神河資料 - 魂力から生まれた出来事 その1
神河資料 - 魂力から生まれた出来事 その1
昨日の話では、魂力のような「クリーチャーとしても呪文としても使えるカード」として濫用の記事を引用しました。
今日も、魂力がベースになったメカニズムの記事について見ていきます。

Making Magic -マジック開発秘話- 2019.9.16 エルドレインに唄えば
https://mtg-jp.com/reading/mm/0033078/

チームは、まず、騎士を探索に活かせられるようなメカニズムを考えようとした。この掘り下げから、最終的には2つのメカニズムを生み出すことになる。そのうち1つは実際にセットに入り、もう1つはセットに入らなかった。まず、セットに入ったメカニズムの話をしよう。(ちなみに、マーク・ゴットリーブ/Mark Gottliebは出来事メカニズムの進化について非常に詳細な記事を書いているので、興味がある諸君はこの記事を読んだあとで読んでみるといいだろう。ここでは手短にまとめておく。)

初期のアイデアの1つが、魂力メカニズムを再録することだった。このメカニズムは『神河救済』で12枚のクリーチャー・カードが持っていたもので、マナを支払ってそのカードを捨てることで呪文効果を発生させることができるというものだった。魂力(あるいは名称変更したバージョン)が、探索中の騎士を表すとしたらどうだろうか。そして、アーロン/Aaronは、追放領域からそのクリーチャーを唱えることができるようにした、魂力的なメカニズムを試すよう提案した。

セットデザイン・チームはそのアイデアを気に入り、検討を始めたのだ。チームが出来事カードのデザインを始めると、マーク・ゴットリーブはそれが本質的に、騎士の探索だけでなくおとぎ話の素材としても上手く働くということに気がついた。実際、落ち着いてみると、出来事カードにはおとぎ話のフレイバーを持つもののほうが多くなっていたのだ。


魂力にせよ濫用にせよ、正確には呪文でなく、起動型・誘発型能力です。しかし、今回の記事にある「出来事カード」は、ちゃんと呪文として使うことができます。そして、その柔軟性とカードパワーから、現在の構築環境でもよく目にするメカニズムとなりました。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索