直前のミラディンブロックと、神河ブロックのシナジーについてです。

Latest Developments -デベロップ最先端- 2013.10.21 ブロック間シナジー――『テーロス』の場合
https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0004155/

昨今のデザインとデベロップにおいて最も重要な部分の1つは、ブロックを越えたシナジーを作って互いのセットがスタンダード内でよくプレイされるようにすることですが、それはまたスタンダードのローテーションのときに多くの変化をもたらします。多種多様に変化するメタゲームは健全なメタゲームと言えます。

過去何年かを振り返ってみると、これが破綻しているところはすぐに見つかります。なぜなら、我々は推したいデッキをそのブロックの中のカードだけで強力なものにしようと一生懸命取り組んでいたからで、よって多くの「ブロックの怪物」はそのブロックの外部からのカードを基本的に必要とすることなくスタンダードで競技レベルのデッキになってしまいました。そして、いったんそのブロック内の関連するカードを導入すると、圧倒的な差をつけてスタンダードの最強のデッキになってしまいました。

これの最も明白な例は「親和」で、これは隣接する『オンスロート』ブロックや『神河』ブロックのカードをほとんど使いませんでしたが、《電結の荒廃者》が印刷されてからデッキほぼそのものが禁止されるまでの間、常にスタンダード最強のデッキの座に君臨し続けました。このブロックがブロック内で機能するよう作られていたことは間違いありませんが、ローテーションすることでその問題を解決できるものは何もありませんでした。またスケジュールの関係上、我々が本当に強力な対策カードをスタンダードに投入できたのは『神河救済』で、実際に影響を与えるには余りにも遅すぎました。


ブロックごとにテーマがありますから、そのブロック内でシナジーがあるのは自然なことです。ブロック内のメカニズムを主軸にしたデッキが活躍することは、むしろそうであって欲しいと言えます。

しかし、その他のブロックとのシナジーも必要です。新セットを出してもデッキが代り映えしないとなれば硬直的過ぎます。かと言って、新しいデッキが旧デッキを駆逐してしまうのもやり過ぎです。

直前のブロックの強すぎたデッキへの対策カードや、弱いデッキを強化するカード、新しいデッキの核となるカードなどがバランスよく入ることが理想的ですが、中々そうはいかないのは、今も昔も変わっていないと言えます。

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