神河教訓 - ブロック全体
2019年12月1日 Magic: The Gathering
神河ブロックは、売り上げが低い、人気がない、メカニズムは反省点だらけ、など悪い点が公式コラムで教訓や反面教師として名前があがります。
「神河教訓」と題した日記では、そうした公式コラムを取り上げて、内容を分析します。
まずは、ブロック全体を俯瞰した話であるラバイア値から見ていくことにします。
Making Magic -マジック開発秘話- 2018.11.13 ラバイア値 その1
https://mtg-jp.com/reading/mm/0031380/
以上の通り、神河次元への再訪はかなり厳しい状況です。
ただし、再訪を望む声があるのも確かです。
Making Magic -マジック開発秘話- 2016.3.8 おしえてあなたの望むこと
https://mtg-jp.com/reading/mm/0016593/
Making Magic -マジック開発秘話- 2019.3.12 それは「どこ」にある
https://mtg-jp.com/reading/mm/0032157/
マロー個人レベルでの話ですが、神河ブロックをやり直したいモチベーションはあるようです。
Making Magic -マジック開発秘話- 2015.11.17 「何」の話
https://mtg-jp.com/reading/mm/0016021/
こうしたこともあってか、新規カードが作成され、特殊セットに収録されています。
例:統率者2017の《復讐の神、大口縄》
特に、忍者は新規カードが何度も作られており、その中には構築で目にするものもあるほどです。
例:プレインチェイス2012の《逆嶋の学徒》、統率者2018の《虎の影、百合子》、モダンホライゾンの《巧妙な潜入者》
万が一、公式に再訪することがあっても、忍術はそのまま残されるかもしれません。
冒頭に書いた通り、神河の反省点を活かした事例は非常に多いです(詳しくは追々書きます)。
そうした意味では、作る価値があったセットだったと言えます。
また、そうした教訓を生かして、オリジナルエキスパンションを作成する予定です。
「神河教訓」と題した日記では、そうした公式コラムを取り上げて、内容を分析します。
まずは、ブロック全体を俯瞰した話であるラバイア値から見ていくことにします。
Making Magic -マジック開発秘話- 2018.11.13 ラバイア値 その1
https://mtg-jp.com/reading/mm/0031380/
神河
過去の訪問:『神河物語』『神河謀叛』『神河救済』
人気:不評
すべての投票の中で、これが最も評価の低かった世界である。近年になって昔の世界について尋ねたときでさえ、神河は最低かその付近に位置する。つまり、神河には少数だが非常に情熱的で主張の強いファンが存在するので、私のブログやソーシャルメディアではよく話題になることがある。
メカニズム的特徴:貧弱
『神河』ブロックは、強いメカニズム的特徴を作る上で素晴らしい働きはしなかった。このセットはトップダウンにデザインされたものだが、『イニストラード』のようなメカニズム的まとまりはなかった。神(スピリット)まわりに最も明確な要素があったが、それはブロックの鍵となる対立である戦争を扱うものであり、再訪時には重要な役割は果たさないだろう。
クリエイティブ的特徴:平均
神河はその元ネタに非常に忠実だったが、ユーザーの多数にとって芳醇だとは言えない空間を多く扱っていて、セットをまとまったものというよりも「奇妙な」ものに感じさせていた。もちろん独自の外見を持っていたが、それは市場調査でいい評価を受けるものではなかった。時が流れて、統率者戦ができたことで、いくらかの新しいファンがつくようになっている。
拡張の余地:中等
『神河』ブロックは物語的には千年以上前の話であり、再訪時には多くのことを変化させることができる。最大の問題は、どんな新しいものが入れられるかではなく、どんな古いものが期待されているかである。再訪時に何が望まれているのか、時間をかけてソーシャルメディアで情報を集めたが、その返事は非常に広範なものだった。最も望まれていたのは、それぞれに問題があるさまざまなクリーチャー・タイプの再録だった。
物語の継続性:小さな物語
『神河』の物語はほとんど終わりを迎えているが、拾うことができる伏線はいくつか残っている。ただしどれも現在の物語にそれほど関わるものではない。物語的に最大の可能性があるのは、神河出身のプレインズウォーカー、タミヨウの周辺である。現在の物語において神河の話が出てくるのはほとんどがタミヨウを通してなので、再訪はおそらく彼女に焦点を当てる必要があるだろう。
ラバイア値:8
ソーシャルメディアで何度も表明したとおり、この再訪は最初の訪問がどれだけ悲惨なものだったかということが内部的な障壁になっている。再訪を妨げる最大の要素は、どれだけのものを変えて、それでいて神河であり続けるようにすることができるかである。このセットで再録したいメカニズム空間は限りなく小さく、元ネタから始めるのであればクリエイティブ的選択も多くが違うものになるだろう。再訪の機会がまったくないとは言わないが、大きいものではない。
以上の通り、神河次元への再訪はかなり厳しい状況です。
ただし、再訪を望む声があるのも確かです。
Making Magic -マジック開発秘話- 2016.3.8 おしえてあなたの望むこと
https://mtg-jp.com/reading/mm/0016593/
要求#1:作ってほしいブロック
プレイヤーは舞台になる世界に非常に興味があるので、将来のブロックの舞台としていろいろな提案を投げてくる。
......お気に入りの世界に戻りたい
『ミラディンの傷跡』、『ラヴニカへの回帰』、『戦乱のゼンディカー』、『イニストラードを覆う影』を見ると、我々は一度訪れた世界を再訪するつもりがあるということは明らかだ。したがって、これまで訪れたことがあるあらゆる場所への再訪を求める声がある。その中でも特に多かったものとして、以下のものが挙げられる。
神河 ― 統率者戦の人気からか(『神河物語』ブロックのすべてのレア・クリーチャーは伝説のクリーチャーである)、日本をモチーフにしていることからか、神河への再訪を求める声は多い。
Making Magic -マジック開発秘話- 2019.3.12 それは「どこ」にある
https://mtg-jp.com/reading/mm/0032157/
Q.来年実際に再訪する中で、ファンが最も再訪を望んでいる次元はどこですか?
A.私のブログで、時々、「好奇心から知りたい」と銘打って、反響を求めるための質問をすることがある。1月に投稿した質問(リンク先は英語)はこれだ。
今日の情報収集では、スタンダードで使える今後のセットでどの次元を訪れてほしいか、を知りたい。返事は次のような書式にしてくれたまえ。1位から順に最大5つまで、お気に入りを並べてほしい。5つまで選ばなくてもいいが、最大でも5つまでにしてもらいたい。1つ目に書くのは、将来一番訪れて欲しい次元にすること。
この質問を私が使っているすべてのソーシャルメディアで投稿し、Redditのような場所からもいくらかのリンクを得た。(Tumblrで回答できない場合はメールでの回答も受け付け、それらすべてを数えたのだ。)これによって得た大量の回答を、これから諸君に公開しよう。その前に、3つ説明しておくことがある。
1.私のソーシャルメディア・アカウントは、マジックに熱心なプレイヤーが多い。より多くのマジック・プレイヤーを対象に、市場調査で行なったなら、これとは少しばかり異なる結果になっていたことだろう。
2.各人に、好きな順番で最大5つの次元を選ぶように頼んでいる。以下のデータは重み付けがなされたものである(1番目が5点、2番目が4点、以下同様)。
3.この質問をしたのは1月であり、『ラヴニカの献身』が出たところであった。最近訪れた次元の点数が下がっているのは明らかである。これを3年前に聞いていれば、おそらく回答はいくらか違うものになっていたことだろう。
上位30位の回答は、以下の通りである。
1.ローウィン/シャドウムーア (969)
2.神河 (819)
3.タルキール (690)
4.テーロス (682)
5.ミラディン/新ファイレクシア (560)
マロー個人レベルでの話ですが、神河ブロックをやり直したいモチベーションはあるようです。
Making Magic -マジック開発秘話- 2015.11.17 「何」の話
https://mtg-jp.com/reading/mm/0016021/
Q.やり直したいと思っているセットやブロックを1つ選ぶとしたら何ですか?
A.私が個人的にデザインに関わったものの中から選ぶなら、『シャドウムーア』だ。そうでなくてもいいなら、『神河物語』ブロック。
こうしたこともあってか、新規カードが作成され、特殊セットに収録されています。
例:統率者2017の《復讐の神、大口縄》
特に、忍者は新規カードが何度も作られており、その中には構築で目にするものもあるほどです。
例:プレインチェイス2012の《逆嶋の学徒》、統率者2018の《虎の影、百合子》、モダンホライゾンの《巧妙な潜入者》
万が一、公式に再訪することがあっても、忍術はそのまま残されるかもしれません。
冒頭に書いた通り、神河の反省点を活かした事例は非常に多いです(詳しくは追々書きます)。
そうした意味では、作る価値があったセットだったと言えます。
また、そうした教訓を生かして、オリジナルエキスパンションを作成する予定です。
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