神河資料 - 《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
神河資料では、公式コラムなどから、神河について触れられた部分を善悪問わず取り上げていきます。

まずは、神河ブロックでの良デザインカード、《鏡割りのキキジキ》についてです。


鏡割りのキキジキ (2)(赤)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — ゴブリン・シャーマン
速攻
(T):あなたがコントロールする、伝説でないクリーチャー1体を対象とする。それが速攻を持つことを除き、それのコピーであるトークンを1体生成する。次の終了ステップの開始時に、それを生け贄に捧げる。
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Making Magic -マジック開発秘話- 2012.3.14 トピカル・ジュース #4
https://mtg-jp.com/reading/mm/0004170/

教訓2:楽しめ
マジック:ザ・ギャザリングのデザインも同じである。セットをまとめたら、基礎をカバーしていることを確認しなければならないが、一方で楽しいものにし上がっているかどうかも確認しなければならない。伝染するような楽しみをもたらす要素を二、三含まなければならない。そのための方法はいくつもあるが、その1つはカード・デザインにもある。

神河ブロックのカードは、まさにその楽しみを体現しているカードだ。愛さずにはいられないような、そんな魅力に満ちたカードは――これだ。

※《鏡割りのキキジキ》の画像

このカードは私がデザインしたもので、2つのお気に入りのデザインを組み合わせたものだ。1つは、何かをコピーするというもの。もう一つは、《騙し討ち》のような効果――つまりカードが出て何かをして消える、というものだ。何千というカードをデザインしてきたが、《鏡割りのキキジキ》のように本当に楽しかったといえるものはそうそうあるものではない。

デザイナーは自分の成功を振り返り、どうすればもう一度その成功を得られるものかと考えるものだ。しかし、《鏡割りのキキジキ》のようなカードは、自然発生するものである。全てのパーツが集まり、そしてその合計以上のものをもたらす。まさに「ピンとくる」という奴だ。何をどうしてこうなったかは分からないが、この完成品はすばらしいものだと自負している。楽しさをもたらし、マジック:ザ・ギャザリングそのものを高いレベルに導いてくれたのだ。


Making Magic -マジック開発秘話- 2013.6.5 感謝のトークン
https://mtg-jp.com/reading/mm/0004231/

《鏡割りのキキジキ》(神河物語)
ここまでのカードの中にもあったが、デザインは一時的なトークンをどんどん掘り下げていった。《鏡割りのキキジキ》の場合、一時的トークンとコピーの組み合わせによって無限の柔軟性が生まれている。このカードは私のデザインした中でも十指に入るお気に入りのカードだ。


カードデザインとして優れているだけでなく、《侵入警報》や《修復の天使》などと組み合わせて無限コンボを形成し、構築でも実績を残しています。

また、このキキジキのように、速攻を持ち、ターン終了時に消えるコピートークンを出すカードはそれ以降も何度か登場しています。
特に、《欠片の双子》や《サヒーリ・ライ》などはキキジキ同様に無限コンボが環境を席巻したことで禁止カードが出ることになるほど強力でした。

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