく、他のクリーチャーになりますが。あるいは《意地悪な狼》のような例や、木を身代わりすることを考えると、次のようなバリエーションも考えられます。


身代わりの達人 (1)(緑)
クリーチャー - 人間・忍者 アンコモン
森を生け贄に捧げる:ターン終了時まで、~は破壊不能を得る。
2/2


ただ、後者2枚はメカニズム的には従来の忍者とのシナジーが乏しいのが欠点ではあります。変わり身人形は、忍術で回収して再利用できるのでシナジーはあります(身代わりになった上で生き残るかどうかが難しいとはいえ)。

また、メカニズムとして大量に採用するのは難しいでしょう。除去耐性もちだらけになってしまいます。もっとも、変わり身のフレイバーを忠実に再現しようとすれば、自然とそうなってしまうのですが。

まとめると、以下のようになります。
1.元のままではフレイバー的にやや不満
2.フレイバー的に忠実にしようとすると、メカニズムとして枚数を裂きにくい。

以上の理由から、メカニズムとしての採用は見送ります。

今回作ったカードですが、《身代わり人形》のみ、候補として入れておくことにします。

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提案された「変わり身」というネーミングについて、余談です。

マジックにおいてはすでに、ローウィンの種族として「変わり身」が存在します。多相を持つクリーチャーは、名前に「変わり身」を含んでいることが多いです。

http://mtgwiki.com/wiki/%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8A%E8%BA%AB/Changeling

変わり身/Changeling
ローウィン次元に存在する謎の種族。

大抵人型をしているが、それすらも不定な存在。近くにいる者の姿を真似しようとするが、完璧に真似はできないので、銀色に光る不細工な「もどき」ができるだけである。 鳥が近くにいれば鳥のような姿に、網を持っている巨人が近くにいれば網のようなものを持った巨人に変化する。

このように、どのような姿にでも変わることができる(むしろ、変わらないでいることができない)とらえどころのない種族だが、どのような姿に化けようとも変わらない唯一の外見的特徴として、顔の面積に対して異常に大きい黄色い眼が挙げられる。

ほとんど知性は無く、目的らしい目的も無さそうである。ヴェリズ・ヴェル/Velis Velという洞窟が彼らを生み出しているとも言われている。


以上の事から、混同を避けるためにも、「変わり身」を使うのは避けた方がいいと思い、作成したカードは「身代わり」としています。

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